味蕾(読み)ミライ(英語表記)taste bud

翻訳|taste bud

デジタル大辞泉 「味蕾」の意味・読み・例文・類語

み‐らい【味×蕾】

 
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精選版 日本国語大辞典 「味蕾」の意味・読み・例文・類語

み‐らい【味蕾】

 

(一)   1965
 

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改訂新版 世界大百科事典 「味蕾」の意味・わかりやすい解説

味蕾 (みらい)
taste bud


3

 taste disc寿



7080μm40μm1200
 


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「味蕾」の意味・わかりやすい解説

味蕾
みらい
taste bud

味覚芽(みかくが)ともいう。味覚の感覚器で、その中には味受容器である味細胞が含まれる。味蕾は、脊椎(せきつい)動物では一般に口腔(こうくう)内の舌、軟口蓋(なんこうがい)、咽頭(いんとう)および喉頭(こうとう)にみられるが、魚類では体表やひげにもみられる。哺乳(ほにゅう)動物では、味蕾の約80%は舌表面に散在する茸状(じじょう)(きのこ状)乳頭(ヒトでは舌の前3分の2に約100個ある)、葉状(ようじょう)乳頭(舌の後部各側縁に1個ある)および有郭乳頭(舌の後部に10個ほど存在する)内に分布する。成人では口腔全体で4000~5000個の味蕾があるといわれる。また、ヒトの場合、味蕾は茸状乳頭に数個、葉状乳頭に約500個、有郭乳頭に約200個含まれる。味蕾は形態が花の蕾(つぼみ)状で、大きさは長径70マイクロメートル、短径50マイクロメートルほどである。味蕾中には数十個の細胞が含まれ、味細胞、支持細胞、基底細胞などに区別される。味蕾の頂上には味孔があり、そこを介して味物質が味細胞を刺激する。味細胞の興奮は、鼓索(こさく)神経や舌咽(ぜついん)神経などに含まれる味覚神経線維に伝達される。味細胞の寿命は約10日であり、次々と新しい細胞と入れ替わる。

[佐藤俊英]


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百科事典マイペディア 「味蕾」の意味・わかりやすい解説

味蕾【みらい】

脊椎動物の味覚器。魚類では体表にまで分布するが,その他の脊椎動物では口腔内に限られ,口腔粘膜ことに舌乳頭に存在する。粘膜上皮の間にはさまれた蕾(つぼみ)状の小体で,味細胞と支持細胞の2種の細長い細胞からなり,その一端にある味孔という小孔で粘膜表面に開口する。味覚神経(三叉(さんさ)神経と舌咽(ぜついん)神経)の繊維の一部は味蕾の内,また一部は外で終わるので味蕾外の粘膜でも味覚は感受できる。成人よりも小児でよく発達する。→味覚
→関連項目ヒメジ味覚障害

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「味蕾」の意味・わかりやすい解説

味蕾
みらい
taste buds

舌乳頭中に多数存在する味覚受容器で,花の蕾 (つぼみ) 状の構造をしている。味細胞とこれを支持する細胞,基底細胞から成り,味細胞が味覚刺激を受容する。

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栄養・生化学辞典 「味蕾」の解説

味蕾

 脊椎動物の味覚受容器.小体で紡錘形の味細胞と支持細胞でできている.味細胞はその一部を口腔に出しており,味物質を感じる.

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世界大百科事典(旧版)内の味蕾の言及

【味覚】より


taste bud()

【舌】より

…表面が角化していないため二次乳頭中の血管が透けて赤みを帯びて見える。子どもでは味覚をつかさどる味蕾(みらい)が存在していることがある。(3)有郭乳頭 舌分界溝の前に1列に並んで8~15個みられる。…

【味覚】より


taste bud()

※「味蕾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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