錯体化学(読み)サクタイカガク(英語表記)complex chemistry

デジタル大辞泉 「錯体化学」の意味・読み・例文・類語

さくたい‐かがく〔‐クワガク〕【錯体化学】

錯体を研究対象とする化学の一分野。主に金属錯体が対象となるが、広義には有機金属化合物、典型金属および金属以外の典型元素なども含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「錯体化学」の意味・わかりやすい解説

錯体化学
さくたいかがく
complex chemistry


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改訂新版 世界大百科事典 「錯体化学」の意味・わかりやすい解説

錯体化学 (さくたいかがく)
complex chemistry




 19A.G.EDTA1951X

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化学辞典 第2版 「錯体化学」の解説

錯体化学
サクタイカガク
chemistry of complex

錯体の物性,反応,構造などを研究対象とする科学の一分野.以前は錯塩化学とよばれていた.現在では,金属イオンを含む生体高分子金属酵素などの生物学領域,有機金属化合物錯体が集合してつくる層状集合体などまで,その領域が広がっている.

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世界大百科事典(旧版)内の錯体化学の言及

【化学】より


A.︿20E.

【錯体】より

…ヨルゲンセンS.M.Jørgensen(1885)はこれを改良したが異性現象を説明できなかった。1893年A.ウェルナーが立体構造を考えて初めて異性現象を説明し,錯体化学(錯塩化学あるいは配位化学ともいう)の基礎を築いた(〈配位説〉の項参照)。ウェルナーの研究室で1911‐12年に研究した柴田雄次が帰国後,錯体の吸収スペクトルを系統的に研究したのが日本における錯体化学の始まりである。…

※「錯体化学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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