バスケットボール
バスケットボール | |
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統括団体 | 国際バスケットボール連盟 FIBA |
通称 | バスケ、籠球、hoop |
起源 |
1891年 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 スプリングフィールド |
特徴 | |
身体接触 | 有 |
選手数 | 12から15人(コート上5人) |
男女混合 | 無 |
カテゴリ | 屋内競技 |
ボール | バスケットボール |
実施状況 | |
オリンピック | 1936年 |
競技の概略[編集]
バスケットボールのゴールとなるバスケットは、FIBA公式ルール[2]では、バックボードに取り付けられた、高さ305cmに水平に設置された内径45cmのリング︵リム︶とそれに取り付けられた白い紐で編まれた下方へボールが通過可能な約45cmのネットで構成される。 競技年齢や設備環境により、設置高さなど各種寸法は異なる。 このバスケット︵リング︶に正規の方法でボールを上方から下方に通過させることによってゴールが成立し得点が記録される。 攻撃側︵オフェンス︶チームは、プレーヤーがドリブルでボールを運んだり、プレーヤー間でパスを行いながら、 一定時間内にショットを放ち、ゴール成立によるポイント︵得点︶を狙う。 また一旦フロントコートへ運ばれたボールをバックコートに戻すことは出来ない。攻撃権のない守備側︵ディフェンス︶チームは、規定された方法でゴールを阻止し、攻撃権を奪うような防御プレーを行う。 ボールポゼッション︵攻撃権︶は、得点があった場合、ヴァイオレイション︵身体接触の無い違反︶またはファウル(身体接触の有る反則)があった場合、クウォーター︵試合進行中の区切り︶開始時などにチーム間で移動する。試合中のフィールドゴールは、ショットを放った位置によって、1回の成功で、ツーポイント︵2点︶あるいはスリーポイント︵3点︶が記録される。ファウル、あるいはヴァイオレイションに対するペナルティ︵罰則︶により与えられるフリースローでは、事例によって投数がワンスロー〜スリースロー︵1〜3投︶の間で決められ、一投成功につき1点が記録される。試合時間終了時点で、より多い得点を得たチームが勝利となる。基本的には引き分けはなく、通常クウォーターの半分程度の時間のオーバータイム︵OT︶を、勝敗が決するまで繰り返し行う。バスケ以外にもミニバスなどがある。競技の特徴[編集]
バスケットボールゲームの特徴は、 ●ボールを保持したままの移動に制限があること ●連続して移動する場合は床面でボールをバウンドさせるドリブル︵球運び︶を行い、バウンド数に制限はないが、プレーヤーの一連のプレーで開始から終了まで1回のみ許されること ●ボールに対して下半身を使えないこと ●対人接触に関しての規定が比較的多くあり、故意に接触すること、相手の身体や衣服を掴むことが禁止されていること ●ゴールはショットが放たれた位置によって得点が異なること。 ●攻撃と守備の流れは流動的で、試合中の多くの状況で起こり得ること ●試合の経過を滞らせないために多くのプレーで制限時間があること ●選手交代でベンチに下がった選手も再度出場が可能なこと ●運動量が多く、レベルの高いプレイをするには身体的能力が求められること などが挙げられる。 後述するように、基本ルールを競技の考案者が1人で策定したことや、NBAなどテレビ中継があるプロスポーツと共に発展してきた事に起因して、﹁見せるスポーツ﹂としての側面も併せ持っているため、ルールが複雑なスポーツの一つである。その一方で、レクリエーションとしての﹁楽しむスポーツ﹂という点では、ゴールリングとボールがあれば1人からプレーを楽しむことができ、1オン1︵1対1︶や、3オン3︵3対3︶で本格的にゲームをすることもできる。アメリカでは、公園など公共の場所にリングが設置されており、ゴールリングを指す俗称から転じて﹁hoop﹂とも呼ばれている。 ネイスミスに誘われてYMCAの体育教師となったウィリアム・G・モーガンは、身体接触が伴うバスケットボールは自身が担当するビジネスマンクラス︵25〜40歳︶には危険が伴うため、子供、女性、高齢者が楽しめる、よりレクリエーション的な屋内競技として、1895年にバドミントンやテニスを参考にしたバレーボールを考案した。歴史[編集]
誕生[編集]
ネイスミスの考案[編集]
