内科学 第10版 「誘発電位」の解説
誘発電位(電気生理学的検査)
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
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感覚刺激に応じて大脳皮質の感覚領域に現れる一過性の電位変動をいう。動物では光や音の刺激あるいは末梢神経を刺激して,大脳皮質の表面から記録することができるため,十分大きな誘発電位が得られる。しかしヒトの場合は記録電極を頭皮上に置いて記録するため,得られる誘発電位は振幅が非常に小さく(通常0.3~20μV),それより大きな振幅をもつ自発性の脳波と重なって検出しにくい。そこで,コンピューターを用いて数十回からそれ以上の同じ刺激を加えて加算平均をすると,刺激と無関係に現れる脳波は雑音として消すことができるとともに,誘発電位の振幅は加算回数に比例して増大する。感覚性誘発電位は刺激の種類によって潜時や波形は異なるが,ほぼ40~100msまでの波を一次反応,それ以後に現れる波を二次反応と呼んでいる。一次反応は特殊投射系を経て感覚野に投影される反応であり,一次感覚野に限定されて現れる。二次反応は感覚野のみでなく広い範囲から記録できる。このほか,誘発電位には,運動に先行して現れる準備電位,運動電位,運動そのものでなく運動を期待しているときに現れる陰性随伴電位などがある。これは事象関連電位と総称されている。
執筆者:鳥居 鎮夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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