デジタル大辞泉 「説」の意味・読み・例文・類語 せつ【説】 1ある物事に対する主義、主張。﹁新しい説をたてる﹂﹁御説御もっともです﹂ 2 うわさ。風説。﹁彼女が結婚したという説がある﹂ 3 漢文の一体。道理を解釈したもの。また、自分の意見を述べたもの。韓愈の﹁師説﹂、柳宗元の﹁捕蛇者説﹂など。 [類語]︵1︶所説・定説・学説・意見・見解・主張・論・所論・持説・持論・私見・私意・私考・所思・所見・考え・見方・オピニオン︵尊敬︶貴意・高見︵謙譲︶愚見・卑見・私見・管見/︵2︶噂・風聞・風説・風評・風(ふう)声(せい)・風の便り・評判・世評・取り沙(ざ)汰(た)・下馬評・巷(こう)説(せつ)・浮説・流説・流言・飛語・流言飛語・虚説・空言・俗言・前評判・デマ・ゴシップ せつ︻説︼﹇漢字項目﹈ ﹇音﹈セツ︵漢︶ ゼイ︵慣︶ ﹇訓﹈とく ﹇学習漢字﹈4年 ︿セツ﹀ 1 筋道をときほぐし、わかるように述べる。﹁説教・説得・説明・説諭/演(えん)説(ぜつ)・解説・講説・再説・細説・詳説・力説・論説﹂ 2 説き明かす内容。考えを述べる文章。﹁異説・一説・学説・逆説・言説・高説・自説・社説・諸説・新説・俗説・珍説・定説﹂ 3 はなし。うわさ。﹁巷(こう)説(せつ)・小説・伝説・浮説・風説・流説﹂ ︿ゼイ﹀他人にといて従わせる。﹁遊説﹂ ﹇名のり﹈あき・かぬ・かね・こと・つぐ・とき・のぶ・ひさ ぜい【説】[漢字項目] ⇒せつ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「説」の意味・読み・例文・類語 せつ【説】 (一)〘 名詞 〙 (二)① すじみちを立てて述べられた考え・意見・説明・解釈など。 (一)[初出の実例]﹁外記進射庭付蔵人奏聞、返給、帰本座、外記置筥、常説雖可返給、付行成大納言説不返給﹂(出典‥中右記‐元永二年︵1119︶八月二五日) (二)﹁ごくらくが有と云せつもあり、又なひと云せつも有﹂(出典‥虎明本狂言・武悪︵室町末‐近世初︶) (三)[その他の文献]︹易経‐繋辞上︺ (三)② 漢文の一体。理義を解釈し、また、自分の意見を述べたもの。︹文体明弁‐巻四二・説︺ (四)③ うわさ。風説。風評。とりざた。 (一)[初出の実例]﹁昨日江州の勢共、合戦の用意にて罷上り候ける由承及候へば、風聞の説、早実にて候けりと信を取て候﹂(出典‥太平記︵14C後︶三九) せち【説】 〘 名詞 〙 =せつ(説)[初出の実例]「又あるせちには、御女(むすめ)の君をなんかの大臣にも、との給と聞ゆるは」(出典:栄花物語(1028‐92頃)楚王の夢) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例