デジタル大辞泉 「貴人」の意味・読み・例文・類語 うま‐ひと【▽貴人】 身分の高い人。家柄のよい人。きじん。 ﹁あさりする漁(あ)夫(ま)の子どもと人は言へど見るに知らえぬ―の子と﹂︿万・八五三﹀ あて‐びと︻▽貴人︼ 高貴な人。上品な人。貴族。 ﹁かかる筋︵=男女関係︶のもの憎みは―も︵下人モ変ワリノ︶なきものなり﹂︿源・東屋﹀ き‐にん【貴人】 「きじん(貴人)」に同じ。 き‐じん【貴人】 身分・地位の高い人。きにん。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「貴人」の意味・読み・例文・類語 き‐にん【貴人】 (一)〘 名詞 〙 家柄や身分、地位の高い人。貴紳。きじん。 (一)[初出の実例]﹁為下向レ京之時見二貴人一及相二美人一飲宴之日上述レ懐儲作歌二首﹂(出典‥万葉集︵8C後︶一八・四一二〇・題詞) (二)﹁智力思想の活溌高尚なることは、王侯貴人(キニン)も眼下に見下すと云ふ気位で﹂(出典‥福翁自伝︵1899︶︿福沢諭吉﹀緒方の塾風) き‐じん【貴人】 〘 名詞 〙 家柄や身分、地位の高い人。きにん。[初出の実例]「貴人(キジン)にも痘痕(あばた)のあるあり」(出典:心の闇(1894)〈尾崎紅葉〉三) あて‐びと︻貴人︼ (一)〘 名詞 〙 高貴な人。上品な人。貴族。 (一)[初出の実例]﹁これはみなあて人、すきものども﹂(出典‥宇津保物語︵970‐999頃︶祭の使) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例