階梯（読み）カイテイ

デジタル大辞泉 「階梯」の意味・読み・例文・類語

かい‐てい【階×梯】

 
︽本来は﹁はしごだん﹂の意︾
1 学問・芸術などの手ほどき。また、それを説いた書物。入門書。﹁英語階梯﹂
2 学問・芸術などを学ぶ段階。また、物事の発展の過程。
﹁低いレベルから、さらに公正な―に一段高く立つことが﹂︿長与・竹沢先生と云ふ人﹀
3 器械体操で斜めにかけて使うはしご。また、それを使ってする体操。
[類語]階段・段段・階・きざはし・石段・石階  

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精選版 日本国語大辞典 「階梯」の意味・読み・例文・類語

かい‐てい【階梯】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 昇降の階段。きざはし。はしご。︹何遜‐七召︺
 (三)② 物事を学ぶ段階。物事の発展の過程。また、入門書の意で、﹁蘭学階梯﹂などのような書名としても用いられた。
(一)[初出の実例]﹁我法不レ立二名相一。不レ歴二階梯一。直示人心見性成仏﹂(出典‥済北集︵1346頃か︶一二・清言)
 (二)﹁風雅は道の階梯なれば、内は肝胆の理にわたらず、外は人物の情に達すべけれど﹂(出典‥俳諧・葛の松原︵1692︶)
 (三)[その他の文献]︹韓愈‐南内朝賀帰呈同官詩︺
 (四)③ 器械体操の道具。斜めに立てかけたはしご、また、それによって行なう体操。
  

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普及版 字通 「階梯」の読み・字形・画数・意味

【階梯】かいてい

 
はしご。また、事の段階。唐・韓︹南内朝賀、帰りて同官に呈す︺詩　法、少年多し　淬して角圭を出だす　將(まさ)に汝の愆尤(けんいう)︵過失︶を擧げ　以て己の階梯︵出世の手段︶と爲さんとす
字通﹁階﹂の項目を見る。
  

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