卓球(読み)タッキュウ(英語表記)table tennis

翻訳|table tennis

デジタル大辞泉 「卓球」の意味・読み・例文・類語

たっ‐きゅう〔タクキウ〕【卓球】

 
 

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「卓球」の意味・読み・例文・類語

たっ‐きゅうタクキウ【卓球】

  1. 〘 名詞 〙 台をはさんで中央にネットを張り、二人または二組(ダブルス)がラケットでボールを打ち合う室内競技。テーブル‐テニス。ピンポン。〔現代新語辞典(1931)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「卓球」の意味・わかりやすい解説

卓球
たっきゅう
table tennis

長方形のテーブルの中央をネットでくぎって相対し、セルロイドまたはプラスチックのボールを打ち合って、得点を競い、勝敗を争うスポーツ。国際的(正式)にはテーブルテニスといい、俗称としてピンポンping pongともいわれている。相手との距離が短いためにボールの往復が速く、また、ボールの質量が小さいので空気抵抗を強く受け、各種の回転球(変化球)を駆使できるスポーツである。したがって俊敏な反応と複雑な戦術・技術をマスターすることを要求され、各種スポーツのなかでもっともエネルギーを消耗するスポーツの一つ、といわれているほど厳しさと激しさをもっている。また、卓球は屋内競技であるため、天候の影響を受けず、老若男女あるいはレベルや年齢に関係なく楽しめ、狭い場所でもできるなどの特徴をもっている。

荻村伊智朗・西田昌宏 2020年1月21日]

歴史


191898James W. Gibb18531930使International Table Tennis FederationITTF

 1922Georg Lehmann1926711Roland Jacobi18931951

 18993219001902()10193813Miklós Szabados19121962Stephen Estaban Kelen19122003使使

 1952271974()19252000使

 19542131019693071971317()19321994()193519981938 2197935()48196126

 2019222619995

 

 1978

 198824201631201230()1993 1988 ()1985 2016()1989 ()1994 ()1993 ()2000 20202322021()2003 ()2000 

 使44402.22.42.717.2515.25

 20011338401211113557522002

 20024070使

西 2022218

競技方法とルール


24242413Japan Table Tennis AssociationJTTA22

 16

 1()

 111111025374

 2101181010113

 

 1235

 11ABAXYX2XYXAYB3115225

 使

西 2020121

競技用具

テーブルは、高さが76センチメートル、幅152.5センチメートル、長さ274センチメートル。材質は硬質の木材であればなんでもよい。表面の色は、無光沢で均一の濃い色であればよい。一般的にはブルーやグリーンが多い。ネットは暗緑色の網目のもので、高さは15.25センチメートル。ボールはセルロイドまたはプラスチックの球体で、白色またはオレンジ色のつやのないもの。重さは2.7グラムで直径40ミリメートル。公式大会では、国際卓球連盟あるいは日本卓球協会の公認ボールのみが使用を認められている。

 ラケット(ブレード)は単板(一枚板)か合板のもので、全面が平坦で同じ厚さの木質であれば、大きさ・形・厚さ・重さは自由。ただし、片面が赤色、もう片面が黒色でなければならない(2021年10月より、片面が黒、もう片面は黒やボールの色とはっきり区別できる色とルールが改正された。2022年1月現在は、赤以外に、ピンク、バイオレット、グリーン、ブルーの4色が選択できる)。たとえば、ペンホルダー・グリップの選手で、片面しか使用しない場合であっても、打球面が赤色のラバーであれば、打球しない裏面は黒色でなければならない。

 ラケットに貼るラバーは、粒ラバー(通称一枚ラバー)とソフトラバー(ラバーとスポンジを貼り合わせたもの)の2種類が用具ルールで認められている。なお、ソフトラバーのうち、ラバーの粒を表面に出したものを表ソフトラバー、粒を裏返してスポンジと貼り合わせたものを裏ソフトラバーという。一枚ラバーは厚さ2ミリメートル以内、ソフトラバーは全体の厚さが4ミリメートル以内と規定されている。色は濃い色で表面が反射しないように、つやのないものでなければならない。現在、世界中のプレーヤーの約8割が、スピードも出るし回転もかけやすい裏ソフトラバーを愛用している。

 服装は、公式試合で使用するシャツ・ショーツ(またはスカート)については、ボールの色に関係なく任意である。なお、対戦する選手または組の服装は、審判員が明らかに違う色のものと判断できるものでなければならない。

 なお、国際公式大会では、ラバーに国際卓球連盟の公認マーク、国内の公式大会であればラバー、ラケット、服装に日本卓球協会の公認マークの表示が必要である。

[荻村伊智朗・西田昌宏 2022年2月18日]

戦型

戦術型ともいい、さまざまな戦術と技術の型があるが、大きく3種類に分けられる。(1)前陣攻守型。コートから1メートル前後に位置し、ショート技術と頂点強打とを併用して戦う型。(2)ドライブ主戦型。コートから1.5~2メートルの中陣に位置し、ドライブ(トップ・スピン=前進回転)による攻撃を主体にロビング(高い山なりのボール)による守備を併用して戦う型。(3)カット主戦型。コートからおもに2~3メートルの後陣に位置し、カット(バック・スピン=後退回転)による守備と機を見て反撃する技術を併用する型。以上がおもな戦型である。

[荻村伊智朗・西田昌宏 2020年1月21日]

障害者卓球


19601

 (1)1981(2)1990(3)19953

 

 

西 2020121

20192019 20192019

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「卓球」の意味・わかりやすい解説

卓球 (たっきゅう)
table tennis


ping-pongPing-Pong︿︿

13︿︿19使︿︿︿1898J.1902使0226International Table Tennis FederationITTF1271

 190221241使28ITTF293138193638M.I.西249ITTF52197西4122125596︿

 59261263652837131︿81367349543288

274cm×152.5cm76cm2.5cm15.25cm14m7m4m12m6m3.5m400lx4m1983使11213312mm234mm2.7g40mm

111120011211022101745314

 16mm1996使2AABBABBAABBAAB110131


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「卓球」の意味・わかりやすい解説

卓球【たっきゅう】

 
table tennisping-pong19使18982011ITTF201474531111010deuce2211988420081320124721856820155
 

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卓球」の意味・わかりやすい解説

卓球
たっきゅう
table tennis

 
19使1898 19021923195241990 ITTF2000 4cm200121731122014 274cm×152.5cm 2.5cm 76cm 15.25cm使 1988 4.4cm  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

知恵蔵 「卓球」の解説

卓球

152.5cm×274.0cmで高さ76cmの卓球台をはさみ、ラケットでボールを打ち合う競技。ボールは直径40mm、重さ2.7gが公式球。サービスミスや正規に相手コートに返球できなかった時に相手側の得点。1ゲーム11点で、10点オールになった場合は2点差がつくまで続けられる。5ゲームマッチの場合は3ゲーム、7ゲームマッチの場合は4ゲーム先取した方が勝ち。2003年のルール改正で、投げ上げたボールが最高点に達するまでに、投げ上げた手や腕を完全に引き、相手にインパクトを見せなければならなくなった。福原愛が05年に所属(遼寧省チーム)し参戦した中国スーパー(超級)リーグは、中国の省の対抗戦から発展したプロリーグ。オリンピックや世界選手権でメダルを争う世界トップクラスの中国選手が各チームの主力として活躍。福原のように外国人選手も入団できる。男女各12チームが2回戦総当たりで争う。1チーム5人編成で、シングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合で3勝したチームが勝ち。

(中西康己 筑波大学人間総合科学系 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android