直観(読み)チョッカン

デジタル大辞泉 「直観」の意味・読み・例文・類語

ちょっ‐かん〔チヨククワン〕【直観】

 
()intuition  

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精選版 日本国語大辞典 「直観」の意味・読み・例文・類語

ちょっ‐かんチョククヮン【直観】

 

(一)   ( [] Anschauung [] intuition  ) 
(一)[]()(1897︿)


(1) intuition Anschauung 
(2) Intuition  Anschauung 

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改訂新版 世界大百科事典 「直観」の意味・わかりやすい解説

直観 (ちょっかん)


西intuition︿西1875-79︿intuition︿︿intueriAnschauunganschauen︿︿︿︿

 ︿︿

 ︿︿︿︿︿︿

 ︿︿︿使︿︿

 19︿便︿︿使20使使使使使︿︿︿


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最新 心理学事典 「直観」の解説

ちょっかん
直観
intuition

 
Piaget,J.5910Bruner,J.使

 intuitive physicsnaive theorySpelke,E.S.19924使habituation使4

 intuitive biologyintuitive psychologytheory of mind

 moduleencapsulation

 Haidt,J.2007102020
   

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「直観」の意味・わかりやすい解説

直観
ちょっかん
Anschauung ドイツ語
intuition 英語

いかなる媒介もなしに直接に観(み)る働き、あるいは直接に観られた内容をいう。直観はそれがどうとらえられるかによってさまざまな意味をもつ。(1)認識の素材を与える感性的直観。感性的直観が個別的なものに直接にかかわり、思考がそれを思惟(しい)し、普遍的なものの認識が生じる。カントにおいて対象の認識の条件として直観と概念が語られるのはこの意味である。(2)認識の最高段階としての直観。プラトンにおけるイデアの直観、スピノザにおける直観知は、すべての感性的経験、悟性的思考を超えた、真実在をとらえる直観である。(3)認識の基礎にかかわる直観。いかなる推論にも媒介されず、推論の基礎をなす原理をとらえる直観であり、たとえばデカルトにおける明証知はこの意味での直観である。またシェラーの実質的価値倫理学は、感情によってア・プリオリ(先天的)な実質的価値を直観する感情的直観主義である。(4)対象との合一としての直観。いかなる媒介もなしに、という直観の性格は、観るものと観られるものとの対立を止揚し、両者の合一へと達する。ベルクソンにおいて、対象と合一する直観によってのみ、世界の内的本質である生命の躍動がとらえられるとされる。神秘主義における神秘的直観は絶対者との合一を可能にするといわれる。

[細川亮一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直観」の意味・わかりやすい解説

直観
ちょっかん
intuition

直覚とも訳される。元来みることを意味する。推論的思考によらない直接的な知識獲得。日常使われる直観は勘と同様の意味の予感であり,憶測か無意識的な推論であって本来的な直観とはいえない。哲学では一般に直観とされるものに公理および推論の規則の認識がある (ともに性格上推論によっては得られない) 。倫理学では道徳的価値の認識は直観によるという説がある (J.バトラーら) 。直観は人間の認識能力に直接与えられた論理的検証の不可能な1次的かつ自立的認識である。カントは感覚的場面で直観をとらえて論理的認識と対立させ,ベルグソンは直観を対象と一体化する具体的認識と考えて,抽象的知性と対立させた。

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百科事典マイペディア 「直観」の意味・わかりやすい解説

直観【ちょっかん】

英語intuition,ドイツ語Anschauungなどの訳。一般に,推理・推論や伝聞によらない直接的な知識の意。〈直覚〉とも。感覚にもとづく知,幾何学の公理のごときア・プリオリな命題,空間や時間の表象(カント)が直観と呼ばれることが多いが,語義・合意の広狭は,立場に応じて一定しない。総じて反理性主義的思潮(各種の神秘主義,ロマン主義など)において重視される傾向がある。
→関連項目感性

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世界大百科事典(旧版)内の直観の言及

【感性】より

…古代ギリシア以来,感性は,受動的なものであり,したがって確実な認識をもたらすことのないものとして,知性や理性にたいして低く位置づけられ,感情もまた,とりわけ中世の哲学においては,おなじく受動的であるゆえに,理性や善を意志の自由な発現をさまたげるものとして,低い位置をあたえられるのを常としてきた。しかし,一方で,人間の心の構成を,直観的な感性,間接的推論による認識をこととする理性,高次の直観にかかわる知性の3段階で考える行き方がギリシア以来中世にわたる,とくにプラトン主義の伝統の中にあり,この知性による直観と感性的直観とが直観というかぎりで共通することから,重ね合わせられ融合されると,ときに感性にたいする高い評価が生じてくる。ルネサンス時代の美的汎神論から,スピノザの能動感情(actio,通常の受動的感情passioに対立)の考え,また近世イギリスの美的道徳的感情の哲学などがその代表例である。…

※「直観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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