生成文法(読み)セイセイブンポウ(英語表記)generative grammar

デジタル大辞泉 「生成文法」の意味・読み・例文・類語

せいせい‐ぶんぽう〔‐ブンパフ〕【生成文法】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「生成文法」の意味・読み・例文・類語

せいせい‐ぶんぽう‥ブンパフ【生成文法】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] generative grammar の訳語 ) アメリカの言語学者チョムスキーの言語文法理論。特定の言語の話者が的確な文のみを生成し、それ以外を生成しないという仕組みを規則の集合としてとらえようと試みるもので、人間はこの有限の規則にのっとって無限の文を生成するとする。一九五〇年代中期に開発されて以来言語研究に大きな影響を与え、現在も理論的展開を見ている。変形生成文法。変形文法。→表層構造深層構造

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改訂新版 世界大百科事典 「生成文法」の意味・わかりやすい解説

生成文法 (せいせいぶんぽう)
generative grammar


1950N.︿︿︿generate︿使︿︿︿︿

 12︿姿︿abcabcbcc︿︿transformation︿︿使︿2

 abc︿︿︿使使

 
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「生成文法」の意味・わかりやすい解説

生成文法
せいせいぶんぽう


1950N1950

 

 使

 ()2

 

 



19631976

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生成文法」の意味・わかりやすい解説

生成文法
せいせいぶんぽう
generative grammar

 
1248162n  N. ()   

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百科事典マイペディア 「生成文法」の意味・わかりやすい解説

生成文法【せいせいぶんぽう】

 
1950generative grammar
 

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世界大百科事典(旧版)内の生成文法の言及

【意味論】より

…これは語彙的意味の研究に対立する文法的意味の研究といえよう。たとえば,動詞の性質から文構造の本質を見いだそうとする理論のうち,もっとも成果が上がっているのはテニエールL.Tesnièreの《構造的統辞論要理》(1959)で,構造主義的立場でありながらすでにN.チョムスキーの生成文法と数多くの共通点をもっている。 チョムスキーから起こった生成文法は最初は主として統辞論を対象としていたが,しだいに意味論の領域の問題を取り上げるようになり,多義語,同音異義語というような伝統的分野での新解釈を提示すると同時に,文法的意味や文構造の意味にも理論的研究が発表されている。…

【形式言語】より

…これらのうち,構文論の分野で1956年ころ,アメリカの言語学者チョムスキーが構文規則に対して数学モデルを与えたことにより,言語が厳密に形式化されるにいたった。この数学モデルは生成文法ともいわれ,人間の言語生成能力を,国語によらず統合的に説明するものとして注目を集め,以来,数学的文法論を展開する形式言語理論の研究が盛んになった。 またその直後にプログラム言語ALGOL 60が上記の文法を用いて形式言語として記述されたことにより,形式言語理論がプログラミングに強く関わることの認識が高まって,コンパイラ等の諸々の言語処理の問題が科学,工学の対象とされ,組織的なソフトウェア技術の開発へつながるようになった。…

【言語】より

…このような普遍性が存在することは単なる偶然なのだろうか,それとも何か根源的な理由があるからなのだろうか。1950年代にアメリカの言語学者チョムスキーが提唱し,今日盛んに研究されている言語理論である生成文法の考え方によると,それは,成長するにつれて言語を使うことができるようになる能力が,人間のみにあって類人猿にはないからである。 人間の子どもも,生まれたばかりでは言語を使うことはできないが,1歳ぐらいになると,言語として用いる音を,大きく,明瞭に発音することができるようになる。…

【言語獲得】より

…言語の構造(文法)を調べることにより,人間は自らの脳の構造を調べることができると主張したのはチョムスキーであった。単に文法を説明的に記述するのと異なり,膨大な(理論的には無数の)数の文を生成できるような,わずかな数の規則を見出すこと,その規則の集合をさらにできるだけ単純で抽象的な,あらゆる言語の基本になるような構造に収束させ記述することが,生成文法理論の目標である。最終的に導き出された構造は,その美しい単純さと言語普遍性とにより,人間の脳の生物学的レベルにおける何らかの基本的な構造と一致するはずだと考えられている。…

【シンタクス】より


 1950︿()()(())()()

【チョムスキー】より

…アメリカの言語学者,思想家。言語学史上の一大革命ともいうべき〈生成文法理論〉の提唱者。数学,哲学,心理学や政治・社会問題に関しても,注目すべき所論がある。…

【文法】より


 (i)(iii)()(︿︿)(︿)

 (iii)︿

※「生成文法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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