日本歴史地名大系 「銀山平」の解説
銀山平
ぎんざんだいら
村域の東、福島県南会津郡檜ひの枝えま岐た村とにまたがる只ただ見み川の水源の一つ奥おく只ただ見み湖とその周辺地域で、別名奥只見ともいう。低地の大半は湖底に水没した。台だい倉くら山︵一六九五・三メートル︶・平ひらガ岳︵二一三九・六メートル︶・中なかノ岳︵二〇八五・二メートル︶・駒こまヶ岳︵二〇〇二・七メートル︶などの高峰山麓から流れる恋こいノ岐また川・中なかノ岐また川・北きたノ又また川がほぼ北流して、かつては阿あ賀が野の川支流の只見川に合流していたが、現在は奥只見湖へ注ぐ。奥只見湖は別名銀山湖ともいう。只見川は、近世には赤あかの川とも記される。年不詳の上田銀山草創記︵星家文書︶によると、寛永一七年︵一六四〇︶に折おり立たて村源蔵が銀鉱石を発見した場所は﹁赤の川表上平之川辺﹂であった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報