バスケットボールは、比較的最近になって誕生した競技であり、また一人の人物によって考案され広まった数少ない競技のひとつである。考案者はアメリカ、マサチューセッツ州スプリングフィールドの国際YMCAトレーニングスクール︵現・スプリングフィールド・カレッジ︶の体育部教官を務めていたカナダ人のジェームズ・ネイスミスで、1891年に彼の考え出したルールが現在のバスケットボールの原型になっている[3][4][5][6] 1891年夏、国際YMCAトレーニングスクールでは体育・スポーツ指導者の講習会が開かれたが、当時、全米各州のYMCAでは冬季の屋内における体操中心のプログラムについて学生の意欲が低いとして既存のプログラムに対する不満があり、レクリエーション的で競技的要素を含んだプログラムが求められていた[4][7][8]。同年秋、体育部主事のL.H.ギューリックは5人の体育指導教官を集めて数回にわたり検討した結果、新しいスポーツを創り出すほかはないとの結論に達した[7][9]。体育教官であったネイスミスはアメリカンフットボールやサッカー、ラクロスなどを屋内ゲームとして取り入れようとしたが失敗に終わる[7][10][11]。そこで、ネイスミスは各ゲームの要素を取り出すこととし、ボールを使用すること、ラフプレーを取り除く必要からタックルをなくすためボールを保持したまま走ってはいけないこととした[7][10]。また、ゲーム中の安全性を高めるため競技者間の身体接触を少なくすることが考えられたが、これにはネイスミスが少年時代を過ごしたカナダ・オンタリオ州で行われていたタグ︵鬼ごっこ︶と的当てを組み合わせた﹁雄鴨落し︵Duck on the Rock︶﹂という遊びにヒントを得て、ゴールをプレーヤーの頭上に水平に設置することとした[7][10][12]。 ネイスミスが最初に考案した13のルールは現在では約250にまでなっているが、ゲームの形式は基本的にほとんど変化していない[13]。 初めての試合発展[編集]
FIBAの結成 バスケットボールは当初から人気があり、スミス大学の体育教師を務めていたセンダ・ベレンソンによって女子バスケットボールが始められるなど、その年のうちにアメリカ国内のあちこちで競技されるようになり、国際YMCAトレーニングスクールを通じ世界各国へ急速に広まった。このような背景もあり、1904年のセントルイスオリンピックではデモンストレーションスポーツとして開催された[5]︵1904年から1924年までオリンピックの公開競技として実施︶。1932年6月には国際バスケットボール連盟 (FIBA)が結成され、1936年のベルリンオリンピックから男子オリンピック正式種目に採用された[5]。また、1976年のモントリオールオリンピックから女子正式種目にも採用された[5]。 プロリーグの創設と発展 アメリカ国内では、1946年に男子プロバスケットボールリーグBAAが創設され、3年後NBLと合併しNBAが誕生した。1967年に、対抗するリーグABAが設立され地位を脅かしたが、1976年にABAは消滅し、NBAは現在も世界最高峰のリーグとして君臨し続けている。 ドリームチームの時代 NBAには、ジョージ・マイカン、ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、オスカー・ロバートソン、カリーム・アブドゥル=ジャバー、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、マイケル・ジョーダンなどのスター選手が所属し、1992年のバルセロナオリンピックでは﹁ドリームチーム﹂を結成[5]、圧倒的な強さで優勝を果たした。 また、1996年には女子プロバスケットボールリーグWNBAが設立され、シェリル・スウープス、リサ・レスリー、ローレン・ジャクソンなどのスター選手が台頭した。 国際化 NBAやオリンピックの活性化に伴い、近年バスケットボールの国際化が急速に進んでおり、FIBA発表では1998年時点で世界の競技人口はおよそ4億5000万人、FIBAに加盟した国と地域は2006年8月時点で213まで増加した。日本での歴史[編集]
