青銅器(読み)セイドウキ

デジタル大辞泉 「青銅器」の意味・読み・例文・類語

せいどう‐き【青銅器】

 
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精選版 日本国語大辞典 「青銅器」の意味・読み・例文・類語

せいどう‐き【青銅器】

  1. 〘 名詞 〙 青銅で造った武器・調度品などの器具。
    1. [初出の実例]「青銅器、燈火器をば和蘭〈略〉伊太利の市場に於て仏国の製品と角逐せしめん」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉六)

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改訂新版 世界大百科事典 「青銅器」の意味・わかりやすい解説

青銅器 (せいどうき)




西30002000

使celt13H︿12mm310mmSalezNeyruzArmorique西沿西西Möhlin西2Halstatt

 使palstave︿沿西TréboulHaguenauV

 3G.O.A.O.西V.G.西西

 T使T使116001400


西Pépinville26290cm1950rapier︿32RosnoënRixheim324西沿213沿12

西沿2西沿使

 fibula


19001500321982使西西

 321使使調

 使21221使使23

 1西

寿使使使

 使2使

 使使使3

130011使使使335

 

11771西3西西西西使使使


西使西西使使

西使使1使1使西西西771西西

西西西76西cm1mcm西西︿3

 652使1

51使使使使使使使

 32




 仿

 

 ︿︿


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「青銅器」の意味・わかりやすい解説

青銅器
せいどうき


10()()

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西アジア

メソポタミア地方では、紀元前五千年紀後半のハラフ期に銅製の短刀、ナイフ、釘(くぎ)、印章がみられるが、青銅器の出現は、ウバイド期(前4000ころ~前3400ころ)に入ってからである。大河の灌漑(かんがい)が組織的に行われ、大神殿を中核とする都市の原型が出そろったころでもあった。ジェムデト・ナスル期(前3100ころ~前2800ころ)以降の遺跡からは、短剣、斧(おの)、鑿(のみ)などの武器・工具のほかに容器類も出土するようになる。初期王朝時代に入ると、有茎の剣、槍(やり)先、半月形闘斧(とうふ)、鏃(やじり)、鋸(のこぎり)など武器・工具、ウシ・ワシ・ライオンの像や容器が数量・種類ともに豊富となって青銅器文化が高度に発達した。エジプトでも前4000年ころのバダリ期に銅製の針やピンがみられるが、前2000年ころまではほとんどスズを含まない銅製品がつくられていた。ゲルゼー期(前3400ころ~前3000ころ)には開放鋳型によって斧が鋳造され、古王国の第六王朝ペピ1世の像はろう型鋳造の早い例として著名である。エジプトにおいてスズを含んだ青銅器の製作は、ヒクソスが建てた第15王朝以降に本格化したと考えられている。

 西アジア世界で発達した青銅器文化は、やがて世界の各地に伝えられていく。ヨーロッパへの伝播は、前三千年紀の初頭にエーゲ海沿岸に始まり、ヨーロッパ東部から全ヨーロッパに普及して各地域で独特の発達を遂げた。鉄器時代に属するハルシュタット文化にも、青銅製の剣、有孔斧、鏃、容器、装飾品がみられる。イラン南西部のザーグロス山脈中に発達したルリスタン青銅器文化は、前二千年紀後半ごろから、短剣、鏃、闘斧などの武器や馬具、装身具、容器、祭祀(さいし)用品に動物意匠が巧みに装飾されたものを生み出している。北方ユーラシアでは前二千年紀以降、遊牧民族が残した青銅器文化が栄えた。前二千年紀前半にカザフスタンにおこったアンドロノボ文化には短剣、闘斧、有銎(きょう)斧がみられる。ミヌシンスクのカラスク文化、タガール文化、オルドスの綏遠(すいえん)青銅器文化などでも短剣、矛(ほこ)、斧、刀子(とうす)、鏃、馬具、帯金具などの青銅器がつくられたが、内反(うちぞ)りで動物像をあしらった青銅刀子は、これらの文化に共通に認められる特徴となっている。

[武者 章]

中国


()()

 西()()()()()()西()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ()1411300()2000468()801286071()()()()()()()()()()

 ()()30()

 西西西西()()調西()()使西西退西西西

 ()()()()()()西()()()()

 

中国周辺の国


6()()()

 ()使()仿()

 

1967

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百科事典マイペディア 「青銅器」の意味・わかりやすい解説

青銅器【せいどうき】

 
西2500()()()()()()()()()
 

