勅使河原宏(読み)テシガワラヒロシ

デジタル大辞泉 「勅使河原宏」の意味・読み・例文・類語

てしがわら‐ひろし〔てしがはら‐〕【勅使河原宏】

 
19272001使()()5519803  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「勅使河原宏」の意味・わかりやすい解説

勅使河原宏
てしがわらひろし
(1927―2001)


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資料 監督作品一覧

十二人の写真家(1955)
蒼風とオブジェ いけばな(1956)
おとし穴(1962)
砂の女(1964)
他人の顔(1966)
インディレース 爆走(1967)
燃えつきた地図(1968)
サマー・ソルジャー(1972)
アントニー・ガウディー(1984)
利休(1989)
豪姫(1992)

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20世紀日本人名事典 「勅使河原宏」の解説

勅使河原 宏
テシガハラ ヒロシ

昭和・平成期の映画監督,華道家,陶芸家 勅使河原プロダクション社長;草月流家元(3代目);草月会理事長。



生年
昭和2(1927)年1月28日

没年
平成13(2001)年4月14日

出生地
東京市千代田区

学歴〔年〕
東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科中退・油画科〔昭和25年〕卒

主な受賞名〔年〕
NHK新人監督賞〔昭和37年〕「おとし穴」,キネマ旬報賞日本映画監督賞(昭39年度)「砂の女」,ブルーリボン賞監督賞(昭39年度)「砂の女」,毎日映画コンクール監督賞・日本映画賞(昭39年度)「砂の女」,カンヌ国際映画祭審査員特別賞〔昭和39年〕「砂の女」,フランス芸術文化勲章〔昭和60年〕,モントリオール国際映画祭最優秀芸術賞・芸術貢献賞(第13回)〔平成1年〕「利休」,山路ふみ子賞文化賞(第13回)〔平成1年〕「利休」,芸術選奨文部大臣賞(平元年度)〔平成2年〕「利休」,ベルリン国際映画祭国際アートシネマ協会賞〔平成2年〕「利休」,紫綬褒章〔平成4年〕,勲三等瑞宝章〔平成9年〕,日本アカデミー賞(会長特別賞 第25回)〔平成14年〕

経歴
いけばな草月流家元・勅使河原蒼風の長男として生まれる。美術学校在学中から岡本太郎に私淑し、安部公房や関根弘らと前衛芸術の会“世紀”を持ち、洋画やいけばなに前衛的な作品を発表。昭和28年美術映画「北斎」の製作を機に映画界入りし、亀井文夫、木下恵介らに師事。30年代にはアート・シアター運動の中心人物となり、37年初の長編劇映画「おとし穴」を監督。39年勅使河原プロ設立。同年安部公房と組んで「砂の女」を映画化し、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。以後も「他人の顔」(41年)、「燃えつきた地図」(43年)などの作品を発表、国際的にも高く評価された。43年日本人初のアカデミー賞審査員を務めた。47年「サマー・ソルジャー」を発表以後、映画を離れ、福井県・宮崎村の草月陶苑で越前焼の作陶に打ち込んでいたが、55年妹(2代目家元)の死去のため、草月流3代目家元を継ぎ、映画界にも復帰。62年から「草月シネマテーク」を再開。立体表現としての映像表現に取り組んだ。平成元年「利休」でモントリオール国際映画祭最優秀芸術賞を受賞。5年パリ日本文化祭での大茶会のプロデュースや、陶芸、作庭、オペラの演出を手掛けるなど、多彩な芸術活動体験に根ざした新しい華道家として注目を集めた。他の映画作品に記録映画「アントニー・ガウディー」(59年)、「豪姫」(平4年)、著書に「勅使河原宏作品1978-1987」「前衛調書」「古田織部」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

百科事典マイペディア 「勅使河原宏」の意味・わかりやすい解説

勅使河原宏【てしがはらひろし】

 
使()1962ATG1964使17()198919803  

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「勅使河原宏」の解説

勅使河原宏 てしがはら-ひろし

1927-2001 昭和後期-平成時代の華道家,映画監督。
昭和2年1月28日生まれ。勅使河原蒼風(そうふう)の長男。前衛いけ花を発表していたが,映画製作をはじめ,昭和39年「砂の女」で各種監督賞を受賞。55年2代家元で妹の霞が死去したため,草月流3代となる。竹をテーマに国内外で作品を発表。陶芸も手がける。平成2年映画「利休」で芸術選奨。平成13年4月14日死去。74歳。東京出身。東京芸大卒。

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367日誕生日大事典 「勅使河原宏」の解説

勅使河原 宏 (てしがはら ひろし)

生年月日:1927年1月28日
昭和時代;平成時代の映画監督;華道家;陶芸家
2001年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の勅使河原宏の言及

【草月流】より

…蒼風のいけばなは造形芸術としてのいけばなの確立をめざしたもので,初期には古典派の華道界からの批判も多かったが,その恵まれた才能によってとくに45年以降はいけばな界の中心作家として活躍した。いけばなの造形性の追求は現在でも草月流の主張であって,蒼風によって高められたいけばなの芸術性は現家元勅使河原宏によって継承されている。東京赤坂にある草月会館は,蒼風のつくりあげたモニュメントであって門下の精神的な拠点ともなっている。…

※「勅使河原宏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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