デジタル大辞泉 「南唐」の意味・読み・例文・類語 なん‐とう〔‐タウ〕【南唐】 中国の国名。五代十国の一。937年、呉の李(りべ)昪(ん)が呉帝の禅譲を受けて建国。都は金陵︵南京︶。江南の富を背景に強盛を誇ったが、975年、宋の太祖に滅ぼされた。江南国。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「南唐」の意味・読み・例文・類語 なん‐とう‥タウ【南唐】 (一)中国の五代十国の一つ︵九三七‐九七五︶。国号は唐。呉の徐知誥(じょちこう)が呉帝の譲位を受け、金陵︵南京︶を中心に建国。江南の富を背景に強盛を誇り、唐文化を温存したが、三代で宋の太祖に滅ぼされた。江南国。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
山川 世界史小辞典 改訂新版 「南唐」の解説 南唐(なんとう)Nantang 937~975 五代十国の一つ。937年五代呉の徐知誥(じょちこう)(即位後本姓の李氏に戻り李昪(りべん)と称した)が呉帝の譲位を受け,金陵(南京)を中心に建国した。江南の富を背景に,中原王朝および呉越(ごえつ),楚(そ),荊南(けいなん),閩(びん),南漢と抗争し,五代列国中最も強盛であったが,975年,3主38年間で宋の太祖に滅ぼされた。2代李璟(りえい),3代李煜(りいく)は文芸,書画を愛し産業を興したため,南唐は唐文化のよき後継者であるとともに,次期宋朝文化の先導的役割を果たした。 出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
旺文社世界史事典 三訂版 「南唐」の解説 南唐なんとう 937〜975 五代十国の一国 創建者は呉に仕えていた李昪 (りべん) で,呉の禅譲を受けて帝位についた。金陵︵現在の南京︶に都し,長江下流を領有して富み,文化も栄えたが,3代38年で宋に滅ぼされた。 出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
世界大百科事典(旧版)内の南唐の言及 【五代十国】より …中国で,907年(天祐4)に唐が滅び,960年(建隆1)に宋が成立して979年(太平興国4)に統一を完了するまでの時期を,五代十国時代という。この間,華北では後梁,後唐,後晋,後漢,後周の5王朝が興亡したので五代といい,その他の地域に前蜀,後蜀,呉,南唐,呉越,閩︵びん︶,荆南(南平),楚,南漢,北漢などが併存したので十国という。唐代後半の藩鎮割拠という分裂状態が唐の滅亡で極まったのがこの時代である。… 【唐】より …中国,五代十国の一つ。南唐,江南(国)ともいう。937‐975年。… ※「南唐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」