フィンランド(英語表記)Finland

翻訳|Finland

改訂新版 世界大百科事典 「フィンランド」の意味・わかりやすい解説

フィンランド
Finland



Suomen TasavaltaRepublic of Finland 
336861km2 
2010534 
Helsinki7 
 
Markka19991Euro

Suomi3170°05301160km西540km西586km716km1269km

西西1324m9%2050%100km601100km3西100km

119570°735110110122508515757131730231430湿83%沿8692%6570%620mm520mm3040%西91070cm40cm沿西1824

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19197176Kaarlo Juho Ståhlberg1865-19521919-2525Risto Ryti1889-19561940-431944-461946-562565251982Mauno Koivisto1923- 91994Martti Ahtisaari

 18200418201906956344392220067

西西195561貿

 1975

 95EU西NATO調PFP3EU

176020811194741900160325005850

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73500km3km10054Kemijärvi18626000km

 貿194832479000198125便Fin-Air1984便2

351193772651970退60%19641194817退

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M.ABC15431548Eskil Petraeus16381918351849

 19A.7187061864M.1885沿18841885Teuvo Pakkala1862-192518951905Joel Lehtonen1881-1934Aino Kallas1878-1956

 19191931194519541959-62Antti Tuuri1944- 1982

 201903-11Aaro Hellaakoski1893-1952Yrjö Jylhä1903-56Paavo Haavikko1931- 


西kantele

 西1619西Yrjö Kilpinen1892-1959Pehr Henrik Nordgren1944- 綿


1848︿Werner Holmberg1830-6019Albert Edelfelt1854-1905Eero Järnefelt1863-1937Tyko Sallinen1879-1955︿111917︿11︿101933Aimo Kanerva1909-91Unto Koistinen1917-94

 Wäinö Aaltonen1894-19661939姿1924Walter Runeberg1838-1920J.L.1885Eila Hiltunen1922-2003Aimo Tukiainen1917-961960

 191419231971

U.

 Mathias Alexander Castrén1813-52

 Yrjö Väisälä1895-1971Karl Frithiof Sundman1873-1949︿Arvo Ylppö1887-1992

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 TapioAhtiUkkoTuonela

西西500沿Kantasuomalaiset西西

 Suomalaiset西HämäläisetKalialaisetSavolaiset3西

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 Per Brahe1602-8016401211709302117

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 Kunni Zilliacus1904171919-29使1937

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィンランド」の意味・わかりやすい解説

フィンランド
ふぃんらんど
Finland


Suomen TasavaltaRepubliken Finland6070西西3133814533522suo52062952003

 JLFMaamme 

 1917西


自然


()()rapakivi沿()()西6西西()沿()()

 西0.4113.54.726.8500600()121726

 ()


地誌


121997954

 

 沿

 西70

 19

 西西4


歴史

最初の人類文化の痕跡(こんせき)がみいだされるのは紀元前7000年ごろからである。しかし現代フィンランド人はその直接の子孫ではなく、紀元後1世紀ごろにフィンランド湾南岸から移住するようになった民族とするのが定説である。その後、南西部からラドガ湖にかけて、スオミ、ハメ、カレリアの三大部族が形成された。12世紀になると、スウェーデンからの十字軍によってこれらの部族は次々とその支配下に入る。一方、南東からはノブゴロド共和国が勢力を伸ばし、1323年スウェーデンとノブゴロド共和国との間にパヒキナサーリ条約が結ばれ、国境が確定されたが、これによってカレリアは東西に二分された。

 16世紀に入り、スウェーデンがデンマークの支配を脱し宗教改革が断行されると、『新約聖書』のフィン語訳(1548)もなされる。17世紀のスウェーデン興隆期にはフィン人部隊は勇名をはせたが、大北方戦争を機にフィンランドは何度かスウェーデンとロシアの角逐の場と化した。1809年には、ナポレオン戦争のあおりを受けてロシア皇帝を君主とする自治大公国としてロシアに併合されるが、スウェーデン時代からの諸制度は温存され、初めて国としての輪郭ができるなかでフィンランド人としての自覚が高まった。民族叙事詩「カレバラ」(カレワラ)集成などの文化運動も、しだいに支配言語であるスウェーデン語との闘争へと高揚していった。

 しかし19世紀末からは汎(はん)スラブ主義の高まり、国際対立のなかでのペテルブルグ(社会主義時代のレニングラード)防衛の必要などから、フィンランドの自治権を奪おうとするロシア化政策が強行される。日露戦争の影響で一時ロシア皇帝の勢力が後退した1906年には、それまでの身分制議会が一挙に普通選挙による一院制の国会に変革された。ロシア化には暴力・非暴力による抵抗が試みられたが、ロシア革命(1917)がそれに終止符を打ち、レーニン政権から独立の承認を受けた。

 翌1918年ブルジョア政府勢力と社民党革命勢力との内戦が勃発(ぼっぱつ)し、前者の勝利に終わった。共和国として新生したフィンランドは、このあと、国の安全保障を求めて苦難の道を歩み始める。1939年9月、ドイツがポーランドに侵入し第二次世界大戦が開始されると、その直後の10月、ソ連はレニングラードの防衛を理由としてフィンランドに領土の交換等を求めた。フィンランド側の非妥協的姿勢により交渉は決裂し、ソ連軍が侵攻を開始、「冬戦争」(第一次ソビエト・フィンランド戦争)に突入する。フィンランドは善戦及ばず、南東部を割譲せざるをえなかった。1941年独ソ戦が勃発し、フィンランドは第二次ソビエト・フィンランド戦争(継続戦争)に巻き込まれる。1944年休戦協定を結んでフィンランドが戦線を離脱すると、ドイツ軍はラップランドを徹底的に破壊した。一方、ソ連に対しては、占領は免れたものの海軍基地の提供、大幅な(12%)領土割譲、賠償などを強いられた。

