狩猟(読み)シュリョウ

デジタル大辞泉 「狩猟」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐りょう〔‐レフ〕【狩猟】

 
()使  

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精選版 日本国語大辞典 「狩猟」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐りょう‥レフ【狩猟】

 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「狩猟」の意味・わかりやすい解説

狩猟
しゅりょう


11529132918122822323

 使


起源と変遷


 ここで扱う狩猟とは、食糧を獲得するために野生動物を狩る営みをさし、文明社会の流通経済に組み込まれることで成立するような職業化した毛皮獣猟の狩猟や、スポーツとしての狩猟とは区分される。

 狩猟は採集とともにもっとも古くからの生業形態で、最初の人類アウストラロピテクス(猿人)が誕生して以来、およそ300万年以上にわたって進化を支えてきた。現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)は約3万5000年前に現れたが、彼らも純然たる採集狩猟民であった。それに対し農耕と牧畜は、その後さらに2万5000年を経てようやく芽生えた生業形態である。300万年以上に及ぶ人類の歴史の99%以上を採集狩猟によって生き抜いてきたのであり、この間に道具の製作使用や、大脳の発達、家族や社会集団の形成、有節言語によるコミュニケーションなど、人類を特徴づけるすべての身体的・文化的特性を獲得してきた。すなわち、人類は採集狩猟生活を継続し発展させることで、今日の人類となったといえる。

[丹野 正]

旧石器時代の狩猟

()()()()使

 90()()()使120

 10()使

 35000()1()()()

 
中石器時代の狩猟

17使使()

 使()

 
農耕・牧畜の開始と狩猟

1万年前になって初めて、植物を栽培し、動物を家畜化することに成功した。新石器革命または食糧生産革命とよばれるこの画期的なできごとによって、人口は加速度的に増加し、農耕・牧畜文化を基盤とする社会は急速に拡大していった。採集狩猟社会は、農耕文化や牧畜文化の影響を受けておのずから変容したり吸収され、急激に減少した。それでも15~16世紀の大航海時代までは、文明の地から遠く隔たった世界の各地に多数の採集狩猟社会が存続し、後期旧石器時代または中石器時代的な生活を営んでいた。しかし近代文明との接触以降、移住者による土地の収奪、文化変容、新来の伝染病の流行による人口の激減などによって、これらの社会の大部分は消滅し、現在では、ほんの少数のグループだけが、半砂漠、熱帯雨林、極北の地といった、生活条件が厳しく近代文明が容易に浸透しえなかった地域に生存しているにすぎない。

[丹野 正]

今日の狩猟民族
エスキモー

エスキモーは極地の狩猟民として有名である。彼らは寒冷気候へ適応しており、犬ぞりやカヤック(皮張りボート)といった移動運搬手段、独特な住居と衣服、海獣の脂肪を燃やしての暖房、離頭式の銛(もり)などの精巧で複雑な狩猟具とその製作使用技術など、狩猟民としては最高度の物質文化を保有している。植物がまったく貧弱な環境のもとでは採集は成り立たず、内陸部でのカリブーやヘラジカの狩猟、川や湖や海岸での漁労、氷上や、氷に穴をうがち、そこへアザラシが呼吸しに浮上してくるのを待ち受ける独特のアザラシ猟や、海上での捕鯨などによって生計を営んでいた。

[丹野 正]

アメリカ大陸の先住民

()()西

 
その他の地域の狩猟民

()

 西

 
肉と植物性食物

2040

 
狩猟方法

()

 1

 ()101()()1.240100620

 1.550151

 
狩猟動物とタブー

農耕民や牧畜民は食物となりうる多数の野生動物のうち、比較的限られたものだけを狩猟している。一方、採集狩猟民は、ほとんどの動物を食物とみなしており、獲物は骨や消化管の内容物など以外は余すところなく食物としている。しかし、個々の人についてみれば、だれもがすべての動物を食べることができるわけではない。親族集団のなかにはある特定の動物ときわめて強い親近感で結ばれており、その動物から彼らの祖先が由来したと考えられているものもある。このような場合、各親族集団の成員が自分たちのトーテム動物を殺したり食べることはタブーとなっている。また、ある種の動物または獲物の体のある部分は男しか食べることができず、ある動物や肉の一部は女の食物であるといった、性によるタブーもあり、ライフ・サイクルの各段階に対応したさまざまな食物規制もみられる。もしこれらのタブーを犯すと、彼らは自然の精霊から見放され、獲物が消え去って狩猟ができなくなると信じられている。

[丹野 正]

レクリエーションとしての狩猟

狩猟の変遷

2000使()12005002400()()()43035425595301200姿

 ()

 使使17()171819

 ()

 ()15561

 


近代狩猟

18()110001()()()

 17501870()

 1819調

 姿


日本の狩猟の沿革

104109()()()

 ()12()調()()701()()()()23()()414()()

 538()67211701720730()()()()()800

 12()11934()()