日本にバスケットボールが伝わったのは1908年で、YMCAの訓練校を卒業した大森兵蔵が東京YMCAで初めて紹介したとするのが現在の定説である[14]。そして1913年にYMCA体育主事のF.H.ブラウンが来日し、関東、関西で競技の指導に尽力し普及していった。 なお、1891年にスプリングフィールドで行われた世界初の試合に参加した石川源三郎がもたらしたのではないかとする異説もある[28]。ただ、1910年代の日本ではいまだスポーツ施設が少なく競技用具も粗末であるなど本格的に受容するだけの受け皿がなかったとされ、石川がバスケットボールを日本で紹介・指導した記録は見つかっていない[29]。 1924年には、早稲田大学、立教大学、東京商科大学が全日本学生籠球連合を結成。全国各地で対抗戦が行われていった。そして、1930年に日本バスケットボール協会 (JABBA)が設立され、普及と発展及び競技レベルの向上に努めている。 1975年には女子バスケットボール世界選手権で準優勝する。 2005年には日本初のプロリーグbjリーグが発足したが、日本のバスケ全体の発展・強化が遅く、アジアの各大会で苦戦を強いられている[注 1]。日本代表は、女子が2004年のアテネオリンピックに3度目の出場を果たしたが、男子は1976年のモントリオールオリンピックを最後に出場は途切れている。 2014年11月27日、日本バスケットボール協会 (JBA)はFIBA(国際バスケットボール連盟)より勧告を受けていた﹃国内男子トップリーグの統合﹄・﹃ガバナンス能力に欠けるJBAの改革﹄・﹃日本代表の長期的な強化策﹄の問題が解決されず、FIBAから資格停止処分を受けた[30]。 2015年6月19日、FIBA(国際バスケットボール連盟)が、スイスで常務理事会を開き、2014年11月27日に日本協会に科した、無期限の国際試合出場停止処分の解除を決めた[31]。 2016年9月、NBLとbjリーグが統合した新リーグ﹁ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ︵Bリーグ︶﹂が開幕。 現代の日本では多くの学校や企業で部活動やサークルとしての活動があり、それぞれ全国規模の大会が毎年行われている。しかし、多くの学校や公園には簡易的なバスケットゴールが設置されているが、公式試合ができる環境が整っている場所は少数である。 日本におけるバスケットボールはスポーツ中継も少なく、まだマイナースポーツの段階である。 反面、ほとんどのスポーツ用品店でバスケット用品を扱っており、国民の認知度は高いスポーツとなってきている。用具、器具、施設[編集]
ボール[編集]
コート[編集]
ゴール[編集]
バスケットボールのゴールは、FIBA公式ルールでは、高さ305cmに水平に設置された内径45cmのリング︵リム︶とそれに取り付けられた白い紐で編まれた下方へボールが通過可能な約45cmのネットで構成される。コート面に垂直、エンドラインから120cm内側の上方に、平行に設置された幅180cm高さ105cmの長方形で平らなバックボードに、リングは、15.1cmのフランジを介して取り付けられている[2]。 ●NBAでは、高さ305 cm︵10 ft︶に水平に設置された内径45.72 cm︵18 in︶のNBA認定リング︵ダンクショットの際に安全なように可動式となっている︶とそれに取り付けられた白い紐で編まれた下方へボールが通過可能な38〜45 cm︵15〜18in︶のネットで構成される。コート面に垂直、エンドラインから122cm︵4 ft︶内側の上方に、平行に設置された幅183 cm︵6 ft︶高さ 107 cm︵3.5 ft︶の長方形で平らなバックボードに、リングは、15.24 cm︵6 in︶のフランジを介して取り付けられている[34]。 ●FIBAでは、フロントコートにあるバスケットは対戦相手のバスケットと呼ぶが、NBAではフロントコートにあるバスケットは自チームのバスケットで、バックコートにあるのが相手のバスケットと定義している。いずれの場合もフロントコートにあるバスケットにボールを入れると得点となる点は同じである。NBAでは自分たちのバスケットにショットを入れることから、ゴールをマネーと表現することがあり、バンクショットのバンクを銀行に掛けて表現することもある。 日本のミニバスケット︵小学生︶では、高さが260cm[32] であるなど、競技をする人の年齢や設備環境により、各種寸法は異なる。ゲームウェアー[編集]
ユニフォーム︵チーム・ジャージ︶ ユニフォームはシャツとパンツを言う。シャツはノースリーブやショートスリーブ、ランニングなどを主に着用する。シャツとパンツはチームメンバー全員が同じデザインの色、形のものを着用し[注 2]、前と後ろは同じ色でなければならない[注 3]。パンツは必ずしもシャツと同色でなくても良い。一方のチームは 濃い色、他方は淡い色︵白が望ましい︶のものを着用する。対戦表の先に記載されたチーム、またはホームチームが淡色のユニフォーム、後に記載されたチームまたはビジター︵アウェイ︶チームが濃色を着用する。両チームの話し合いで入れ替えてもよい。ユニフォームには番号を胸と背中に付ける。この番号は、原則4 - 15まで、または大会主催者により2桁までの番号を付ける事が決められている。