デジタル大辞泉 「相当」の意味・読み・例文・類語 そう‐とう〔サウタウ〕【相当】 ﹇名・形動﹈(スル) 1 価値や働きなどが、その物事とほぼ等しいこと。それに対応すること。﹁五〇〇円相当の贈り物﹂﹁ハイスクールは日本の高校に相当する﹂ 2 程度がその物事にふさわしいこと。また、そのさま。﹁能力相当の地位﹂﹁それ相当な︵の︶覚悟がいる﹂﹁収入に相当した生活﹂ 3 かなりの程度であること。また、そのさま。﹁相当な︵の︶成果をおさめる﹂ ﹇副﹈物事の程度が普通よりはなはだしいさま。かなり。﹁相当勉強したらしい﹂ [類語]︵1︶適合・該当・適応・即応・順応・相応・対応・照応・慣らす・応分・分相応・適当・適切・適正・適確・至当・妥当・好適・合致・即応・正当・順当・ぴったり・それなり・頃(ころ)合い・程合い・手(てご)頃(ろ)・適う・適する・合う・沿う・そぐう・当てはまる・当を得る・値する・見合う・等しい・符合・一致・吻(ふん)合(ごう)・整合・暗合・同質・同列・同等・等質・元元・対等・同級・等し並み・同席・同位・同じ・同一・等価・均等・一律・一様・イコール・互角・五分・伯仲・五分五分・おっつかっつ・拮(きっ)抗(こう)・どっこいどっこい・とんとん・匹敵・比肩・伍する・相半ばする・肩を並べる・勝るとも劣らない・並び立つ・負けず劣らず・いずれ劣らぬ・似たり寄ったり・並ぶ・団(どん)栗(ぐり)の背(せい)比べ・双璧・ちょぼちょぼ・甲乙付け難い・雁行・一進一退・鍔(つば)競(ぜ)り合い・竜虎相搏(う)つ・追いつ追われつ・抜きつ抜かれつ・競り合う・せめぎ合う・攻防・一歩も引かぬ・一緒・同前・同然・同上・同類・共通・同様・そのまま/︵3︶比較的・割と・割に・割りかし・割方・割合・結構・かなり・大幅・随分・なかなか・大(だい)分(ぶ・だいぶん)・大層・頗(すこぶ)る・いやに・やけに・えらい・馬(ば)鹿(か)に・余程・余っ程 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「相当」の意味・読み・例文・類語 そう‐とうサウタウ【相当】 (一)[1] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) (一)① ( ━する ) 資格、性質、時期、数量などが合致すること。対応すること。また、そのさま。 (一)[初出の実例]﹁凡任二両官以上一、一為レ正。︿謂、官位相当者為レ正。若皆不二相当一者、以二一高者一為レ正。﹀﹂(出典‥令義解︵833︶選叙) (二)﹁四気おりおり、日夜・朝暮、貴賤群集の他少、広座・少座の当気によりて、芸人(げいじん)の時機音、時の調子の五音、相当せずは、当気和合あるべからず﹂(出典‥拾玉得花︵1428︶) (三)[その他の文献]︹周礼注‐天官︺ (二)② ( ━する ) ある物事の程度や状態が、他とつりあうこと。ふさわしいこと。また、そのさま。相応。 (一)[初出の実例]﹁臏辟は五百三十三率ではあるまいぞ。三百率が相当ぢゃぞ﹂(出典‥史記抄︵1477︶三) (二)﹁俺が内に居れば、家賃から米代木代、そうとうに銭をやらにゃ掛ける者がない﹂(出典‥歌舞伎・韓人漢文手管始︵唐人殺し︶︵1789︶三幕) (三)[その他の文献]︹漢書‐武帝紀注︺ (三)③ 程度・度合がかなりであること。はなはだしいこと。また、そのさま。 (一)[初出の実例]﹁各自の労を劬ふ為に相当な饗応が行はれる﹂(出典‥土︵1910︶︿長塚節﹀一四) (二)﹁相当に立派な机や椅子が運び込まれて﹂(出典‥冬の宿︵1936︶︿阿部知二﹀三) (二)[2] 〘 副詞 〙 ものごとの程度が普通よりはなはだしい様子を表わす語。かなり。随分。 (一)[初出の実例]﹁古いが、もとは相当ものが良かったらしい外套﹂(出典‥渦巻ける烏の群︵1928︶︿黒島伝治﹀四) (二)﹁相当飲んで居ったので﹂(出典‥糞尿譚︵1937︶︿火野葦平﹀) あい‐とうあひタウ︻相当︼ (一)〘 名詞 〙 (二)① いっしょに当番になること。また、その人。当番相手。当番仲間。 (一)[初出の実例]﹁身共一人にてもござらぬ、あひとうが御ざる程に、あれへまいって談合いたさうと存る﹂(出典‥虎明本狂言・連歌盗人︵室町末‐近世初︶) (三)② 相当分。見合う分。 (一)[初出の実例]﹁彼用途仁相当程可レ被レ取二見合高質物一者也﹂(出典‥菅浦文書‐嘉元三年︵1305︶二月一二日・菅浦村人等連署借状) (四)③ 相手になること。 (一)[初出の実例]﹁即追其内一人搦取之処、為二相当一、其方領内商人田中方へ召籠段、言語道断次第候﹂(出典‥朽木文書‐︵天文一二年︶︵1543︶一〇月一六日・六角定頼書状) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例