砂糖(読み)サトウ(英語表記)sugar

翻訳|sugar

デジタル大辞泉 「砂糖」の意味・読み・例文・類語

さ‐とう〔‐タウ〕【砂糖】

 
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精選版 日本国語大辞典 「砂糖」の意味・読み・例文・類語

さ‐とう‥タウ【砂糖・沙糖】

  1. 〘 名詞 〙 蔗糖を主成分とする甘味料。サトウキビからつくられる甘蔗糖とサトウダイコンからつくられる甜菜糖がある。製法により含蜜糖・分蜜糖、精製の程度により粗糖・精製糖、色により白砂糖・赤砂糖・黒砂糖、加工形態により粉糖・角砂糖・グラニュー糖・氷砂糖などに分類される。
    1. [初出の実例]「自修理大夫許沙糖」(出典:後二条師通記‐寛治五年(1091)一〇月二五日)
    2. 「さたうじゃぞ。やひさたうじゃ」(出典:虎明本狂言・附子(室町末‐近世初))
    3. [その他の文献]〔北史‐真脳国伝〕

砂糖の語誌


(1)使
(2)

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改訂新版 世界大百科事典 「砂糖」の意味・わかりやすい解説

砂糖 (さとう)
sugar


使





9698

100%

 1 99.9%使使2 3 99.8%使

 4 調使50%5 6 使

 7 8 9999.5%使9 使10 

 11 使12 鹿85%

 



1 便便

2 殿



使使


187161617西

 1718︿Sugar Revolution180407貿375064貿

 1747A.S.191859419453

 1617︿17177531891807貿33W.西︿沿


75461︿︿6︿78766︿510911025使︿貿

 使1579728311852140︿112100︿



35017155430167311003620147060501623139236︿16101880綿1850-553-2︿西1201695831713345213︿776318301500︿30-39102354921610450541641鹿︿1878

 16971794618356駿1123︿︿1767418651


鹿73t1981198110829269t27.1%197515.6%調

 1198123kg1970

 18961883981906190040150t120t2

 1947-4850

 196365︿


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「砂糖」の意味・わかりやすい解説

砂糖
さとう
sugar

サトウキビ(甘蔗(かんしょ))またはサトウダイコン(甜菜(てんさい))を材料としてつくったショ糖(サッカロース)を主成分とする甘味料。ブドウ糖、麦芽糖など、他の甘味をもつ糖類を含めることもある。

[河野友美・大滝 緑]

歴史


327()()320()使()()132000

 568沿149216

 7546()756貿

 ()15961615()()()16881704()1534316239()便

 ()()()15618()()()()()()()3()()

 180618769()使()18941895

 

種類


使

 ()()()

 ()湿使()()

 ()使()()

 

製法

製糖および精糖は、精製、結晶化、分蜜の工程でできあがる。サトウキビの例で説明すると、サトウキビを刈り取り、茎から液汁を絞り取る。この糖汁に石灰を加え沈殿濾過(ろか)して不純物を除去したのち、蒸発缶で濃縮する。これをさらに真空結晶缶によって濃縮し、結晶種(だね)として砂糖の小さい結晶を加えると、それを核として過飽和なショ糖が結晶化するので、遠心機にかけ糖蜜分を分離する。これが原料糖である。日本へはこの状態で各国から輸入される。精糖工場では原料糖を一度温水で溶解し、活性炭、イオン交換樹脂などで精製し、濃縮缶に入れて減圧下で濃縮する。過飽和状態になったとき、結晶種を加えて結晶をつくる。種を多く加え急速に冷やすと、車糖のような細かい結晶のものができ、種を少なくして時間をかけて冷却すると、ざらめ糖のような大きい結晶が得られる。結晶ができたら遠心機にかけ母液と分離し、のち乾燥・冷却し、製品となる。製品は家庭用から業務用まで用途別に包装される。

 甜菜糖はサトウダイコンを洗浄後薄く切り、浸出装置内に導き、温水を用いて糖分を浸出する。糖液を精製、濃縮後、甘蔗糖の精糖と同様、結晶化、分蜜、乾燥、冷却が行われる。

[河野友美・大滝 緑]

消費

砂糖の消費は文明のバロメーターなどといわれているが、一般的にみて文明の進行とともに砂糖消費は多くなる傾向がある。日本では年々消費量が増加し、1972年(昭和47)には1人当り年間30キログラム近くあった。しかし1970年代なかばからのデンプンを原料とした異性化糖の急速な増加に伴い、砂糖の消費量は減少している。日本で消費される砂糖の多くが外国から輸入され、国内で生産される砂糖は日本の総消費量の約30%である。北海道および沖縄、鹿児島が主産地である。

[河野友美・大滝 緑]

