モクセイ
モクセイ科モクセイ属の常緑小高木
(ギンモクセイから転送)
モクセイ(木犀、学名: Osmanthus fragrans)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。中国名は桂花(けいか)。
モクセイ(ギンモクセイ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() ギンモクセイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Osmanthus fragrans Lour.[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
変種・品種[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
形態・生態
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樹高は3 - 6メートル (m) になる。幹は淡灰褐色で、樹皮は縦に裂け目ができる。
葉は長さ7 - 15ミリメートル (mm) の葉柄をもって対生する。葉身は革質で、長さ8 - 15センチメートル (cm) 、幅3 - 5 cmとキンモクセイより葉幅が広く、楕円形で先端は急にとがり、縁にはあらい細鋸歯があるが、鋸歯がなく全縁の場合もある。葉脈の主脈は表面でくぼみ、裏面で突出する。
花期は9 - 10月。雌雄異株で、花は葉腋に束生する。花柄は長さ5 - 10ミリメートル (mm) になる。花冠は白色で4深裂し、径約4 mmになる。雄蘂は2個。花には香気があるが、キンモクセイほどは強くない[4]。
果実は核果で、長さ1 - 1.5 cmの楕円形になり、翌年の春に黒褐色に熟す。
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樹木の全体像
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葉の裏側
分布
編集人間との関わり
編集庭や公園などで栽培されている。中国ではモクセイの花をお茶のようにして飲んだり、花を入れた酒もあり、香りを楽しむ[3]。
都道府県・市町村の木に指定している自治体
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総称の﹁モクセイ﹂として指定している自治体と、﹁モクセイ﹂としながらも実質﹁キンモクセイ﹂を指して指定している自治体がある。
●都道府県
●静岡県
●市町村
●宮城県 - 村田町
●群馬県 - 太田市、藤岡市、板倉町、玉村町、千代田町
●埼玉県 - 志木市、戸田市、羽生市、日高市、吉川市、伊奈町、川島町
●茨城県 - 取手市、境町
●千葉県 - 鎌ケ谷市、大網白里市
●東京都 - 昭島市、あきる野市、福生市、瑞穂町
●神奈川県 - 座間市、寒川町
●岐阜県 - 安八町
●愛知県 - 大口町、北名古屋市
●滋賀県 - 米原市
●奈良県 - 広陵町
●和歌山県 - 橋本市
●広島県 - 福山市
●山口県 - 柳井市
●徳島県 - 北島町
●福岡県 - 行橋市、遠賀町、吉富町
●熊本県 - 嘉島町
●宮崎県 - 高鍋町、日向市
変種
編集脚注
編集参考文献
編集- 辻井達一『日本の樹木』中央公論社〈中公新書〉、1995年4月25日、280 - 281頁。ISBN 4-12-101238-0。
- 茂木透写真『樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物』高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2001年、292-293頁。ISBN 4-635-07005-0。