病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「筋無力症治療剤」の解説
筋無力症治療剤
《アンベノニウム塩化物製剤》
マイテラーゼ(アルフレッサファーマ)
《ジスチグミン臭化物製剤》
ジスチグミン臭化物(武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業)
ウブレチド(鳥居薬品)
《ネオスチグミン臭化物製剤》
ワゴスチグミン(塩野義製薬共和薬品工業)
《ピリドスチグミン臭化物製剤》
メスチノン(共和薬品工業)
運動神経のはたらきを活発にして、骨格筋の収縮や興奮を増強させ、筋力を高める作用がある薬です。重症筋無力症の治療に使われます。
ジスチグミン臭化物製剤は、手術後及び神経因性膀ぼう胱こうなどの低緊張性膀胱による排尿困難の治療にも用いられます。また、ジスチグミン臭化物製剤の点眼剤は、眼筋型の重症筋無力症や緑内障、調節性内斜視の治療に用いられます。
ネオスチグミン臭化物製剤は、消化管機能低下のみられる慢性胃炎、手術後・分娩後の腸管麻痺、弛緩性便秘、手術後・分娩後における排尿困難の治療にも用いられます。
発汗、縮しゅ瞳くどう︵瞳どう孔こうが縮まって小さくなる︶、涙やよだれが出やすくなる、吐き気・嘔おう吐と、下痢、腹痛といった症状がおこることがあります。また、頭痛、耳鳴り、発ほっ疹しん、動どう悸き、だるさ、線維束れん縮、筋けいれん、筋力低下などの症状がおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。
重大な副作用としては、この薬による急性中毒のコリン作動性クリーゼがあげられます。初期症状の腹痛、下痢、発汗、唾だえ液き分泌量の増加、縮瞳、呼吸困難、血清コリンエステラーゼ値の低下、吐き気・嘔吐、気道分泌過多、徐脈などが現れたときには、薬の使用を中止します。コリン作動性クリーゼを防ぐためにも、医師は症状を観察しながら、厳重な管理の下でこの薬を増減しています。そのほか、ジスチグミン臭化物製剤で狭心症、不整脈がおこることがあります。このような症状がおこったときは、使用を中止して、すぐに医師に報告してください。
①錠剤で、食後の服用が原則です。薬によって効力や持続時間に違いがあるので、使用法について医師の説明を十分に聞いてください。
②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
腸ちょ閉うへ塞いそく、尿路閉塞、迷走神経緊張症といった病気がある人、脱分極性筋弛緩剤を使用中の人は使用できません。
また、腎じん障害のある人、コリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬を使用している人、気管支喘ぜん息そくがある人、アンベノニウム塩化物製剤、ジスチグミン臭化物製剤、ネオスチグミン臭化物製剤では、甲こう状じょ腺うせ機んき能のう亢こう進しん症しょう、パーキンソン症候群、てんかん、徐脈、心臓障害、消化性潰かい瘍よう、糖尿病などの病気がある人は注意が必要です。あらかじめ医師に報告してください。
③ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。
ドネペジル塩酸塩製剤、副交感神経抑制剤などと併用すると、この薬や併用薬の作用が増強することがあります。
ジスチグミン臭化物製剤は、手術後及び神経因性膀ぼう胱こうなどの低緊張性膀胱による排尿困難の治療にも用いられます。また、ジスチグミン臭化物製剤の点眼剤は、眼筋型の重症筋無力症や緑内障、調節性内斜視の治療に用いられます。
ネオスチグミン臭化物製剤は、消化管機能低下のみられる慢性胃炎、手術後・分娩後の腸管麻痺、弛緩性便秘、手術後・分娩後における排尿困難の治療にも用いられます。
発汗、縮しゅ瞳くどう︵瞳どう孔こうが縮まって小さくなる︶、涙やよだれが出やすくなる、吐き気・嘔おう吐と、下痢、腹痛といった症状がおこることがあります。また、頭痛、耳鳴り、発ほっ疹しん、動どう悸き、だるさ、線維束れん縮、筋けいれん、筋力低下などの症状がおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。
重大な副作用としては、この薬による急性中毒のコリン作動性クリーゼがあげられます。初期症状の腹痛、下痢、発汗、唾だえ液き分泌量の増加、縮瞳、呼吸困難、血清コリンエステラーゼ値の低下、吐き気・嘔吐、気道分泌過多、徐脈などが現れたときには、薬の使用を中止します。コリン作動性クリーゼを防ぐためにも、医師は症状を観察しながら、厳重な管理の下でこの薬を増減しています。そのほか、ジスチグミン臭化物製剤で狭心症、不整脈がおこることがあります。このような症状がおこったときは、使用を中止して、すぐに医師に報告してください。
①錠剤で、食後の服用が原則です。薬によって効力や持続時間に違いがあるので、使用法について医師の説明を十分に聞いてください。
②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
腸ちょ閉うへ塞いそく、尿路閉塞、迷走神経緊張症といった病気がある人、脱分極性筋弛緩剤を使用中の人は使用できません。
また、腎じん障害のある人、コリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬を使用している人、気管支喘ぜん息そくがある人、アンベノニウム塩化物製剤、ジスチグミン臭化物製剤、ネオスチグミン臭化物製剤では、甲こう状じょ腺うせ機んき能のう亢こう進しん症しょう、パーキンソン症候群、てんかん、徐脈、心臓障害、消化性潰かい瘍よう、糖尿病などの病気がある人は注意が必要です。あらかじめ医師に報告してください。
③ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。
ドネペジル塩酸塩製剤、副交感神経抑制剤などと併用すると、この薬や併用薬の作用が増強することがあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報