気管(読み)キカン(英語表記)trachea

翻訳|trachea

デジタル大辞泉 「気管」の意味・読み・例文・類語

き‐かん〔‐クワン〕【気管】

 
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精選版 日本国語大辞典 「気管」の意味・読み・例文・類語

き‐かん‥クヮン【気管】

 

(一)  
(二) ()1774
(三) 
 

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改訂新版 世界大百科事典 「気管」の意味・わかりやすい解説

気管 (きかん)
trachea


141-10


1︿︿︿退12112︿232


10cm1.5cm1620


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「気管」の意味・わかりやすい解説

気管
きかん

頸部(けいぶ)の前面にある甲状軟骨の後方が喉頭(こうとう)で、これに続いて下方へ向かってほとんど垂直に下降する管状の気道が気管である。気管は第6(または第7)頸椎(けいつい)の高さで、甲状軟骨の下側にある輪状軟骨の下縁から始まる。長さは日本人成人で約10センチメートル(8.5~12.5センチメートル)であり、太さは約2.5センチメートルである。気管の上方の部分は頸部にあり、短い下方の部分は胸腔(きょうくう)内に延びて第4~第6胸椎の高さで左右の気管支に分かれる。気管の壁には16~20個のC型の気管軟骨(硝子軟骨(ガラスなんこつ))があり、後方が開いた位置で上下に一定間隔で配列している。これは、外圧力によって気道がつぶれ、閉鎖されるのを防ぐ役割を果たしている。軟骨と軟骨との間は輪状靭帯(じんたい)でつながっている。気管後壁の開方部は平滑筋の膜性壁が張られていて、気管の後部にある食道とは強く結合組織で固着している。気管の内面の粘膜は多列線毛上皮(動物学では多列繊毛上皮と書く)で構成され、この上皮細胞のなかには粘液を分泌する杯状細胞が混在する。線毛は上方に向かって運動している。粘膜の下層には多量の弾性線維があるほか、粘液と漿液(しょうえき)を分泌する混合腺(せん)である気管腺がある。なお、学名のtracheaの語源はギリシア語からで、「粗面」を意味している。当時にあっては、動脈は内面が平滑な、空気の通る管であり、気管は内面が粗な、空気の通る管と考えられていた。

[嶋井和世]

動物の気管


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百科事典マイペディア 「気管」の意味・わかりやすい解説

気管【きかん】

動物の呼吸器官。無脊椎動物(昆虫類,多足類,有爪類など)では,表皮の一部が細管を形成して,体組織内に入り込んだもの。体外への開口は気門と呼ばれる。脊椎動物では,肺呼吸をする動物の喉頭(こうとう)から気管支に分岐するまでの1本の管を指す。ヒトでは長さ約10cmの管。喉頭の下に続き,食道の前,首の正中浅層を下り,胸に入って心臓の上で左右の気管支に分かれる(気管分岐部)。気管の壁には輪状の軟骨が間隔をおいて上下に並び,圧迫があっても内腔が閉じないようにできている。内面の粘膜は繊毛上皮でおおわれ,その繊毛の運動で空気中のごみなどは,粘膜内の腺の分泌物とともに痰(たん)として上方に運ばれる。
→関連項目気管支気門呼吸器官

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気管」の意味・わかりやすい解説

気管
きかん
trachea

 
1 11.5cm 11mm 12.5mm18  

気管
きかん
trachea

節足動物などの有気管類にみられる呼吸器官。体表が陥入したもので,内部で細かく分岐し組織に通じる。ガス交換は気管小枝の壁を通して行われる。

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栄養・生化学辞典 「気管」の解説

気管

 喉頭の下に連なる気道の管状部.

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世界大百科事典(旧版)内の気管の言及

【気管支】より


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【昆虫】より


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※「気管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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