「王子製紙」の版間の差分
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2020年7月2日 (木) 01:58時点における版
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![]() 王子製紙本社の入る王子ホールディングス本館 | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 王子紙 |
本社所在地 |
![]() 〒104-0061 東京都中央区銀座四丁目7番5号 |
設立 | 2012年(平成24年)5月 |
業種 | パルプ・紙 |
法人番号 | 5010001146729 |
事業内容 |
紙・パルプ・の製造販売 |
代表者 | 森平高行(代表取締役社長) |
資本金 | 3億5000万円 |
売上高 | 2968億8600万円(2020年03月31日時点)[1] |
営業利益 | 109億7100万円(2020年03月31日時点)[1] |
経常利益 | 99億6200万円(2020年03月31日時点)[1] |
純利益 | 109億3100万円(2020年03月31日時点)[1] |
総資産 | 2975億6500万円(2020年03月31日時点)[1] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 王子ホールディングス 100% |
主要子会社 | 江蘇王子製紙 |
関係する人物 | 渕上一雄(元社長) |
概要
王子グループの﹁印刷情報メディアカンパニー﹂に属する企業の一つである[2]。2012年︵平成24年︶5月に設立され、同年10月1日付で王子グループが持株会社制に移行した際、王子製紙︵3代目︶から改称し持株会社となった王子ホールディングスの﹁新聞用紙事業﹂および﹁洋紙事業﹂などを継承した[3]。あわせて設立時の﹁王子製紙分割準備株式会社﹂から王子製紙︵4代目︶に社名を変更している[3]。 日本国内に5か所の工場を操業し、新聞用紙、印刷用紙、情報用紙︵フォーム用紙・コピー用紙︶の3品種を扱う[4]。 中華人民共和国江蘇省に工場を持つ江蘇王子製紙などを傘下に置く。主要拠点
本社
本社所在地は東京都中央区銀座4丁目7-5で、王子ホールディングスの本社ビルである﹁王子ホールディングス本館﹂に入居している[5]。生産拠点
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/da/HinoGawa.jpg/220px-HinoGawa.jpg)
- 苫小牧工場
水力発電事業
千歳発電所
事業の変遷
その後旧王子製紙は水力発電事業も手掛けることになり、1926年には送電事業で提携していた札幌水力電気株式会社を買収、同年末に﹁北海水力電気株式会社﹂を設立した。さらに1928年︵昭和3年︶には雨竜川の電力開発に着手したのを機に子会社として﹁雨竜電力株式会社﹂を設立。北海道帝国大学の演習林を購入して雨竜発電所の建設に着手した。現在でも人造湖の広さ日本一である朱鞠内湖を形成する﹁雨竜第一ダム﹂である。こうして王子製紙は工場操業の原動力である水力発電開発に本格的に参入し、物資輸送のための森林鉄道・軌道を各所に敷設した。かつて深川市と名寄市を結んだ深名線はその一つでもある。 だが建設に着手したばかりの1939年︵昭和14年︶、戦時体制強化の一環として電力国家統制策が取られ、電力管理法が施行されたことにより雨竜電力は北海水力電気とともに半官半民のトラスト︵事実上国営︶である日本発送電に強制的に吸収され、解散を余儀無くされた。雨竜発電所と雨竜第一・第二ダムは1944年︵昭和19年︶に完成したものの、何れも日本発送電に接収されている。これにより王子製紙は雨竜川の電源開発から手を引き、終戦後も携わることは無かった︵事業は1951年︵昭和26年︶の日本発送電分割により北海道電力が継承している︶。ただし千歳川の水力発電所群に関しては王子製紙が日本発送電に対し必死の折衝を行ったことで、例外的に接収を免れている。日本発送電の強制接収を免れたのは日本軽金属の水力発電所と王子製紙の千歳発電所のみであったと﹃王子製紙社史﹄には記されている。 戦後、王子製紙が分割され苫小牧製紙として再発足した後も、千歳発電所は基幹施設である苫小牧工場に電力を供給した。千歳発電所群は老朽化の進行に対処するため改築や修繕が行われ現在に至るが、尻別川系統の尻別第一・第二発電所は2006年︵平成18年︶に廃止され、自社所有の発電所施設をはじめ送電線︵王子尻別線︶・鉄柱・鉄塔類が撤去された。 現在では千歳川系統と呼ばれる千歳発電所群︵千歳川に5か所、漁川に1か所︶が苫小牧工場を支えている。民間企業がダムを含む水力発電施設を有している例は東日本旅客鉄道︵JR東日本︶や日本軽金属などごく少数に限られているが、王子製紙はその中でも古くから水力発電を自前で行う企業であり、特定規模電気事業者の指定を受けている数少ない民間企業でもある。千歳第一発電所の見学は可能であるが、重要な発電施設であり貴重な土木遺産でもあるその他のダム・発電所群は金網で厳重に管理されており、立入ることはできない。企業スポーツ
苫小牧工場にアジアリーグアイスホッケー所属の王子イーグルスがあり、春日井工場には社会人野球の王子硬式野球部がある。2004年︵平成16年︶に硬式野球部は都市対抗野球で初優勝した。なお、かつては苫小牧硬式野球部と米子硬式野球部も存在したが、春日井に統合されている。苫小牧工場にはかつてスピードスケート部があり、下記の17人の冬季オリンピック代表選手を輩出した。1935年︵昭和10年︶に創部され2002年︵平成14年︶4月に廃部となった[8]。- 青木正則(1952年代表)
- 佐藤恒夫(1952年代表)
- 菅原和彦(1952年代表)
- 鈴木正樹(1968年、1972年、1976年代表)
- 大山三喜雄(1976年代表)
- 山本雅彦(1976年、1980年代表)
- 八重樫裕子(1980年代表)
- 篠原雅人(1984年代表)
- 宮部保範(1992年、1994年代表、銅メダル獲得)
- 帰山由美(1992年代表)
- 山本宏美(1994年代表、銅メダル獲得)
- 山本真弓(1994年代表)
- 小笠原みき(1994年代表)
- 山影博明(1998年代表)
- 堀井学(1998年代表)
- 野崎貴裕(1998年代表)
- 妹尾栄利子(2002年代表)
脚注
参考文献
- 王子製紙(編)『王子製紙社史』本編・合併各社編・資料編、王子製紙、2001年(平成13年)
- 財団法人日本ダム協会 『ダム年鑑 1991』、1991年(平成3年)
- 紙業タイムス社 『紙パルプ 企業・工場データブック』2010、テックタイムス、2009年(平成21年)
- 『会社年鑑』2006上巻、日本経済新聞社、2005年(平成17年)
- 民衆史ブックレットNo.1 『朱鞠内と強制連行・強制労働』、空知民衆史講座、1996年(平成8年)
関連項目