 13302()16159018()()3()()1685()()()()

 18725

 

 71


日本の狩猟管理の現状

2016282013600081000使96000使2000


狩猟の規則

18736189218951918719633820022014


狩猟鳥獣

55013028202016

1 

2 

 (1)(2)(3)

 8650003150002005

 使()()19601980()湿


猟期

1975501011311115215


捕獲数の制限

狩猟鳥獣のうち、ときに大量猟獲ができ、乱獲すると獲物の生息密度の維持上好ましくない種類に対しては、捕獲数が制限されている。

[白井邦彦]

猟具

123(1)(2)()(3)

 12(1)(2)(3)()(4)(5)使使(1)(2)(3)(4)(5)

 ()使


狩猟禁止区域



1201537833562000

23

3

4

5

6

7


銃猟に対する制限



1 (1)(2)(3)

2 

3 

4 (1)(2)10(3)5(4)5.9


狩猟の場所

1231()2(1)()(2)(3)3


捕獲の特別許可

害鳥獣駆除や飼い鳥にしたり、学術研究や教育材料にするために、鳥獣捕獲の必要のおこったときは、環境大臣か都道府県知事に出願して、捕獲の許可を受けなければならない(都道府県の自然保護課や林政課等に事前に相談する)。

[白井邦彦]

飼養

狩猟鳥獣以外の本邦産鳥獣類を飼育するには、愛玩(あいがん)用はもちろん教育用や学術研究用でも飼養登録が必要。飼養のために捕獲するには前項の捕獲の特別許可を要する。愛玩飼養目的の捕獲許可対象鳥類はメジロのみで、他の鳥獣は重要な飼養目的がないと許可されにくい。捕獲したら、捕獲許可証の有効期間が過ぎたのち30日以内に都道府県知事の飼養登録を受ける必要がある。

[白井邦彦]

狩猟の手続

123

 7

 4


銃猟の概要

文明国家における現代の狩猟はおもに銃猟である。銃猟は一般に散弾銃やライフル銃など装薬銃を用いて行われる。

[白井邦彦]

使用銃の特徴

使()

 60022783030


猟犬

銃猟は猟者がただ1人でも、手間暇かけずに相当な猟果があげられるし、網猟やわな猟に比べて、猟具の準備、運搬、仕掛けなどに労力をかけなくてすむという特徴のある猟法だが、仕掛けておいてかかるのを待つという静的な狩猟と異なり、隠れ潜んでいる獲物を追い出したり、逃げる獲物の退路を遮断して撃ち取る動的な猟法であるうえ、猟犬への依存度が高いため、ほとんどの銃猟で猟犬が枢要な地位を占めており、それぞれ特徴のある各種の猟犬がつくりだされている。

[白井邦彦]

銃猟の種類

銃猟は大別して鳥猟と獣猟に、鳥猟は陸鳥猟と水禽猟に、獣猟は大物猟と小物猟に分類される。

[白井邦彦]

陸鳥猟

()()


水禽猟

湿()


大物猟

(1)(2)(3)()(4)4(1)(2)(3)使()(4)()使


小物猟

()退



1970ER2 1972鹿1968195719641967

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改訂新版 世界大百科事典 「狩猟」の意味・わかりやすい解説

狩猟 (しゅりょう)


︿14645鹿西︿

 

鹿使使使︿

 使鹿鹿西︿使
  


西使使使

 鹿鹿14使鹿鹿1066鹿1

 17161787Grand veneur

 1653竿

 鹿18退at bayaux aboisserveservir鹿鹿鹿1鹿鹿鹿鹿鹿

 鹿鹿鹿鹿鹿︿Hallali鹿2030鹿1219

 鹿19T.


54︿16使鹿

 Doğancı1740︿40


130099.7%姿

 

 

 

 

 西
 


使15便16182

︿1895︿1918

1112918110113111152152

使313



 

 使12cm使

 使使



 使使使

 




1100km115%240%1

 

 竿1

 

2


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百科事典マイペディア 「狩猟」の意味・わかりやすい解説

狩猟【しゅりょう】

 
西︿
 

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普及版 字通 「狩猟」の読み・字形・画数・意味

【狩猟】しゆりよう(れふ)

かりする。〔詩、魏風、伐檀〕狩せず獵せざるに 胡(なん)ぞ爾(なんぢ)のに縣(けんくわん)(懸けたむじな)るを瞻(み)る 彼の君子は 素(そさん)せず

字通「狩」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「狩猟」の意味・わかりやすい解説

狩猟
しゅりょう

ハンティング」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の狩猟の言及

【採集狩猟文化】より

…人類進化史上,狩猟はきわめて重要な役割を果たしてきた。植物性食物や昆虫などの採集をもっぱらとする霊長類の中で,常習的に狩猟を行い肉食をとりいれたグループがヒトへの進化の道をたどった。…

【シーズン制】より


 

※「狩猟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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