胸中（読み）キョウチュウ

デジタル大辞泉 「胸中」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ちゅう【胸中】

 
胸のうち。心に思っていること。心中。﹁胸中をうち明ける﹂﹁胸中を察する﹂
[類語]胸襟・胸懐・胸裏・胸臆・胸間・胸三寸・意中・念頭・襟懐・方寸・思い・胸・考え・想念・思念・念(ねん)・気持ち・感懐・感想・所懐・心懐・心(しん)中(ちゅう)・心事・心情・心境・感慨・万感・偶感・思考・思索・一存  

出典　小学館デジタル大辞泉について　情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胸中」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ちゅう【胸中】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 体の一部である胸の中。
(一)[初出の実例]﹁清盛の胸中(ケウチウ)より車輪の様成る光物、顕れ出でて﹂(出典‥浄瑠璃・平家女護島︵1719︶四)
 (三)② ( 胸の中にあるものとして ) 心。また、心に思っていること。胸の思い。心のうち。心中(しんちゅう)。胸裏(きょうり)。
(一)[初出の実例]﹁胸中刀火例焼レ身、寸府心灰不レ挙レ相﹂(出典‥新撰万葉集︵893‐913︶上)
 (二)﹁ヒトノ qiôchǔuo(キョウチュウヲ) ミスカス﹂(出典‥日葡辞書︵1603‐04︶)
 (三)[その他の文献]︹孟子‐離婁・上︺
  

出典　精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について　情報 | 凡例

普及版 字通 「胸中」の読み・字形・画数・意味

【胸中】きようちゆう

心の中。明・王守仁〔泛海〕詩　險夷（難易）原(もと)胸中に滯(とどこほ)らず　何ぞ雲の太をぐるに異ならん　夜靜かにして、濤三里　に錫(しやく)を飛ばして、天風を下る

字通「胸」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」普及版 字通について　情報

今日のキーワード

タコノキ


タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し，下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し，長さ1〜2m，幅約7cmで，先は細くとがり，縁には鋭い鋸歯(きょし)...
タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

AppStore

コトバンク for Android

GooglePlay