﹁0﹂﹁00﹂という番号の使用も大会規定により認めることが可能であるが、同一チーム内に﹁0﹂と﹁00﹂を同時に使用することは認められず、﹁07﹂のような番号も認められない。背番号も参照のこと。他の球技と同様、チームのロゴやエンブレム、広告などを大会主催者の許可のもとで付ける事もあるが、番号との距離などが厳格に定められている。形状は時代と共に変化し、特にパンツは過去には陸上競技並の短かさだったものが、現在では膝丈近くにまで伸びゆったりしたものとなっている。ユニフォーム下は、許可された範囲で、アンダーシャツ、スパッツなどの着用も可能である。他には、ヘッドバンド、アームスリーブ、リストバンド、脛当て、サポーターも着用される場合がある。 シューズ、ソックス バスケットボールをプレーするためには激しい動作が求められるため、滑りにくく、ジャンプや着地時のショックを和らげるクッション性が高いシューズが必要であり、専用に用意されている。合成樹脂技術の進歩に伴い軽量化が進んだが、1960年代頃までは、厚いゴム底の、スポーツシューズとしては重いものであった。また、ソックスも登山用のような厚手のウールソックスを履くこともあった。また、1970年代にNBAの影響でハイソックスが流行したが、現在では、NBAでも一部のプレーヤーや、復刻ジャージでのゲームで着用されるのに留まっている。 NBAの場合、ゲーム時にはウォームアップウェア、チーム・ジャージと呼ばれるユニフォームから、サポーター、ソックス、ヘッドバンドに至るまで、NBA指定メーカーロゴとNBAロゴ、チームロゴのみが許可されており、唯一、選手が自ら選んで身につけられるのはバスケットシューズのみである。従って選手は、それぞれのシューズメーカーと契約している。スタープレーヤーには、プレーヤーモデルのバスケットシューズが提供されると共に、同型の市販品が作られ販売される。ルール[編集]
主なルールの変遷[編集]
主なルールの改定を以下にまとめた。 [35][36] 創造から ●1932年 バックパスルール設定。シューティングファウルに対するフリースローが現在の数に。 ●1933年 交代しコートから退いたプレイヤーは、その後さらに2度まではプレーに参加できるように。ユニフォームの背番号は算用数字を使用するよう奨励。 ●1935年 3秒ルールが現在に近い形に。 ●1938年 フィールド・ゴール成功後、センター・ジャンプで再開する規定がなくなり、エンド・ライン外からのスローインに。 ●1946年 バックボードをコート内側の現在位置に移動。交替出場回数に制限がなくなる。5ファウルで退場となる。フリースローを放棄し、アウトからのスロー・インを選ぶ権利が与えられた。 ●1954年 NBAがショットクロック︵24秒ルール︶導入。 ●1956年 ショットクロック︵30秒ルール︶導入し、バックパスルール廃止。 ●1957年 フリースローを放棄できなくなる。 ローマ・オリンピック後に国際ルールに沿った規則となって以降。 ●1965年 一般男女と高校男子の試合を20分ハーフにし、使用ボールを7号ボールに。 ●1973年 バックパスルール、10秒ルールの復活。 ●1974年 バスケット・カウント・ワンスローが復活。 ●1979年2個のフリースローのうち、1個でも入らないときさらにもう1個を与える﹁スリー・フォー・ツー・ルール﹂設定。 ●1985年 3ポイントルールの採用、チームファール罰則が7ファールに スリーフォーツーの廃止。 ●1991年 フリースローをせずにセンター・ラインのアウトからのスロー・インを選べる﹁選択の権利﹂が廃止。背番号が4番からに。 ●1995年 アリウープがリーガル・プレイに シューティングファウルがシューターが床に着くまでに拡大。インテンショナル・ファウルが﹁アンスポーツマンライク・ファウル﹂改名。 ●1999年 後半の最後と各延長時限最後の2分間にフィールド・ゴール 成功時はゲーム・クロックを停止。 ●2000年20分ハーフを10分クオーター制に。 ●2001年30秒ルールから24秒ルールへの変更。 ●2010年 制限区域が台形から長方形に、3ポイントラインが拡大。ノーチャージエリアの設定。ショットクロックの14秒リセット導入。 ●2012年 オフェンス・リバウンド時もショットクロックが14秒リセットに。 ●2014年 プレイヤーのテクニカル・ファウルが2回で失格・退場に。テクニカル・ファウルの罰則のフリースローを1本に。 ●2018年 ボールを保持すると同時についた足を0ステップとした。現行の主要ルール[編集]
