東健而
日本のユーモア作家、翻訳家、映画評論家
概要
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東京都出身、正則英語学校卒。
大正から昭和にかけて、ユーモア小説、雑文、シャーロック・ホームズ等の初期の翻訳家として活躍した。森田三祢子の女名前も用いた。
実父は﹁坂の上の雲﹂の秋山好古と陸軍士官学校同期の陸軍騎兵第二連隊長騎兵大佐東常久である。
妻、静江は外務省参事官︵広東総領事︶森田寛蔵の息女。家族は長女冨士子︵神奈川県三浦郡葉山町在住︶の三人。
松竹キネマ俳優学校で映画劇史を教え、徳川夢声と知り合う。東の没後、夫人は友人の徳川夢声︵徳川も妻に先立たれていた︶と再婚した。
﹁足長おじさん﹂を﹁蚊とんぼスミス﹂の書名で日本で最初に訳した。
翻訳の他音響器具に深い造詣が有り、音響学の隈部一雄と銀座十字屋を通し様々な音響器具を海外より取り寄せまた音響器具を作らせていた。
一時体調を崩し、神奈川県逗子市に療養の為転居した事も有る。
また療養中、家族友人の為海外から様々なジャンルのアーティストを自宅に招きコンサートを開いた。
1933年︵昭和8年︶3月20日没。
著書
編集単著
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●﹃潜航艇物語﹄玄文社、1918年10月。NDLJP:941892。
●﹃茶目子の日記﹄弘学館書店、1925年6月。NDLJP:1016985。
●﹃ユウモア突進 東健而集﹄現代ユウモア全集刊行会︿現代ユウモア全集 第21巻﹀、1930年2月。
●﹃東健而ユーモア・ナンセンス集﹄一元社、1934年12月。