活断層(読み)カツダンソウ(英語表記)active fault

翻訳|active fault

デジタル大辞泉 「活断層」の意味・読み・例文・類語

かつ‐だんそう〔クワツ‐〕【活断層】

 
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精選版 日本国語大辞典 「活断層」の意味・読み・例文・類語

かつ‐だんそうクヮツ‥【活断層】

  1. 〘 名詞 〙 最近の地質時代、すなわち新生代の第四紀に繰り返しずれが生じたことがあり、今後も活動する可能性がある断層。地震予知上、注目されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層 (かつだんそう)
active fault


︿︿

 1906

 ︿︿



 2cm/1mcmmkm

1

 調10100m1m/10001mm/100010m1mA10001m10cmBC10m/1000A

調MLDMLDM7L20kmD2mM8L80kmD6m20km1m/10002m/2000M720001100M72m100200調調︿1

 調10001

AB

 -西-西M8A


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層
かつだんそう


192019957

 

 沿


活断層の活動度

活断層が活動すると、その断層の所で地層や地形が切断され、互いに食い違うようにずれ動く。そのずれ動いた量は、1回の大地震では数メートルかそれ以下のことが多いが、長い間にはそのようなことが繰り返しおこるので、それが累積して数キロメートルから数百キロメートルのずれに達していることがしばしばある。このようなずれの量の累積する速度(平均変位速度という)の大小によって、活断層の活動度を表している。平均変位速度が1年当りミリメートルの桁(けた)に達している活断層をA級、A級の10分の1の活動度のものをB級、100分の1のものをC級という。

[松田時彦]

活断層の活動間隔

間欠性の活断層が活動する頻度や、そのときの地震の規模は、断層によってさまざまであるが、A級の活断層では、一度に数メートルずれ動くような大地震(マグニチュード7~8)は数百~1000年に1回くらいである。B級ではさらにまれで、数千~1万年に1回くらいである。

[松田時彦]

断層の長さと地震の規模

地震の規模は断層の長さと関係がある。長い断層ほど大きな地震をおこす。たとえば日本の内陸では、長さ20キロメートル程度の断層はマグニチュード7程度の、長さ80キロメートルの断層はマグニチュード8程度の地震をおこす可能性がある。

[松田時彦]

活断層の分布


沿A西()()()A20001991189124()()1896()()10200012西

 沿西沿AAA150()19521968197820111944194619641983



1991 199519961997212 2013

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百科事典マイペディア 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層【かつだんそう】

 
沿沿2調199517.32000201139調調調調201374
 

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知恵蔵 「活断層」の解説

活断層

断層のうち近年の地質時代(数十万年間)に繰り返しずれた形跡があり、今後もずれる可能性があるもの。プレートの運動により地殻にひずみが一定の速度で蓄積され、ある限界に達すると断層がずれて、ひずみは解消される。これが地震と呼ばれる現象。活断層の発生確率は、平均活動間隔、そのばらつきの程度、最新の活動時期から計算される。1995年の兵庫県南部地震を起こした六甲断層系の野島(のじま)断層の発生確率は30年以内で8%だった。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層
かつだんそう
active fault

 
 ( 100)  100km  

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世界大百科事典(旧版)内の活断層の言及

【構造地形】より


(200)(15) 

【地震予知】より

…ただし,地殻の限界ひずみは地震によって大きな〈ばらつき〉を示し,地殻ひずみの値からの予測はごく概略のものとならざるをえない。(c)活断層の有無やその活動の歴史を知ることによってその地域での地震発生の可能性やごく概略の切迫度が推測できる場合がある。特に最近,活断層を発掘して,過去に断層が変位した時期を求め,長期にわたる地震活動史を明らかにしようとする研究(トレンチ法)が行われるようになって,長期的予測に役立つことが期待されている。…

【断層】より

…火成岩の貫入などに伴って断層が放射状あるいは同心円状に発達することがあり,それぞれ放射状断層(図3-e),同心円状断層(図3-f)という。(3)活動の状態による分類 断層のうち地質学的に最近の時代(おおむね第四紀後期)に繰り返し活動し,今後も活動する可能性のある断層を活断層といい,地震予知のうえで注目されている。断層が特定の地震に伴って活動したことが明らかな場合,その断層を地震断層という。…

※「活断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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