無線呼び出し

電波で小型受信機に合図を送るシステム

1990
NTT B55
 PHOENIX-fwMotorola
T-使POCSAGSkyper

pagerbeeperBBCALL

NTT19967030955

NTT[1][2]



201746200810YOZAN220199280MHz

概説

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1958[1]DTMF

19959ReFLEX

1990

200214102005830[2]

技術

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使



FMFM[3]

使


150MHz



250MHz

使POCSAG250W

450MHz

POCSAG

900MHz

ERMESReFLEX1kW
無線呼出規格の比較
略称 規格名 搬送波 変調方式 誤り訂正 同期方式 備考
間隔
kHz
通信速度
kbps
POCSAG Post Office Code Standardi-zation Advisory Group 12.5
25
2.4
1.2
0.512
2値
NRZ
FSK
BCH(31 21)
パリティビット
主要局への従属同期 イギリス旧郵電公社を中心に開発、国際的に使用されている
ERMES European Radio Message System 6.25 4値
NRZ
FSK
短縮巡回(30 18)
インタリーブ
ヨーロッパの標準規格
NTT 1.2
0.4
0.2
2値
NRZ
FSK
BCH(31 16) 日本電信電話公社が開発, RCR STD-41
FLEX 6.4
3.2
1.6
4値
2値
NRZ
FSK
BCH(31 21)
パリティインタリーブ
GPS モトローラが開発
ReFLEX 簡易双方向通信機能あり
FLEX-TD FLEX-Time Diversity BCH(31 21)
パリティインタリーブ
時間ダイバシティ
同一空中線電力でサービスエリアを確保するため最大4回呼出信号を送出し誤りを補正

日本の無線呼出事業

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日本電信電話公社・NTT・NTTドコモの、初期のポケットベル

課金方式

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(一)

(二)
1990

(三)020 - 
退1999NTT02DO2020 02DONTT

(四)
2 

1

1968年 - 1985年頃まで (黎明期)

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ポケットベル B型 RC11。日本初のポケットベル。1968年製。未来技術遺産(重要科学技術史資料)第00087号。逓信総合博物館所蔵。

196871[4]23150Mc使120mm60mm20mm144cc1使104,7511969311,7081971339,09013,672[5]19651023NHK1021023102

使

19724192mm50mm18mm15A RC-12B RC-11

1978810250MHzFSK調200b/sNTT97mm37mm18mm33S RC-13

使1978

1985年頃 - 1991年頃まで(発展)

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通信自由化

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1985使

高速化と低料金化

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1986150MHz250MHz1987400b/s19891200b/s

1987POCSAG

1985NTT1991NTT

19881989DDIauKDDI

1992年頃 - 1996年前半まで(隆盛)

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数字送信の開始によるポケベルブーム

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1987年にはプッシュ信号(DTMF)により数桁の数字を送れる機種のサービスが開始され、受信者が表示された電話番号(ナンバーディスプレイ機能が存在した訳ではなく、メッセージ送信者が電話番号を数字メッセージとして打ち込む事により、受信者がその打ち込まれた電話番号をメッセージとして受け取ったという意味)に電話をかけることが出来るようになり、業務での効率的な利用が可能となった。また、1990年代に入り個人契約でメインユーザーの一角になりつつあった女子高生を中心に、例えば「14106」=「アイシテル(愛してる)」というように、数字の語呂合わせでメッセージを送る一種の言葉遊び1992年頃から流行し始め、1990年代中盤には個人対個人で他愛ないメッセージを送りあう道具として急速に普及し、頻繁に利用された。伸び悩んでいた個人契約数が一気に伸び始めたのはこの頃からである。

数字で送り合うメッセージには、日本語の方言も存在し、関西九州の一部地域では「1410」=「アイシトオ(愛しとお)」というような使い方もされた。東海では「86] 10 [10- 4106 0U3」=「パルコデカイモノシテルマユミ(パルコで買い物してる 真由美)」というように、[、]、-、Uという記号も五十音の一部として活用する数字と記号が入り混じったメッセージが主流であり、地域毎に特徴があった。

