デジタル大辞泉 「反り」の意味・読み・例文・類語 そり【反り】 ︽動詞﹁そ︵反︶る﹂の連用形から︾ 1 反ること。弓なりになること。また、その程度。﹁板の反りを直す﹂ 2 刀身の湾曲。また、その度合い。 3 弦(つる)を張らない弓の湾曲。また、その度合い。 4 ︵刀身と鞘(さや)との関係から、﹁そりが合う﹂﹁そりを合わせる﹂などの形で用いる︶人の性向や、世の風潮。また、それとの相性。﹁上役と反りが合わない﹂ ﹁世間の―に合わぬことも多い﹂︿福沢・福翁自伝﹀ 5 相撲で、相手のわきの下に頭を入れ、後ろへ反りかえって倒す技。居反り・たすき反り・しゅもく反りなど。 [類語]息が合う・反りが合う・馬が合う・気が合う・肌が合う・琴瑟相和す・打てば響く・意気投合・つうかあ・つうつう・打ち解ける・解け合う・馴染む・親しむ・心安い・水いらず・親しい・近しい・気安い・睦(むつ)まじい・親密・懇意・昵(じっ)懇(こん)・懇親・別懇・懇(ねんご)ろ・親愛・和気藹(あい)藹(あい)・仲良し・人なつこい・取っ付きやすい・懐こい・如才ない・調子がいい・なれなれしい・馴染み深い・以心伝心・呼応・合意・コンセンサス・応える・共鳴・同感・共感・拈(ねん)華(げみ)微(しょ)笑(う)・心を合わせる・心を一にする・心を通わす・心が通う・気が置けない・胸襟を開く・腹を割る・心を開く・心を許す・気を許す・肝胆相照らす・心を交わす・心を以て心に伝う 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「反り」の意味・読み・例文・類語 かえりかへり【反・返・帰・還】 (一)[1] 〘 名詞 〙 ( 動詞﹁かえる﹂の連用形の名詞化 ) (一)[ 一 ] ( 反 ) (一)① ひっくりかえって上が下側になること。裏がえること。→かえりを打つ。 (二)② しかえし。反発。→かえりを食う・かえりを食わす。 (三)③ 腰刀や打刀の鞘(さや)につける折金(おりがね)。反角(かえりづの)。 (二)[ 二 ] ( 返・帰・還 ) (一)① もと居た場所や今来た方向へもどること。また、帰る途中。帰る時。 (一)[初出の実例]﹁近くあらば 加敝利(カヘリ)にだにも 打ち行きて﹂(出典‥万葉集︵8C後︶一七・三九七八) (二)﹁道中八日のお隙入(ひまいり)、お帰りも夫れ程延びる﹂(出典‥浄瑠璃・夏祭浪花鑑︵1745︶一) (二)② 返事。また、返歌。かえし。 (一)[初出の実例]﹁御かへりさすがににくからずきこえかはし給て﹂(出典‥竹取物語︵9C末‐10C初︶) (三)③ 漢文を訓読するとき、前にもどって読むことを示す記号。返り点。 (二)[2] 〘 接尾語 〙 数や、数の不定を表わす和語につけて、回数を表わす。たび。回。度。 (一)[初出の実例]﹁いますべらぎの天の下しろしめすこと、四つのとき、ここのかへりになんなりぬる﹂(出典‥古今和歌集︵905‐914︶仮名序) (二)﹁ふたかへりばかりうたひたるに﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶若紫) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の反りの言及 【日本刀】より … ﹇形態と種類﹈ (1)長さ(刀身の長さをいう) 切先︵きつさき︶の先端と棟区︵むねまち︶の間の直線距離のこと。(2)反り︵そり︶ 長さを示す直線から刀の棟への垂直線の最長距離のこと。反りのないものを︿直刀﹀,反りのあるものを︿彎刀︵わんとう︶﹀という。… ※「反り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」