以下に記すのは主に国際バスケットボール連盟︵FIBA︶[2] 及び日本バスケットボール協会︵JBA︶のオフィシャルルール[37] による。 日本プロバスケットボールリーグ[38] と、北米のプロリーグであるNBAはそれぞれ独自のルール[39] を規定している。また、小学生が行うミニバスケットボールも、独自のルール[32] が規定されている。審判とテーブルオフィシャルズ[編集]
試合時間[編集]
ヴァイオレイション[編集]
身体の触れ合いを伴わない、あるいはスポーツマンらしくない振る舞い以外の規則に関する違反のこと。バイオレーション、ヴァイオレーションとも。相手チームによるスローインからのリスタートとなる。ファウル[編集]
タイムアウト[編集]
各チームは、タイムアウトを取ることができる。タイムアウトは1分である。各チームはこの間に作戦を練る、選手を休ませるなどしてゲームの流れを変えている。タイムアウトの請求ができるのはヘッドコーチまたはアシスタントコーチである。ただし、請求してすぐに認められるわけではなく、ゲームクロックが止まった場合に認められる。 タイムアウトが認められる回数は次の通り。 ●前半2つのクォーターで2回、後半2つのクォーターで3回まで。したがって、1チームが1試合で使えるタイムアウトは最大で合計5回である。 ●前半2つのクォーターで使わなかったタイムアウトは後半のクォーターに持ち越せない。 ●第4クォーター残り2:00になった時点で、第3クォーター以降1度もタイムアウトを使っていない場合、1回目のタイムアウトを請求する権利を失う︵2回しか使えなくなる︶。 ●オーバータイム突入時は1個のオーバータイム︵5分︶につき1回取れる。 2010年のルール改訂により、第4クォーター残り2:00以降にボールをコントロールするチームがタイムアウトを取った場合、バックコートからスローインするときはフロントコートのスローインラインからのスローインとなる。 小学生では第4クォーター、延長戦では両チーム交代できる。 NBAのタイムアウトは1試合につき1分を6回︵ただし第4クォーターで使える回数は3回まで︶、前半もしくは後半2クォーター︵1ハーフ︶につき20秒を1回︵1試合合計2回︶取れる。また、オーバータイム1回︵5分︶につき1分を3回取れる。タイムアウトの請求はコーチだけでなく、攻撃中のチームの選手も可能である。 ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ︵Bリーグ︶のタイムアウトには、通常のタイムアウトに加えて、第2・第4クォーターの残り5分を切った最初のボールデッド時に行われる90秒のオフィシャルタイムアウトがある。選手交代[編集]
コート上にいる選手はプレイヤー、ベンチにいる選手は交代要員として区別される。FIBAが管理する大会では各チームでベンチ入りできる選手は最大12人で、プレイヤーが5人、交代要員が最大7人である。国内の大会では主催者が大会要項で規定し、12名または15名が一般的である。 選手交代が認められるのは、ゲームクロックが止められている時である。フリースローの時はそのフリースローの1投目のボールが渡される前か、最後のフリースローが成功した時に認められる。また、交代はどちらのチームにも認められるが、第4クォーターの終了前2分間は得点したチームにはショット成功時の交代は出来ない。但し、得点されたチームが交代を行った際には、得点したチームも交代することが可能である。 交代要員は何度でもプレイヤーとしてゲームに復帰できる。ただし、ファウルを5つ犯した場合や悪質なファウル︵ディスクオリファイング・ファウル︶などで失格・退場になった場合は、再びプレイヤーとしてゲームに復帰することはできない。選手のポジション名称[編集]
バスケットボールのポジション |
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特別なポジション |
コンボガード(PG/SG) ポイントフォワード(PG/SF,PG/PF) ガードフォワード/スウィングマン(GF,SG/SF,SG/PF) コンボフォワード/ストレッチ・フォー(SF/PF) フォワードセンター/ビッグマン(FC,SF/C,PF/C) |
バックコート (ガード2人)[編集]
- 出典:[40]
フロントコート (フォワード2人とセンター)[編集]
スモールフォワード(SF) 柔軟なプレイを求められる万能的ポジション。シュータータイプからインサイド型まで様々なプレースタイルが存在する。 パワーフォワード(PF) リバウンド、スクリーン、ゴール付近からのシュートとビッグマン対応のディフェンスを担当する。 センター(C) 高い身長とパワーが必要とされる。リバウンド、スクリーン、ゴール下での得点とディフェンスでチームを引っ張る。補足[編集]
