潮汐摩擦(読み)チョウセキマサツ

デジタル大辞泉 「潮汐摩擦」の意味・読み・例文・類語

ちょうせき‐まさつ〔テウセキ‐〕【潮×汐摩擦】

潮汐に伴って移動する海水と、海底および陸岸との間で生じる摩擦。これにより地球自転速度は徐々に遅くなり、1日の長さは100年で約1000分の1秒ずつ長くなっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「潮汐摩擦」の意味・わかりやすい解説

潮汐摩擦
ちょうせきまさつ


341100100025

 38211()



F10199971  1999

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百科事典マイペディア 「潮汐摩擦」の意味・わかりやすい解説

潮汐摩擦【ちょうせきまさつ】

潮汐によって移動する海水(潮流)が海底や陸岸との間で起こす摩擦現象。このため地球の自転は少しずつ遅れ,1日の長さは100年につき約1000分の1秒ずつのびている。したがって,地球の自転周期を時間の基準にとれば,月の公転速度はわずかずつ増していく(長年加速)。
→関連項目地球潮汐進化説

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「潮汐摩擦」の意味・わかりやすい解説

潮汐摩擦
ちょうせきまさつ
tidal friction

潮汐による海水の移動,すなわち潮流によっておこる海水と海底との摩擦。これによって,地球の自転速度は遅れ,1日の長さが 100年につき 1000分の1秒ほど長くなり,その運動量の移動によって,月の公転は加速され,1年に 3cmの割合で月は地球から遠ざかる。潮汐摩擦の理論は,『種の起原』を書いた C.ダーウィンの息子,G.ダーウィンによって 1879年につくられた。

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