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「青銅器」の解説

青銅器
せいどうき

青銅で造られた武器・道具・容器・装飾品などの総称。青銅は銅と錫(すず)を主成分とする合金で,多くはこれに鉛と微量の不純物を含む。日本の青銅器の最古の例は,山形県三崎山から発見された青銅刀子(とうす)で,縄文後・晩期に位置づけられるが,より確実なのは,弥生前期初頭,朝鮮半島から流入したと考えられる福岡県今川遺跡出土の銅鏃(どうぞく)・銅鑿(のみ)である。日本出土の青銅器は朝鮮半島系・中国系・日本列島産に大別される。九州北部では弥生前期末に細形の銅剣・銅矛・銅戈(どうか)や多鈕細文(たちゅうさいもん)鏡,中期中頃には中細形の武器形青銅器および前漢鏡,後期初頭にはこれらに加え後漢鏡などが墓の副葬品として発見される例がある。また西日本では中細形以降の武器形青銅器が複数で埋納(まいのう)される例もある。一方,畿内では日本特有の青銅器である銅鐸(どうたく)が弥生前期末から出現し,広く西日本に分布。武器形青銅器が九州北部を中心に分布域を形成するのと対照をなす。近年各地で各種青銅器の鋳型の発見があいつぎ,日本の青銅器生産は弥生前期にまでさかのぼる可能性が強い。また九州からも銅鐸と銅鐸の鋳型があいついで発見された。日本の青銅器は小型から大型へと長大・扁平化し,その過程で実用利器(りき)から祭器・儀器へと変質し,それとともに副葬から埋納へと出土状況も変化する。これらの青銅器は弥生時代の終りとともに使用されなくなり,古墳時代の青銅器は鏡や筒形銅器・馬具・銅釧(くしろ)などが中心となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青銅器」の意味・わかりやすい解説

青銅器
せいどうき
bronze

 
 

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旺文社日本史事典 三訂版 「青銅器」の解説

青銅器
せいどうき

銅とスズの合金を材料とした金属器
前3世紀頃に大陸から伝えられ,弥生時代,権威の象徴・祭器として用いられた。銅鐸・銅剣・銅鉾・銅鏡などが代表的。

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世界大百科事典(旧版)内の青銅器の言及

【殷】より


西西 

【殷周美術】より


調

【宴会】より


 西

【古代社会】より

…日本の原始・古代の社会は大きくはこの二つの段階にわけられ,文明や社会的な階級,国家形成は後者の段階の社会における歴史的発展の中で行われたものである。この際,日本の原始・古代の社会について,他の世界の諸国にみえる普遍的性格にくらべて注目される点は,独立した時代として,青銅器時代および鉄器時代という段階を経過しなかったこと,農業がはじまってからも牧畜という生産方法が採用されなかったこと,などが大きな特色となっている。またそのことと関連して,日本列島での原始・古代の歴史発展は中国や朝鮮半島での先進文化の存在がたえず前提条件になっており,日本の社会の変化も,このような大陸からの外来的要因をたえずふくみつつ行われたことである。…

【周】より



【春秋戦国時代】より

…このような改革を徹底させたのが,上述の秦の商鞅の政策であり,農民をも大量に動員して歩兵を主力とする軍制をも発展させた。 また鉄器の盛行は,鉱工業でも生産を増大させ,銅鉱山での採鉱も大規模となり青銅器が兵器や貴族の間での日常の実用器や装飾品として大量に使用されるようになった。そのほか漆器や陶器製造にも分業と大量生産が行われ,これに応じて商業も盛んになった。…

【青銅器時代】より

…青銅器時代の定義は,地域によって違いはあるが,人類史のうえでは,都市と政府組織の成立,畜力を利用した車の出現,文字の発明と国際交易の定着がみられる時代であり,未開から文明への変換点がこの時代であったとみられる。青銅器時代は,もともと利器の材質に基づいた命名ではあるが,今日なお青銅器時代の意義が高く評価されるのは,先史文化を考える分類体系として認められるからである。…

【中国美術】より



【銅】より


3000

【博古図】より

…現在に伝わる《博古図》は,その原書に宣和年間(1119‐25)以降の増補が加わったものとされる。その中には800余点の青銅器が20に分類して収められ,それぞれの器形の写生や寸法,重量の記載があるほか,考証も加えられている。その考証には現在から見れば問題も多いが,北宋一代の青銅器の収蔵状況や金石学の成果を知りえる点で貴重である。…

【弥生文化】より

…日本列島で稲作を主とする食料生産に基礎を置く生活が始まった最初の文化。鉄器,青銅器が出現して石器が消滅し,紡織が始まり,階級の成立,国家の誕生に向かって社会が胎動し始めた。弥生文化の時代,すなわち弥生時代は,縄文時代に後続して古墳時代に先行し,およそ前4世紀中ごろから後3世紀後半までを占める。…

※「青銅器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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