デジタル大辞泉 「退る」の意味・読み・例文・類語 しさ・る【▽退る】 [動ラ五(四)]《「しざる」とも》前を向いたまま後ろへ下がる。後ずさりする。「思わず二足ばかり後へ―・ると」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉[類語]下がる・退しりぞく・すさる・後退する・バックする・退のく・去る・退どく・立ち去る・立ち退く・引き上げる・引き取る・引き払う・引っ込む・辞去する すさ・る【▽退る】 [動ラ五(四)]後ろへさがる。しりぞく。「こそこそと―・って」〈露伴・椀久物語〉[類語]下がる・退しりぞく・しさる・後退する・バックする・退のく・去る・退どく・立ち去る・立ち退く・引き上げる・引き取る・引き払う・引っ込む・辞去 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「退る」の意味・読み・例文・類語 し‐さ・る【退】 (一)〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 後世﹁しざる﹂とも ) 前を向いたままでうしろにさがる。あとずさりする。すさる。 (一)[初出の実例]﹁陸奥の白河越て相逢ひつしさるしさるもゆけど遙けき﹂(出典‥歌仙本兼輔集︵933頃︶) (二)﹁ぬりごめの内へしざりいらむとし給へば﹂(出典‥平家物語︵13C前︶一二) (三)﹁少し座をしざった﹂(出典‥星座︵1922︶︿有島武郎﹀) すさ・る︻退︼ (一)〘 自動詞 ラ行五︵四︶ 〙 ( ﹁すざる﹂とも ) ひきしりぞく。後ろにさがる。しさる。︹名語記︵1275︶︺ (一)[初出の実例]﹁私(わし)は一足退(スサ)ったが﹂(出典‥高野聖︵1900︶︿泉鏡花﹀一〇) (二)﹁一手のものが悉く跡へ跡へとすざるので﹂(出典‥大塩平八郎︵1914︶︿森鴎外﹀八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例