ポジションは番号で (一)PG:1番 (二)SG:2番 (三)SF:3番 (四)PF:4番 (五)C:5番 という呼ばれ方もする。 バスケットボールにおいてポジションはサッカーのゴールキーパーや野球の投手のようなルール上の規定はなく、厳密に定められているものではない。ポイントガードの選手がゴール下でプレーしても構わないし、センターがボール運びや司令塔の役割をしても構わない。また、各プレイヤーが多くの役割をこなすことが理想である。 そのため、ユーティリティープレイヤーも多く ●ポイントガードとシューティングガードを兼任できる選手を﹁コンボガード﹂ ●シューティングガードとフォワードを兼任できる選手を﹁ガードフォワード(GF)﹂や﹁スウィングマン﹂ ●フォワードとセンターを兼任できる選手を﹁フォワードセンター(FC)﹂ と呼ばれることがある。パワーフォワードとセンターはポストプレーを行うことからポストプレイヤーとも呼ばれる。 NBAでは、本来のポジションがフォワードでありながらポイントガードの働きをする選手も少なくない。そのような選手は稀ではあるが﹁ポイントフォワード﹂と呼ばれる。ポイントフォワードの選手には、マジック・ジョンソン(特に現役復帰後)、アンソニー・メイソン、レブロン・ジェームズ、ラマー・オドムらがいる [41]。NBAプレーヤーで、フランス代表でも有るボリス・ディアウは、ガード、フォワード、センター、全てのポジションをカバーできる稀有なプレーヤーである。 2014年以前のNBAではゴールに近いほど確実にシュートを決められ得点期待値が高いという固定観念があったが、ステフィン・カリー擁するゴールデンステート・ウォリアーズが2014-2015シーズンのNBAで優勝するなどスリーポイントを重要視するチームが躍進し、2010年代後半から2020年代はどのポジションでもスリーポイントシュートを決められることが重要視されるようになっている。この流れに対してセンターとして長らくNBAを代表する活躍をしたシャキール・オニールは﹁もし俺が現代に復帰したとしても、スリーポイントを放つことはないだろう。︵スリーポイントは︶ビッグマンがすることじゃない﹂と批判的である[42]。 初の試合ではラクロスを参考に、ゴールキーパー︵1名︶、ガード︵2名︶、センター︵3名︶、ウイング︵2名︶、ホーム︵1名︶の9人制であった。 田臥勇太は2021年時点で現代のポジションについて以下のように述べている。 NBAを見ていても、ポジションという概念がなくなりつつありますよね。もはやポイントガードがアシストリーダーにならないこともある時代です。ビッグマンは以前と比べものにならないくらい、求められるスキルが増えました。今の選手は、ポジションに関係なくいろいろできないといけない。それが、より楽しいですね。僕は今の若手みたいな技ができない分、彼らに、そういう新しい技を使えるようにするために、どうプレーの組み立てをしなきゃいけないかなとか、新しく考えることが増えました。バスケは本当に奥が深い。やればやるほど、底が見えないですね。日々、学ぶことばかりです。 — 近くなったNBA。田臥勇太に﹁生まれるのが早かった?﹂と聞いてみた|バスケットボール|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva基本的なプレー(技)[編集]
パス[編集]
パス(Pass)とは、ボールを保持したプレーヤーが、ボールを他のプレーヤーに投げ渡すプレー。投げ方や方向に規制はない。ドリブル[編集]
バスケットボールでは、ボールを手に掴んだ状態で移動する行為が禁止されているため、地面にボールを上から掌を使って叩きつけて跳ねさせ、これを連続的に行ってボールとともに選手が移動する。保持しながら移動したとみなされた場合反則となる。
ショット[編集]
自チームが得点するためにバスケットの上からボールを通すことあるいはそのための動作、ボールがバスケットへ至るまでの一連の流れのこと。シュートと呼ばれることが多いがこれは通称であり、日本バスケットボール競技規則では全てショットと称される。
リバウンド[編集]
敵・味方関係なく、ショットミスしたボールを取ることを、リバウンドと呼ぶ。リバウンドを取るために有利なポジションを取る行動をスクリーンアウトまたはボックスアウトという。
ブロックショット[編集]
