水性（読み）ミズショウ

デジタル大辞泉 「水性」の意味・読み・例文・類語

みず‐しょう〔みづシヤウ〕【水性】

 
1水の性質。すいせい。
2 五(ごぎ)行(ょう)を人の生年月日などに当てはめ、その水の性を受けて生まれているとすること。また、その人。
3 女性の浮気な性質。
﹁流(さす)石(が)は川竹の―なる﹂︿逍遥・小説神髄﹀  
 

すい‐せい︻水性︼

 
1水の性質。水質。
2 水に溶けやすい性質をそなえていること。水溶性。﹁水性のフェルトペン﹂→油(ゆせ)性(い)  

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精選版 日本国語大辞典 「水性」の意味・読み・例文・類語

みず‐しょうみづシャウ【水性】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 水の性質。すいせい。
 (三)② 五行説でいう水の性質。または、その性質を受けて生まれた人。
(一)[初出の実例]﹁奥州は水性の人也。ときは今冬也。されば水王して年内御合戦あらば治定の御勝﹂(出典‥明徳記︵1392‐93頃か︶上)
 (四)③ 女性の浮気な性質。
(一)[初出の実例]﹁心中の末は年寄女房 水性の性のおもはく波の皺﹂(出典‥俳諧・西鶴大矢数︵1681︶第一三)
 (二)﹁殊に女子は水性(ミヅシャウ)と、昔の人の言たのは、何方へなりと低いはうへ、流れるといふ理ださうな﹂(出典‥人情本・清談若緑︵19Ｃ中︶二)
  
 

すい‐せい︻水性︼

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 水の性質。水質。
(一)[初出の実例]﹁原来郷右衛門は能(よく)水性(スイセイ)︵︿注﹀ミヅゴコロ︶を会たる者にて、彼時水中に跳び入と﹂(出典‥読本・忠臣水滸伝︵1799‐1801︶前)
 (二)﹁京都は水性清涼万国に冠たり﹂(出典‥随筆・守貞漫稿︵1837‐53︶三)
 (三)② 水に溶けやすい性質を持っていること。水溶性であること。
 (四)③ ⇒みずしょう︵水性︶
  

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