デジタル大辞泉 「穿る」の意味・読み・例文・類語 ほじく・る【×穿る】 ﹇動ラ五︵四︶﹈ 1 穴を掘るようにつつく。また、つつき回して中の物を出す。ほじる。﹁耳を―・る﹂﹁重箱の隅を―・る﹂ 2 隠されているわずかなものを、ことさらに追及する。ほじる。﹁欠点を―・る﹂ [可能]ほじくれる [類語]︵1︶えぐる・くりぬく・くる・えぐり出す・くじる・こじる・ほじる・ほじくり出す・ほじくり返す/︵2︶探る・探す・尋ねる・あさる・探し求める・物色する・求める・見出す・探り出す・探し出す・探り当てる・探し当てる・探りを入れる・探し物・模索・捜索・渉猟・家捜し・穿鑿・粗探し・探求・探検・探査・探索・検索・手探り ほじ・る︻×穿る︼ ﹇動ラ五︵四︶﹈ 1 つついて穴をあけたり、穴の中からかきだしたりする。ほじくる。﹁耳を―・る﹂ 2 細かいことまでとりあげて追及する。ほじくる。 ﹁聞かなくてもいい事を執(しつ)っこく―・って聞くらしい﹂︿三重吉・小鳥の巣﹀ [可能]ほじれる [類語]えぐる・くりぬく・ほじくる・くる・えぐり出す・くじる・こじる・ほじくり出す・ほじくり返す ほぜ・る【×穿る】 [動ラ四]「ほじる1」に同じ。「田畑にむらがりては、麦を―・り、大根をつつき」〈鶉衣・鴉箴〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「穿る」の意味・読み・例文・類語 ほじ‐く・る【穿】 (一)〘 他動詞 ラ行五︵四︶ 〙 (二)① 穴をあけて中をしきりにつつく。ほってつつきまわす。隙間にはさまったものをつつき出す。ほじる。 (一)[初出の実例]﹁敵地ならば、見付次第ほぢくるべいぞ﹂(出典‥雑兵物語︵1683頃︶下) (三)② 隠れた物事をわずかなことまでさがし出す。あばきたてる。 (一)[初出の実例]﹁左様ホジクらないで…︿略﹀何故そんなに遊ぶと責めるよりか、何故もっと儲けないと責めた方が可い﹂(出典‥家︵1910‐11︶︿島崎藤村﹀下) ほじ・る︻穿︼ (一)〘 他動詞 ラ行五︵四︶ 〙 (二)① 突ついて穴をあける。掘って突つき回す。掘る。 (一)[初出の実例]﹁此中敵地でほぢって来たかったの根をにくさらかして馬にはませべい﹂(出典‥雑兵物語︵1683頃︶下) (三)② わずかのことまで追及する。ほじくる。 (一)[初出の実例]﹁何から何まで掘(ホジ)って聞くから﹂(出典‥いたづら小僧日記︵1909︶︿佐々木邦訳﹀) ほぜ‐く・る【穿】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 =ほじくる(穿)[初出の実例]「剔は、中からほぜくり出すことを云」(出典:仁説問答師説(1688‐1710)宝永三年講) ほぜ・る【穿】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 =ほじる(穿)[初出の実例]「虎がなれあさどって、ついつほぜつつしたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例