逓信総合博物館
東京都千代田区にあった企業博物館
(ていぱーくから転送)
逓信総合博物館(ていしんそうごうはくぶつかん)は、東京都千代田区大手町にあった企業博物館である。愛称は「ていぱーく」。
逓信総合博物館 | |
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博物館全景(2015年に解体) | |
施設情報 | |
正式名称 | 逓信総合博物館 |
愛称 | ていぱーく |
前身 | 郵便博物館→逓信博物館 |
専門分野 | 通信全般 |
管理運営 |
通信文化協会 東日本電信電話株式会社 |
開館 | 1902年(明治35年) |
閉館 | 2013年(平成25年)8月31日 |
所在地 |
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目3-1 逓信ビル |
プロジェクト:GLAM |
沿革
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1902年︵明治35年︶に万国郵便連合加盟25周年を記念して開館した郵便博物館が前身である。1910年︵明治43年︶、東京市京橋区木挽町︵現・東京都中央区銀座︶に逓信省庁舎が完成した[1] ことに伴い庁舎内部に移転するも、収蔵物の増加に伴い庁舎内では手狭になったため1922年︵大正11年︶、東京市麹町区富士見町二丁目の陸軍軍医学校内︵現・東京逓信病院敷地︶にあった済生会が使用していた建物に移転[2][3]、﹁逓信博物館﹂と改称。1964年︵昭和39年︶に逓信ビルに移転、郵政省、日本電信電話公社︵電電公社︶、国際電信電話株式会社︵KDD︶および、日本放送協会︵NHK︶による共同運営の博物館﹁逓信総合博物館﹂となり、閉館に至るまでこの名称であった。
日本国政府の﹁行政改革﹂と﹁通信市場の自由化﹂に伴い、運営組織も変遷をたどる。まず2001年︵平成13年︶にKDDI︵旧・国際電信電話→KDD︶が離脱、2011年︵平成23年︶3月31日︵実質的には同年3月11日︶をもってNHKが[4] 運営から離脱し、日本郵政と東日本電信電話︵NTT東日本︶の二者による共同運営となり、2012年4月1日からは公益財団法人通信文化協会とNTT東日本の2機関で共同運営していた。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震︵東日本大震災︶では窓ガラスの亀裂等の被害を受け、同年3月12日から8月2日まで臨時閉館を余儀なくされた。2011年8月中の開館時間は、水曜日から日曜日の10時 - 15時となったが、同年9月より通常の開館時間に戻った。
ビル老朽化に伴い、都市再生機構が進める﹁大手町連鎖型都市再生プロジェクト﹂の一環として建て替えられることになり、2013年8月31日をもって閉館した。2014年8月1日に解体工事が着工され、2015年8月31日に解体工事が完了した。その後、大手町二丁目地区第一種市街地再開発事業として地上35階建ての大手町プレイスウエストタワーが建てられ、2018年︵平成30年︶8月に完成。日本郵政グループ各企業の本社機能が、東京・霞が関の旧郵政省庁舎から移転した。
詳細は「大手町プレイス#テナント」および「日本郵政#グループ各社本社、支社・支店」を参照
通信文化協会が運営していた郵便関連については2014年3月1日に﹁郵政博物館﹂の名称で、東京スカイツリータウンで再公開されている。NTT東日本が運営していた部分については対象外となり、一部の展示史料がNTT技術史料館に移管されたものの、大半の所蔵品は同社情報通信史料センター所有となり、一般公開はなくなった。なおNHKの所蔵品は東京都港区愛宕のNHK放送博物館に、KDDIの所蔵品は社内保管を経て2020年︵令和2年︶12月1日、東京都多摩市にオープンしたKDDI MUSEUMにそれぞれ移されている。
詳細は「郵政博物館 (日本)#主な収蔵品・展示品」および「NTT技術史料館#主な収蔵資料」を参照
概要
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日本で唯一の情報通信関係の総合博物館だった当館は、郵便・郵貯・簡保の﹁郵政三事業﹂、電話やインターネット等の﹁電気通信事業﹂について、資料の収集・保存、展示、調査研究等を行っていた︵NHK離脱以前にはラジオやテレビ等の﹁放送事業﹂についての展示も行われていた︶。
常設展示は、通信文化協会が運営する﹁郵政資料館﹂とNTT東日本が運営する﹁NTT情報通信館﹂の二つから構成されていた︵2012年当時︶。また、春休みや夏休み、大型連休などを利用して期間限定で、1階ホールにおいて特別展示が開催された。近隣の、旧電電公社の運営していた﹁電気通信科学館﹂が公社民営化に伴い閉館︵1989年6月30日︶した際には、その所蔵品を引き受けた。電気通信科学館の建物は、現在NTTデータ大手町ビルとなっている。
なお、当館︵展示場フロアは3階まで︶が入居していた逓信ビルには、日本電信電話︵持株会社︶の本社があった[5]。同一敷地内には近年まで旧東京郵政局ビルがあり、日本郵政公社東京支社、総務省関東総合通信局が入居していたが、再開発のため取り壊された。設計者は、逓信ビル設計者と同じく小坂秀雄である。これらの組織はすべて、旧逓信省を前身としており、往時の逓信省及び郵政省の所管していた業務の幅広さを偲ばせる。
日本アマチュア無線連盟展示室に常設されるアマチュア局﹁JA1YAA﹂は、元は当館の社団局だった。
旧蔵品の指定文化財
編集展示
編集郵政資料館
編集-
日本の郵便ポストの移り変わり。
NTT情報通信館
編集利用案内(閉館時点)
編集- 開館時間:9:00 - 16:30(入館は16:00まで)
- 休館日:月曜日(祝日・振替休日の時は翌火曜日が休館日)
- 入館料:大人110円、小・中・高校生50円(小中高校生は日・祝日無料)
交通アクセス
編集脚注
編集外部リンク
編集- 逓信総合博物館
- 郵政博物館
座標: 北緯35度41分12.5秒 東経139度46分0.7秒 / 北緯35.686806度 東経139.766861度