経典（読み）キョウテン

デジタル大辞泉 「経典」の意味・読み・例文・類語

きょう‐てん〔キヤウ‐〕【経典】

 
︽古くは﹁きょうでん﹂とも︾
1 仏の教えを記した文章・書物。経文。
2 ある宗教で、信徒の守るべき教えを記した神聖な書。キリスト教の聖書、イスラム教のコーランなど。
[類語]聖典・教典・仏典・経文  
 

けい‐てん︻経典︼

 
1聖人・賢人の教えを記した書。﹁論語﹂﹁易経﹂など。経書。
2 ⇒きょうてん︵経典︶  

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精選版 日本国語大辞典 「経典」の意味・読み・例文・類語

きょう‐てんキャウ‥【経典】

 

(一)〘 名詞 〙 ( ﹁きょうでん﹂とも )
 (二)① 仏の説いた教えの言葉。また、それを書き記した書籍。仏典。経文。内典。経教(きょうぎょう)。
(一)[初出の実例]﹁随レ使入唐、渉二覧経典一、尤精二三論一﹂(出典‥続日本紀‐天平一六年︵744︶一〇月)
 (二)[その他の文献]︹無量寿経‐上︺
 (三)② 一般に宗教において、その教徒の守るべき教えやきまりを示した神聖な書。また、その教えやきまり。キリスト教の聖書、イスラム教のコーランの類。経文。聖典。
(一)[初出の実例]﹁Qiǒdẽni(キャウデンニ) ミユル ゴトク﹂(出典‥コンテムツスムンヂ︵捨世録︶︵1596︶二)

経典の補助注記


経書(けいしょ)の類の場合は、﹁けいてん﹂と読む。→けいてん︵経典︶
  
 

けい‐てん︻経典︼

 

(一)〘 名詞 〙 ( 万世にわたって変わらない法式と道理を書いた書物の意 )
 (二)① 古代中国の聖人、賢人のあらわした﹁四書﹂﹁五経﹂﹁十三経﹂などの書物。経書(けいしょ)。
(一)[初出の実例]﹁応神天皇十五年に、百済国より、博士、経典を相具してきたる﹂(出典‥古今著聞集︵1254︶四)
 (二)[その他の文献]︹漢書‐孫宝︺
 (三)② ⇒きょうてん︵経典︶

経典の補助注記


仏典、経文をいう場合は﹁きょうてん﹂と読む。
  

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普及版 字通 「経典」の読み・字形・画数・意味

【経典】けいてん

 
儒教の経書。︹漢書、孫宝伝︺寶曰く、は上なり、召は大賢なり。(なほ)相ひ(よろこ)ばざることり、經典にはるるも、兩(ふたつ)ながら相ひ損せず。
字通﹁経﹂の項目を見る。
  

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改訂新版　世界大百科事典 「経典」の意味・わかりやすい解説

経典 (きょうてん)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「経典」の意味・わかりやすい解説

経典
きょうてん

→聖典

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防府市歴史用語集 「経典」の解説

経典

信仰上での教えや規範を書いた文献のことです。

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世界大百科事典（旧版）内の経典の言及

【仏典】より


…　日本では古来，漢訳の大蔵経が伝来されそのまま用いられたが，ほかに中国人の著作も尊重されて聖典の扱いをうけ，さらに諸宗派の成立以後は，各宗ごとに，宗祖をはじめ重要な人々の著作や伝記などが聖典とされている。人々が日常接するのはむしろこちらの方で，特定の大乗経典以外はほとんど読まれていない。︽大正新脩大蔵経︾は思い切ってその収集範囲を広げ，これら諸宗の聖典までを含めたものとなっている(印度撰述部32巻，中国撰述部23巻，日本撰述部29巻，古逸部1巻。…

※「経典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」

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