 戦後フィンランドは1948年にソ連と「友好協力相互援助条約」を結び、対ソ協調路線をとりつつ、中立政策を志向した。しかし、東西冷戦の終結とソ連の崩壊はフィンランドをめぐる国際政治環境を一変させた。フィンランドは、1992年にロシアと平等・互恵を原則とする基本条約を結ぶかたわら、西欧への接近を図り、1994年に北大西洋条約機構(NATO(ナトー))との間で平和のためのパートナーシップ協定を締結、さらに1995年にはヨーロッパ連合(EU)に加盟するなど、冷戦後の時代に適応した新たな外交・安全保障政策を講じている。

[玉生謙一・松村 一]

政治


191961956198110198719911995

 2000Tarja Halonen1943 20062003

 5

 19921995EUEU調

 

 199420002008


経済・産業


18西19

 西10沿退

 199320.532.935沿

 1995貿EFTA()EU貿200045950003414000

 1999EMU

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社会


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文化


西

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 sisu

 ()


日本との関係

フィンランド国民の対日感は歴史的にはごく友好的である。フィンランド独立の契機となったロシア革命は日露戦争におけるロシアの敗北がもたらしたという認識と、スウェーデンとの間で帰属が問題になったアハベナンマー諸島についての国際連盟の討議に際して日本がフィンランドを支持したことを記憶する知識人も多い。ヨーロッパに日本を紹介した地理学者ノルデンシェルドはスウェーデン系フィンランド人であった。現在では、共通する巨大な隣人ロシアを有するという感じ方も、第二次世界大戦中、ともにドイツと手を結んだという意識もある。一般にフィン人は日本についてかなりの関心をもっている。芭蕉(ばしょう)の『おくのほそ道』はフィンランド語訳が出版されている。日本人音楽家などでフィンランドで活躍する人も少なくない。交換留学生などを通じて、じみながら相互理解は進みつつあり、日本におけるフィン人キリスト教宣教師の活動も古くから活発であった。

 2000年には日本への輸出8億6208万ドル、日本からの輸入12億4414万ドルで、日本の大幅輸出超過であるが、貿易額は大きくない。日本への輸出はパルプ・紙、非鉄金属が中心である。輸入は自動車、電気機械、その他機械類が多い。プレハブ住宅、サウナ設備、繊維製品、携帯電話機などの日本への輸出が漸増しているが、対日貿易赤字を解消するまでには至らない。

[塚田秀雄]

『角田文衛編『北欧史』(『旧版世界各国史6』1955・山川出版社)』『木内信蔵編『世界地理6 ヨーロッパⅠ』(1979・朝倉書店)』『百瀬宏著『北欧現代史』(『世界現代史28』1980・山川出版社)』『外務省編『スウェーデン王国・フィンランド共和国』(『世界各国便覧叢書 新版』1983・日本国際問題研究所)』『石渡利康著『フィンランドの中立政策』(1992・高文堂出版社)』『フィンランド大使館監修『フィンランド』(1993・NTTメディアスコープ)』『フィリス・L・シュスター著、青山保訳『フィンランド』(1996・国土社)』『百瀬宏他編『北欧史』(『新版世界各国史21』1998・山川出版社)』『M・ヤコブソン著、上川洋訳『フィンランドの外交政策』(日本国際問題研究所・国際問題新書)』『リョンロット編、小泉保訳『カレワラ』上下(岩波文庫)』


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百科事典マイペディア 「フィンランド」の意味・わかりやすい解説

フィンランド

 
Suomen Tas-avaltaRepublic of Finland338427km25452013Helsinki602011871927EuroSauli NIINISTO1948201236Juha SIPILA19612015519197201020042011GDP27132008GDP65020064.82003寿76.383.020082.62009100        59°3070°3150m500600m西1324m湿沿1824660001991 1318091905191721992西1995EU19992010姿20002006320114120122EU調2011EU2姿662014394 701990沿2013GDP1.4貿2011201330200820138.22020131102GDP57.0
1952  

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィンランド」の意味・わかりやすい解説

フィンランド
Finland

 
  Suomen Tasavalta
 338462km2
 5542021
 

 Republiken Finland西西31431328m305727 600mm3112 180919172194819921995EU  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「フィンランド」の解説

フィンランド
Suomi[フィンランド],Finland[英]


136180919191712639401()412()4895EU

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旺文社世界史事典 三訂版 「フィンランド」の解説

フィンランド
Finland

北ヨーロッパ,スカンディナヴィア半島の基底部,ボスニア湾東岸にある共和国。首都ヘルシンキ
ウラル−アルタイ語族フィン人は前500年以来定住。13世紀以来スウェーデンに支配された。北方戦争,さらにナポレオン戦争で敗れ,1809年全土をロシアに併合された。1917年ロシア革命を機に独立を宣言。第二次世界大戦ではソ連と戦った。戦後は社会保障を充実させ,旧ソ連と友好関係を保ちつつ,非同盟中立政策をとった。ソ連消滅後は外交政策を変更し,1995年ヨーロッパ連合(EU)に加盟した。民族叙事詩『カレワラ』は,1835年レンロートによって完成された。

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世界大百科事典(旧版)内のフィンランドの言及

【ロシア革命】より


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