生理

砂糖はほとんどがショ糖で、体内に吸収されやすい。吸収された砂糖は主としてエネルギー源として使用される。ショ糖の分子は、ブドウ糖と果糖各1分子が結合したもので、体内で果糖とブドウ糖に分解され、また果糖は最終的にはブドウ糖となり、エネルギー源として利用される。しかし、過剰に摂取された場合、一部がグリコーゲンとして肝臓や筋肉の細胞に蓄えられ、さらに余剰なブドウ糖は中性脂肪に変化する。また、食前に砂糖を多く含むものを摂取すると血中糖度があがり、このため満腹感が生じて食事が進まないことがあるので注意が必要である。なお、疲労の著しいときは、砂糖の摂取で急速に血液中に糖分が補われ、エネルギー源となるため元気が回復する。砂糖は1グラムでほぼ4キロカロリーのエネルギーをもつから、コーヒー1杯に入れる砂糖量8グラム(小さじ約2杯)程度では、30キロカロリーくらいになる。

[河野友美・大滝 緑]

調理


()

 102105110115()160180

 

19931997調200020022003

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百科事典マイペディア 「砂糖」の意味・わかりやすい解説

砂糖【さとう】

 
()調  

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食の医学館 「砂糖」の解説

さとう【砂糖】

 

調


 ()()

 ()
︿
 B6
 使
 尿B1  

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「砂糖」の意味・わかりやすい解説

砂糖
さとう
sugar

 
 ()  ()  ()  ()  99% () 9496% ()  ()  (100g0 179g100 487g)  ()  1g 4cal  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「砂糖」の解説

砂糖(さとう)


17()西7810()西西16()18

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旺文社日本史事典 三訂版 「砂糖」の解説

砂糖
さとう

ショ糖を主成分とする甘味料
古来の甘味は干柿・甘葛などを使用。14世紀に中国から輸入され,薬用として珍重された。16世紀から輸入量も増加し,江戸時代にはサトウキビを原料とする琉球産の砂糖で,薩摩藩は巨利を得た。幕府・諸藩も国産を奨励し,薩摩をはじめ九州・四国・紀伊・駿河などで甘蔗を栽培・製糖した。また黒糖から白糖にする精製も進んだ。開港後輸入糖に押されたが,台湾領有後政府の保護で発展,第二次世界大戦前には国内需要をほぼ充足した。

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普及版 字通 「砂糖」の読み・字形・画数・意味

【砂糖】さとう

の汁から作った砂状の糖。

字通「砂」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

日本文化いろは事典 「砂糖」の解説

砂糖

砂糖はサトウキビやサトウダイコンを原料とする甘味調味料です。甘みが強く、水に溶けやすい性質を持っています。お菓子や料理の調味料として、食の様々な場面で用いられます。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

栄養・生化学辞典 「砂糖」の解説

砂糖

 化学物質名はショ糖.サトウキビ,テンサイなどを原料として製造する. ⇒ショ糖

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の砂糖の言及

【糖】より


(1)saccharide(2)(3) 

【糖質】より


(CH2O)n使 

【紅茶】より

… 緑茶文化が日本の茶の湯文化におけるようにわび,さび的精神文化へ昇華したのに対し,紅茶文化は物質文化ないし資本主義的経済発展を促したところに特徴がある。そうした発展を促す契機になったのは,中国や日本ではみられない茶に砂糖を入れて飲む方法を開発したことである。そのために当時高価な奢侈(しやし)品であった砂糖が,茶の補完材として18世紀における最重要商品となった。…

【商業革命】より

… 原住民インディオの労働に支えられた新世界の銀生産は17世紀の20年代くらいから枯渇しはじめる。これに代わって重要になるのが,すでにブラジルで展開されていた砂糖生産である。サトウキビ栽培の中心はやがてイギリス領およびフランス領の西インド諸島に移るが,この産業はつねに大量の黒人奴隷を必要としたために,西アフリカからの奴隷貿易を軸として,〈三角貿易〉が成立した。…

【ショ糖(蔗糖)】より

…サトウキビ,サトウダイコン(テンサイ)などの多くの植物によって合成されるグルコースとフラクトースが1分子ずつ結合した二糖類。ショ糖を主体とする工業的製品を総称して砂糖と呼ぶ。ショ糖および砂糖という言葉は混同して使われることが多いが,化学物質として扱う場合はつねにショ糖の名称が用いられる。…

【藩専売制】より

…ついで西国諸藩では櫨(はぜ)および櫨蠟,東国諸藩では漆および漆蠟の専売が注目される。ほかに幕府が専売制の対象とした鉄,銅,シンチュウ,ニンジンなどをはじめとして繰綿,木綿,塩,砂糖,青莚(あおむしろ),石炭,生糸,茶,タバコなどの多種多様な商品が専売の対象となっている。
[専売の方法]
 これら商品の仕入れにあたっては,藩自身が商人を排除してみずから商品の仕入れにあたる直接的購買独占と,有力商人に任せて彼らを通して商品を仕入れる間接的購買独占との二つがあった。…

※「砂糖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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