相手の放ったショットをリング、バックボードに到達する前にボールが上昇中に阻止するプレー。ショットされたボールがリングに向けて下降中、もしくはバックボードに当たりリングに向かっている途中に触れるとゴールテンディングまたはバスケット・インターフェアターンノーバーとなる。
スティール[編集]
相手のパスをインターセプトやターンノーバーをしたり、ピボット、ドリブルなどでコントロールしているボールを奪い取るプレー。
スクリーン[編集]
ボールが無い場所で、相手選手の移動を制限する位置に立つこと。身体の接触があるためタックルの様な動きは反則となり、その場に停止している必要がある。
ポストプレー[編集]
- 攻撃の基点、中継点となるポジションを確保し、スクリーンとして機能したり、攻撃を展開するパスを出したり、ペネトレイトあるいはショットに持ち込むプレー。位置により、バックボード近辺をローポスト、フリースローサークル近辺をハイポスト、それらの中間をミドルポストと呼ぶ。
スローイン[編集]
フリースロー[編集]
フットワーク[編集]
ピボット[編集]
ピボットは、着地した状態で、ボールキープを行う時に使用するステップである。片足を軸足︵ピボット・フット︶にしてコートの同じ場所で接地し、もう片足を前後左右にステップして体の軸を動かし、相手を翻弄、動揺させたり、リズムを崩し、自分のパス、ショット、ドリブルなど次のプレーを容易にする。接地場所を移動することは出来ないが、その場所で回転することは許される。 ●両足接地の状態でボールを得た場合は、任意の足をピボットフットにすることが出来る。 ●片足ずつ着地してから行う場合、先に着地した足のみ軸足にすることが出来る。 ●一歩目を片足、2歩目を両足で着地した場合は、ピボットを行うことは出来ず、そのままジャンプしてボールを離すか、両足を着地した状態でドリブルを開始しなければならない。 これらに違反してステップするとトラベリングとなる。 ボールを保持していない選手については、ステップに関する規制はない。チームプレー[編集]
オフェンスプレー[編集]
- テンポによる分類
トランジション・オフェンス[編集]
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ハーフコート・オフェンス[編集]
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ディレイド・オフェンス[編集]
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- 方式による分類
アイソレーション[編集]
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フォーメイションオフェンス[編集]
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ディフェンスプレー[編集]
- 方式による分類
マンツーマンディフェンス[編集]
参照:マンツーマンディフェンス
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ゾーンディフェンス[編集]
参照:ゾーンディフェンス
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プレスディフェンス[編集]
参照:プレスディフェンス
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混合型[編集]
- ゾーンプレス = ゾーン+プレス
- ゾーンマンツー = ゾーン+マンツーマン
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- 陣形による分類
数字はディフェンスの数を示し、フロントコートに近い側からバックコートに近い側の順に記載する。 2-2-1以下の4陣形は通常、ゾーンプレスの場合にしか使われない。1-3-1、1-2-2は通常のゾーンディフェンスとゾーンプレスの両方で使われる。
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- 範囲による分類
ディフェンスの範囲[編集]
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基本用語[編集]
オフェンス用語[編集]
節TOC(ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行)
とも言う。ペイントエリアで、ノーマーク状態で放つショットなどゴールが容易なこと。
ウィーク・サイド
