腸炎(読み)チョウエン(英語表記)enteritis

翻訳|enteritis

デジタル大辞泉 「腸炎」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐えん〔チヤウ‐〕【腸炎】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「腸炎」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐えんチャウ‥【腸炎】

  1. 〘 名詞 〙ちょうカタル(腸━)〔医語類聚(1872)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「腸炎」の意味・わかりやすい解説

腸炎
ちょうえん
enteritis


使漿()


急性腸炎


()()()尿()便()便便

 調


慢性腸炎

慢性腸炎は比較的長期にわたる下痢あるいは便通異常を呈する症候群であり、急性腸炎に比べて症状は軽いが、治癒しにくい腸炎である。原因不明のものが多いが、急性腸炎からの移行をはじめ、胃無酸症、膵臓(すいぞう)の機能低下、アルコールの常用などが考えられ、腸の機能性異常ともみられている。実際に炎症性変化のあるものはクローン病、潰瘍性大腸炎などとよばれ、別に扱われている。飲食物が消化不十分のまま腸内を通過するため、便は発酵性または腐敗性であり、粘液も混じる。治療は保温、安静、食事療法が中心となる。

[柳下徳雄]

『斎藤誠・中谷林太郎・松原義雄編『日本の感染性腸炎――感染性腸炎研究会25年間の研究調査総括』(1986・菜根出版)』『入交昭一郎・斎藤誠・中谷林太郎・松原義雄監『日本の感染性腸炎2』(1997・菜根出版)』『寺野彰編『やさしい小腸・大腸疾患の自己管理』(2001・医薬ジャーナル社)』

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内科学 第10版 「腸炎」の解説

腸炎(腸疾患)

 十二指腸から空腸,回腸,結腸,直腸までの炎症をまとめて腸炎とよぶことがあるが(十二指腸は除かれていることが多い),その成因によって罹患部位,症状,経過が異なる.分類は大きく経過による分類と原因による分類(表8-5-2)に分けられる.経過による分類では,約2週間以内に炎症がおさまる急性腸炎と,炎症がそれ以上続く慢性腸炎に大別される.急性腸炎は頻度が非常に多く,単に腹痛,下痢,発熱といった共通した臨床症状だけから命名されることが多い.対症療法で原因不明のまま治癒することが多い.一方,慢性腸炎は症状の発現,経過がゆるやかであるが,原因不明の疾患や難治性疾患のものも少なくない.この項目では急性腸炎に絞ることにする.[峯 徹哉]
■文献
Cantey JR: Infections diarrhea. Pathogenesis and risk factors. Am J Med, 28: 65-75, 1985.

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百科事典マイペディア 「腸炎」の意味・わかりやすい解説

腸炎【ちょうえん】

 
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家庭医学館 「腸炎」の解説

ちょうえん【腸炎】

 
 
   

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栄養・生化学辞典 「腸炎」の解説

腸炎

 腸の炎症.

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