古今和歌六帖(読み)コキンワカロクジョウ

デジタル大辞泉 「古今和歌六帖」の意味・読み・例文・類語

こきんわかろくじょう〔コキンワカロクデフ〕【古今和歌六帖】

 
6450025516  

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古今和歌六帖」の意味・読み・例文・類語

こきんわかろくじょうコキンワカロクデフ【古今和歌六帖】

  1. 平安中期の私撰集。六巻。編者、成立年代とも未詳。貞元元年~永延元年(九七六‐九八七)頃成立。「万葉集」「古今集」「後撰集」など、古来の歌四五〇〇首ばかりを、歳時、天象、地儀、人事、動植物など二五項五一七題に分類したもの。作歌の手引、古歌考証の資料として利用された。古今六帖。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「古今和歌六帖」の意味・わかりやすい解説

古今和歌六帖 (こきんわかろくじょう)


255161016694270120070010004696

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「古今和歌六帖」の意味・わかりやすい解説

古今和歌六帖
こきんわかろくじょう


()()()()()976983()45004516()



2  1984

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「古今和歌六帖」の意味・わかりやすい解説

古今和歌六帖【こきんわかろくじょう】

平安中期の歌集。略して《古今六帖》,また《紀家六帖》とも。6巻。成立は10世紀後半,円融天皇のころとみられるが,編者名とともに諸説があって定まらない。作歌の手引書として多くの古歌を集めた類題和歌集で,歌をその題ごとにまとめている。分類は天象・地儀・人事・動植物に25項目を配し,さらにこれを516題に細分して,四千数百首を整理する。《万葉集》《古今和歌集》をはじめ広く集められており,平安前期までの和歌資料として貴重。またこうした歌集の編纂(へんさん)に,和歌の題詠への方向がうかがわれる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古今和歌六帖」の意味・わかりやすい解説

古今和歌六帖
こきんわかろくじょう

 
 ()  () 610 ()  450025 ()  517  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の古今和歌六帖の言及

【夫木和歌抄】より

…例えば,《万葉集》の中世以前の古訓を数多く知ることができる。また《古今和歌六帖》は平安時代には現存本より相当大きな本が行われた(《奥儀抄》)が,本書によって失われた《古今和歌六帖》歌,いわゆる〈六帖拾遺歌〉を大量にひろうことができるのである。その他,同様の事例は枚挙にいとまなく,本書は和歌研究史上,非常に貴重なものである。…

【類題集】より

…和歌を題材別に分類して編集した私撰歌集の一種で,これを模倣して俳諧の類題発句集も編集された。歌集では,今日知られる最古のものは10世紀後半の《古今和歌六帖》で,《万葉集》《古今集》《後撰集》などの約4500首の歌を天象,地儀,人事,草虫木鳥の25項目,516題に分類する。名所別の類題集では里村昌琢編の《類字名所和歌集》(1617)が有名である。…

※「古今和歌六帖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android