数字のメッセージは「724106」=「ナニシテル(何してる?)」「4510」=「シゴト(仕事)」、「106410」=「テルシテ(TELして)」「114」=「イイヨ(良いよ)」のように半ば定型文的な使われ方をされたイメージがあるが、上記の東海の例のように複雑な日常会話レベルのやり取りを一部のユーザーは行っており、解読には暗号や五十音の語呂合わせの数字の共有、互いの行動傾向や趣味等を深く理解している必要があった。数字の暗号や語呂合わせはキャリア・地域・世代・グループ間で差があり、ある程度は共通の使い方はされたものの、全く知らない人同士が複雑なコミュニケーションを取るのは不可能だった。

ポストバブル期の社会風俗の象徴

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1993使19931992使姿1996使使

1995

1996年(最盛期):文字送信も可能へ

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1994NTT19951991

AB199519963014FLEX-TD199661077

使使

使使



















=

1992199619701980CM19751980

1996年後半 - 1998年(衰退)

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19941994KDDI199510PHS1996PHSPHS19966PHSPHS2PHS1996CMFLEX-TD1999CMFLEX-TD49

199519921996

1997619971020PHS199710PHS

19981020便1998PHS19983

19961998退19961997PHS19971998PHS2PHS1996121045199712825199812452

1999年 - 2019年(消滅から防災向けへ)

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ポケベル波を利用した防災ラジオ TTR11A(URO電子工業製 280MHz同報無線システム)

19992i4auEZwebweb1999122412000au

199952001 YOZAN2002[6]NTT200113

使NTT20011Quick

NTT20046302006102007331500i[7] 

NTT20073163,22763.7%退200610[8]

YOZAN20081012011MTS280MHz

280MHz20132019432280MHz2015[9]

201745[10]13

20181232019930[11]201500[12]

[13]

2019930

今後

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総務省も次のように無線呼出しにかかる周波数帯を見直すとしている。

2012年10月
周波数再編アクションプラン(平成24年10月改定版)[14] で「280MHz帯電気通信事業用ページャーの帯域幅見直しとセンサーネットワーク用周波数として5MHz幅程度の確保を検討する」と周波数帯の見直しを検討することを明らかにした。(ポケットベルの周波数帯域縮小の検討)
2013年10月
周波数再編アクションプラン(平成25年10月改定版)[15] で前年公表の帯域幅見直しとセンサーネットワーク用周波数の確保について「平成25年度内に結論を得る」とした。(センサーネットワーク用の通信規格の違いによる、必要な帯域幅の調査)
2015年10月
周波数再編アクションプラン(平成27年10月改定版)[16] で「FM多重方式を用いる電気通信事業用ページャーについて、既存の無線局がなく、今後も開設される見込みがないことから、周波数割当てを見直す」とした。(ポケットベルの廃止の検討)
2016年11月
周波数再編アクションプラン(平成28年11月改定版)[17] で「今後のサービス需要動向を注視し、サービス需要に応じて周波数の割当てを見直す」とした。(「280MHzデジタル同報無線システム」サービスの拡大に伴い、現状維持に転換)
2017年11月
周波数再編アクションプラン(平成29年11月改定版)[18] で「今後のサービス需要動向を注視し、サービス需要に応じて周波数の割当てを見直す」とした。(現状維持)
2018年11月
周波数再編アクションプラン(平成30年11月改定版)[19] で「今後のサービス需要に応じて周波数割当てを見直す」とした。(現状維持)
2019年9月
周波数再編アクションプラン(令和元年度改定版)[20] で「今後のサービス需要に応じて周波数割当てを見直す」とした。(現状維持)

大口利用の事例

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NECIDSInformation Display SystemLED



LEDFM

280MHz


通信自由化後の新規参入事業者

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構内呼出し

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26MHz460MHz150MHz400MHz150MHz400MHz

198619892000429.75429.8 MHz12.5kHz5

台湾の無線呼出事業

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  • メッセージを表記機能をつけようとするが、言語が漢字の為苦労する。
  • ポケベル用信号を使いニュースや株価などの情報をPDAで読み取る事業を行う。

日本国外の事業者一覧

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台湾

韓国

ポケベルが登場する作品一覧

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テレビドラマ

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テレビアニメ

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  • 名探偵コナン「お天気お姉さん誘拐事件」 - 誘拐された女子アナからコナンのポケベルに送られてくる暗号メッセージを解読して、監禁場所を探し当てる。
  • ドラえもん(1979年のテレビアニメ)「伝言花火」(1994年12月2日放送) - 冒頭でスネ夫が母親とポケベルでやりとりするシーンがあり、のび太が母親にポケベルを買ってほしいと頼むシーンがある。

