デジタル大辞泉 「支度」の意味・読み・例文・類語 し‐たく【支度/仕度】 ﹇名﹈(スル) 1 予定されている物事を実行するのに必要なものをそろえること。準備。用意。﹁出張の―に追われる﹂﹁夕食を―する﹂ 2 外出するために身なりを整えること。身じたく。﹁出かけるから早く―しなさい﹂ 3 食事をすること。 ﹁空腹となりたるに、―せんとこの茶屋にはいれば﹂︿滑・膝栗毛・七﹀ [類語]準備・用意・備える・整備・設ける・備え・設け・手配・手配り・手回し・手(ては)筈(ず)・手当て・段取り・膳(ぜん)立て・道具立て・下(した)拵(ごしら)え・下準備・態勢 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「支度」の意味・読み・例文・類語 し‐たく【支度・仕度】 (一)〘 名詞 〙 (二)① ( ━する ) 計り数えること。計算すること。見積もりすること。 (一)[初出の実例]﹁自レ今以後、収二於大蔵一、而支二度年一、分二充民部一也﹂(出典‥続日本紀‐慶雲三年︵706︶閏正月戊午) (二)[その他の文献]︹北周書‐王悦伝︺ (三)② ( ━する ) あらかじめ計画を立てること。心づもり。思わく。心じたく。 (一)[初出の実例]﹁石つくりの御子は、心のしたくある人にて﹂(出典‥竹取物語︵9C末‐10C初︶) (二)﹁かの物は、そのことにつかはんと、したくしおもひける程に﹂(出典‥宇治拾遺物語︵1221頃︶九) (四)③ ( ━する ) 予定、計画などに従って、その準備をすること。用意。 (一)[初出の実例]﹁其の家に行て門を押せば、男支度したる事なれば、行て門を開くるままに﹂(出典‥今昔物語集︵1120頃か︶二九) (二)﹁おやもう御荷物の仕度(シタク)をなすったんですか﹂(出典‥行人︵1912‐13︶︿夏目漱石﹀友達) (五)④ ( ━する ) 服装をととのえること。きちんとした服装に改めること。身じたく。 (一)[初出の実例]﹁人に被二見知一じと被二思食一ける御支度(シタク)に、御還俗の体に成せ給ければ﹂(出典‥太平記︵14C後︶五) (二)﹁旅の装束(シタク)を整へ﹂(出典‥狐の裁判︵1884︶︿井上勤訳﹀三) (六)⑤ ( ━する ) 食事をすること。 (一)[初出の実例]﹁平でも壺でも此方したくよふござると立あがる﹂(出典‥浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡︵1712頃︶上) (二)﹁万年屋にて支度(シタク)せんと、腰をかける﹂(出典‥滑稽本・東海道中膝栗毛︵1802‐09︶初) (七)⑥ 嫁入りのために整える道具類など。嫁入り道具。また、支度金。 (一)[初出の実例]﹁仲人はかぶれる程の支度見せ﹂(出典‥雑俳・口よせ草︵1736︶) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例