デジタル大辞泉
「佐藤紅緑」の意味・読み・例文・類語
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さとう‐こうろく【佐藤紅緑】
(一)小説家。本名洽六(こうろく)。青森県出身。サトウハチローの父。初め俳句を学んだが、明治三九年︵一九〇六︶脚本﹁侠艷録﹂が上演されて以来、自然主義系の劇作家、小説家として活躍、のち通俗小説に転じた。少年小説でも有名。作品に﹁虎公﹂﹁あゝ玉杯に花うけて﹂など。明治七~昭和二四年︵一八七四‐一九四九︶
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佐藤紅緑
さとうこうろく
(1874―1949)
小説家、劇作家。本名洽六(こうろく)。青森県弘前(ひろさき)市の生まれ。旧制弘前中学中退。上京して新聞記者となり正岡子規(まさおかしき)を知る。俳人として認められるが、1906年︵明治39︶に脚本﹃侠艶録(きょうえんろく)﹄が新派で上演されて好評を博した。その後しだいに小説に専念、﹃虎公(とらこう)﹄︵1914︶、﹃桜の家﹄︵1917︶、﹃大盗伝﹄︵1921︶、﹃荊(いばら)の冠(かんむり)﹄︵1922︶、﹃富士に題す﹄︵1930︶など、家庭小説の系統を引く、社会小説的な色彩の大衆小説を書く。昭和に入ってからは少年少女小説も多く、ことに﹃あゝ玉杯(ぎょくはい)に花うけて﹄︵1927~28︶は、少年の友情を描いて、その掲載誌である﹃少年倶楽部(くらぶ)﹄の読者を熱狂させた。ほかに﹃少年讃歌(さんか)﹄︵1929︶、﹃英雄行進曲﹄︵1934︶、﹃莢竹桃(きょうちくとう)の花咲けば﹄︵1930~31︶などがある。詩人のサトウ・ハチロー、小説家佐藤愛子はその子である。
﹇上笙一郎﹈
﹃﹃少年倶楽部名作 佐藤紅緑全集﹄上下︵1967・講談社︶﹄▽﹃佐藤愛子著﹃花はくれない・小説佐藤紅緑﹄︵1967・講談社︶﹄
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佐藤 紅緑
サトウ コウロク
明治〜昭和期の小説家,劇作家,俳人,児童文学者
- 生年
- 明治7年7月6日(1874年)
- 没年
- 昭和24(1949)年6月3日
- 出生地
- 青森県弘前市親方町
- 本名
- 佐藤 洽六
- 学歴〔年〕
- 弘前中中退
- 経歴
- 明治26年上京し、27年日本新聞社に入社、子規に俳句の手ほどきをうける。28年帰郷し、東奥日報、陸奥日報、東北日報を経て、31年富山日報主筆となり、以後も万朝報などの記者を転々とする。37年「蕪村俳句評釈」を刊行。39年戯曲「俠艶録」、小説「行火」を発表して注目され、作家となる。大正12年外務省嘱託として映画研究のため外遊。昭和2年少年小説「あゝ玉杯に花受けて」を発表し、少年少女小説の大家となる。大衆小説、婦人小説、少年少女小説と幅広く活躍し、著書は数多く、代表作に「富士に題す」「乳房」などがあり、句集も「花紅柳録」などがある。晩年「ホトトギス」同人に迎えられた。
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佐藤紅緑
さとうこうろく
[生]1874.7.6. 弘前
[没]1949.6.3. 東京
俳人,小説家。本名,洽六 (こうろく) 。中学中退後上京し陸羯南 (くがかつなん) の書生を経て新聞記者となった。一方,正岡子規の門に入り『俳句小史』 (1902) ほかの俳論書を刊行。 1906年発表の小説『行火 (あんか) 』,戯曲『侠艶録』により当時全盛の自然主義の新人として認められたが,次第に義理人情の世界を描く大衆小説に転じて,『虎公』 (15) ,『麗人』 (30) に代表される新聞小説を多く書いた。さらに『あゝ玉杯に花うけて』 (27~28) の爆発的成功により少年少女小説に新生面を開いた。作風は総じて複雑な社会を正義感を貫いて乗切る行動性で貫かれ,社会小説の先駆者ともいわれる。詩人サトウ・ハチロー,小説家佐藤愛子の父。
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佐藤紅緑 さとう-こうろく
1874-1949 明治-昭和時代の俳人,小説家。
明治7年7月6日生まれ。サトウハチロー,佐藤愛子の父。正岡子規に俳句をまなぶ。明治39年小説「行火(あんか)」でみとめられ,のち家庭小説に転じ,「あゝ玉杯に花うけて」「英雄行進曲」など少年少女向けの作品で人気をえた。昭和24年6月3日死去。76歳。青森県出身。弘前中学中退。本名は洽六(こうろく)。作品はほかに「少年讃歌(さんか)」「一直線」など。
【格言など】二人行けど秋の山彦淋しけれ(「紅緑句集」)
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佐藤 紅緑 (さとう こうろく)
生年月日:1874年7月6日
明治時代-昭和時代の小説家;俳人
1949年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報