泥炭(読み)デイタン(英語表記)peat

翻訳|peat

デジタル大辞泉 「泥炭」の意味・読み・例文・類語

でい‐たん【泥炭】

 
湿()()
[]  

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精選版 日本国語大辞典 「泥炭」の意味・読み・例文・類語

でい‐たん【泥炭】

 

(一)   
(一)[](1872)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「泥炭」の意味・わかりやすい解説

泥炭 (でいたん)
peat


湿湿peat accumulation20cmpeat landsphgnum peatsedge peatwoody peat

 72011015湿0.51.5mm/3.4mm/

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百科事典マイペディア 「泥炭」の意味・わかりやすい解説

泥炭【でいたん】

ピートとも。湿地や浅沼に植物遺体が厚く堆積しある程度生化学的分解を受けたもの。石炭生成の第一段階。黄褐色または褐色を呈し,ふつうそれを構成する原植物の組成を肉眼的に識別し得る。乾燥すれば燃料となり,草炭とも呼ばれる。構成植物がおもにアシ,スゲなどである泥炭を低位泥炭,樹木の落葉などである泥炭を中間あるいは森林泥炭,ミズゴケを主とするものを高位泥炭という。保水材,土壌改良剤として園芸や農業に利用,またウィスキー製造過程のモルト乾燥には不可欠。
→関連項目石炭泥炭地フィンランドミズゴケ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「泥炭」の意味・わかりやすい解説

泥炭
でいたん
peat

草炭(そうたん)ともよばれ、JIS(ジス)(日本工業規格)では、水生植物、コケ類、湿地帯の草類が堆積(たいせき)し、生化学的変化を地表近くで受けて生成したものをいい、北海道、シベリアなど極寒地で微生物活動期間の比較的短いような地帯に多い。木材と褐炭の中間に位置する。普通は石炭に分類しない。炭層の上層から下層へ移るにしたがって草根樹皮などを含む黄褐色の多孔質から黒褐色泥状のものとなる。多量の水分を含んでいるが乾燥すれば燃料となる。ウシなどの飼料製造原料としての用途もある。

[大内公耳・荒牧寿弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泥炭」の意味・わかりやすい解説

泥炭
でいたん
peat

ピート,草炭ともいう。沼沢地や湿地に生育した樹木,草本,コケ類などの植物が,嫌気性の環境下に蓄積し,ある程度の分解や炭化によって黒褐色になったもの。燃料や固形肥料の原料として用いられる。北海道などの寒冷地,東北,中部の高山地域,第四紀の地層中などにみられる。

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岩石学辞典 「泥炭」の解説

泥炭

腐植土に富む草および草の根の下の表面層,あるいは泥炭[Tomkeieff : 1954].

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化学辞典 第2版 「泥炭」の解説

泥炭
デイタン
peat

[別用語参照]石炭化度

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世界大百科事典(旧版)内の泥炭の言及

【湿原】より

…欧米では湿原に対して細分された語が発達しており,日本の湿原という総称に対応する語はない。湿原は泥炭(ピートpeat)ができているかどうかで,沼沢湿原marsh,swampと泥炭湿原mireに大別される。 沼沢湿原は,湖沼の岸や河川の排水の悪い氾濫(はんらん)原などにみられ,栄養物質に富んだ水に涵養(かんよう)され,泥炭は集積しない。…

【土壌型】より


A(cryoturbation)(2) 湿()

※「泥炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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