映画

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ゲーム

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  • 龍が如く0 誓いの場所』 - バブル景気時代の暴力団を中心に描いたゲームで,主人公桐生一馬がポケベルに示された番号に公衆電話から通話する場面が何度も描かれる。また,ポケベルの画面もゲーム内ではっきりと示されている。

音楽

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テレビ特番

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  • NHKスペシャル「ベル友〜12文字の青春〜」(1996年) - ポケベルを駆使して、ベル友・恋人を作ろうと奔走する高校生の男子に密着したドキュメンタリー。

テレビCM

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  • 東京エレクトロン(2021年)LOVE クロニクル篇 - センティーAを模したと思われるポケベルが登場。

漫画

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簿 - 使

17 - 2

 - 

BeepPeak - 3

小説

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  • ハイスクール・オーラバスター(作:若木未生) - 1989年から2021年まで刊行された小説のシリーズ。作中の時間経過はわずかであるが、主人公の高校生らは各巻刊行時期の世情に応じ、序盤では連絡手段として公衆電話を活用していたものの後にポケベル、後にはPHS、携帯電話、スマートフォンと持ち換える。

脚注

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注釈
  1. ^ 2007年3月にサービス廃止。
  2. ^ 東京と沖縄以外のテレメッセージは2000年前後にサービスを廃止し、会社清算した。
出典
  1. ^ 移動通信システムガイド'97 -陸上移動通信のすべて- p.45
  2. ^ YOMIURI ONLINE 2007年3月22日
  3. ^ FM多重無線呼出しの制度化・事業化 平成8年版通信白書 第2章第4節3.(3) ア.(総務省情報通信統計データベース)
  4. ^ 『日本メディア史年表』(2018年1月1日、吉川弘文館発行、土屋礼子著)219頁。
  5. ^ ポケットベル成長の舞台裏 緊急特集「さらばポケベル」:第2回(IT media)
  6. ^ ポケベルの東京テレメッセージ、会社更生法申請”. INTERNET Watch (1999年5月25日). 2012年9月6日閲覧。
  7. ^ グループキャスト docomo Business Online
  8. ^ 電気通信サービスの加入契約数の状況(平成19年3月末)の別紙 2.移動体通信(2)無線呼出し(ポケットベル)(総務省 報道資料 平成19年5月23日)(2011年12月6日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  9. ^ 280MHzデジタル同報無線システム」『東京テレメッセージ株式会社』
  10. ^ 【ポケットベルサービスについて】(おきなわテレメネット) - ウェイバックマシン(2018年1月23日アーカイブ分)
  11. ^ 登場から50年 ついに… ポケベル 来年サービス終了(NHK NEWS WEB 2018年12月3日) - ウェイバックマシン(2018年12月4日アーカイブ分)
  12. ^ ページャー(マジックメール)サービス終了のお知らせ 東京テレメッセージ
  13. ^ ポケベル終了! でも運営会社社長が「ここからがスタート」と前向きな理由 - J-CASTニュース 2018年12月3日
  14. ^ 周波数再編アクションプラン(平成24年10月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成24年10月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成24年10月10日)別紙1(2012年10月15日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
  15. ^ 周波数再編アクションプラン(平成25年10月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成25年10月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成25年10月9日)別紙1(2013年11月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
  16. ^ 周波数再編アクションプラン(平成27年10月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成27年10月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成27年10月14日)別紙1(2015年11月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
  17. ^ 周波数再編アクションプラン(平成28年11月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成28年11月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成28年11月18日)別紙1(2016年12月7日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
  18. ^ 周波数再編アクションプラン(平成29年11月改定版)pp.6-7 「周波数再編アクションプラン」(平成29年11月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成29年11月10日)別紙1(2017年12月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
  19. ^ 周波数再編アクションプラン(平成30年11月改定版)p.10「周波数再編アクションプラン」(平成30年11月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成30年11月9日)別紙1(2018年12月4日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
  20. ^ 周波数再編アクションプラン(令和元年度改定版) (PDF) p.10「周波数再編アクションプラン」(令和元年度改定版)の公表(総務省 報道資料 令和元年9月9日) 別紙1

関連項目

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PHS

 - 

2

 - PHS

IDO - 

 - CM

BlackBerry - Inter@ctive

 - CM

外部リンク

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