フロントコートを縦に分割して、ボールコントロールしているプレーヤーのいない側︵ストロングサイドの反対︶
エルボー
コート上の場所を表す用語で、フリースローラインとレーンラインが交わる角の近傍。
オフェンシブ・レイティング
100回のポゼッションで獲得できた点数。オフェンスの堅実性をはかる指標となる。
カ行
カット(カット・イン︶
ボールを保持していない状態でディフェンスを引き離し、ペイントエリアに切り込みパスを受けるプレイ。
キー
ペイントエリアの別名、トップ・オブ・ザ・キーと言えば、フリースローサークルから3ポイントラインの近辺のこと。
ギブ・アンド・ゴー
味方にパスを出し、その後ディフェンスを振り払い、フリーの状態で再びパスを受けるプレイ。パス・アンド・ランとも呼ぶ。
コースト・トゥ・コースト
ディフェンス・リバウンドを取った選手がドリブルでボールを運び、自分でシュートに持ち込むプレイ。コーストとは海岸の意味で、コートの端から端までをアメリカの西海岸から東海岸までに例えた。
サ行
ショット・セレクション
ボールコントロールしているプレーヤーが、自らがショットすべき状況にあるかどうかの判断。
ストロングサイド
フロントコートを縦に分割して、ボールコントロールしているプレーヤーのいる側︵ウィークサイドの反対︶
スモール・(バスケット)ボール
ビッグマンを敢えて使わず、機動力のある選手をライナップしたチーム編成。5アウトオフェンスを用いる場合も多い。
セカンド・ブレイク
ファスト・ブレイクが決まらなかったときに追い付いてくる選手で速攻を続けるプレイ。
ゼロステップ
ボールをホールドしてから一歩目のステップを0ステップとして認識され、二歩目のステップを一歩目として数えられるルール。
ゾーン・オフェンス
ゾーンディフェンスに対するオフェンスの方法
タ行
ダブル・クラッチ
ショットするためにジャンプした後、空中で体を縮めた後に再び伸びて、ディフェンダーをかわして、ショットをするプレー。
ターン・アラウンド
ゴールに背を向けた状態からターンしてゴール方向へ進む動き。
タフ・ショット
厳しい体勢から放つショット。ワイルド・ショットとも言う。
ターンオーバー
オフェンス側がスティールやヴァイオレイション、オフェンシブ・ファウルなどで攻撃権を失うこと。
ディレイド・オフェンス
遅攻。オフェンスの制限時間を意識的に使って攻める攻撃法。
デプス︵Depth︶
チームの層の深さ︵厚さ︶。ポジション別に表にしたものをデプスチャートと言う。
トリプル・スレット
パスを受けて、シュート・ドリブル・パスの全てのプレーに移れる状態のこと。最も攻撃側の選択肢を多くとれる状態である。
トランジション・オフェンス
速攻を主体としたテンポの速いオフェンススタイル。
ナ行
ナンバー・プレイ
オフェンスで、決められたとおりの動きからシュートに持ち込むプレイ。コーチやポイントガードが、プレイを番号で指示することからの呼称。セットオフェンスともいう。
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ディフェンス用語[編集]
節TOC(ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行)
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記録に関わる用語[編集]
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その他の用語[編集]
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プロリーグ[編集]
- バスケットボールリーグ一覧(男子 / 女子)
バスケットボール団体[編集]
国際バスケットボール連盟(FIBA)
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主なバスケットボール大会[編集]
派生した競技[編集]
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関連作品[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
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- バスケットボールの日 - 12月21日、バスケットボールの誕生日とされる
外部リンク[編集]
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