禁中（読み）キンチュウ

デジタル大辞泉 「禁中」の意味・読み・例文・類語

きん‐ちゅう【禁中】

 
︽禁(きん)闕(けつ)の中の意︾皇居。宮中。禁裏。
[類語]皇居・御所・宮城・宮中・内裏・王宮・宮殿・宮廷・離宮・禁裏・畏き辺り・王城・大内山・雲上・雲の上・九(ここ)重(のえ)・行(あん)宮(ぐう)  

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精選版 日本国語大辞典 「禁中」の意味・読み・例文・類語

きん‐ちゅう【禁中】

 

(一)〘 名詞 〙 禁闕(きんけつ)の中。天皇の御所。禁裏。宮中。皇居。禁内(きんだい)。
(一)[初出の実例]﹁定二策禁中一、廃二皇太子一、以レ王還レ第﹂(出典‥続日本紀‐淳仁即位前︵757︶)
 (二)[その他の文献]︹史記‐始皇本紀︺
  

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普及版 字通 「禁中」の読み・字形・画数・意味

【禁中】きんちゆう

 
宮中。︹史記、李斯伝︺︵趙高、説きて曰く︶陛下深く禁中に拱せば、～則ち大臣敢て疑事を奏せず、天下とせんと。二世其の計を用ひ、乃ちに坐して大臣を見ず、禁中に居る。
字通﹁禁﹂の項目を見る。
  

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世界大百科事典（旧版）内の禁中の言及

【禁裏】より


…天皇がつねに居住しているところ。禁中，内裏︵だいり︶も同じ意味である。六国史においては，内裏が主として用いられ，︿定策禁中﹀のように，禁中が数回見えるのみで，禁裏という語は用いられなかったが，時代が下るにしたがって，禁裏御倉や禁裏供御人などしだいに用いられるようになり，とくに江戸時代になると，幕府の役職名にも︿禁裏附﹀(公家では︿附武士﹀とよんだ)のあるごとく，多用されている。…

※「禁中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」

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