ヴァイオリン協奏曲 (メンデルスゾーン)

メンデルスゾーン作曲の協奏曲

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64, MWV O 14 は、フェリックス・メンデルスゾーン1844年に作曲したヴァイオリン管弦楽のための協奏曲である。

音楽・音声外部リンク
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Mendelssohn Bartholdy:Violinkonzert e-Moll - 五明カレン(Vn)、ピエタリ・インキネン指揮ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団による演奏。ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団公式YouTube。
Mendelssohn:Violinkonzert e-Moll op.64 - ローラント・グロイター(Vn)、アラン・ギルバート指揮NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団による演奏。NDR Klassik公式YouTube。
Mendelssohn - Violin_Concerto_in_E minor,_Op.64 - クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による演奏《ソリストを務めたフランク=ミヒャエル・エルベン(Frank-Michael Erben)は同楽団コンサートマスター》。EuroArts公式YouTube。

61773

作曲の経緯

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1846[1]

1838調61844916

1 調MWV O 319512122調調 調MWV O 4

1845313調

ピアノ協奏曲 ホ短調 MWV O 13

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メンデルスゾーンは1842年から44年ごろにかけて、ホ短調のピアノ協奏曲の作曲を試みたが、2楽章までのピアノスコアと、第1楽章冒頭のオーケストレーションに手を染めたところで中断してしまう。この曲は本作と調性が同じであり、類似点が多く指摘されていることから、メンデルスゾーンは同曲作曲の途中でヴァイオリン協奏曲に移行したのではないかと考えられている。アメリカのメンデルスゾーン研究家であるR. ラリー・トッド(R. Larry Todd)はこの考えに基づき、第1・2楽章のオーケストレーションと共に本作の第3楽章を転用した補筆版を発表しており、こちらはCDもリリースされている。

楽器編成

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曲の構成

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330[2][1]1 調25, MWV O 7

5

3
  • 第1楽章 アレグロモルトアパッショナート
    ホ短調、2分の2拍子アラ・ブレーヴェ)、ソナタ形式
     

    112

    241



    1314

    2 
    調86

     

    122

    89

    3  - 
    調 - 調44

     

    2調15122

    12調

    67

    エピソード

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    作曲家の諸井誠は、本作を収録したLP「これがメンデルスゾーンだ!」(1974年、CBSソニー)の解説で、高名な海外ヴァイオリニスト(名は伏せてある)が来日して学生たちと「史上最高のヴァイオリン協奏曲は?」の話題になった際、ベートーヴェンを「最高の音楽だが最高の協奏曲ではない」、ブラームスを「ヴァイオリン独奏付の交響曲でしかない」、チャイコフスキーを「メンデルスゾーンに酷似しすぎている」と退けたあげくに同曲を押したエピソードを紹介、独奏パートがとりわけ奏者から愛されていることを示唆している。

    その他

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    C



    1

    1 CBS1980

    332CD

    2006-2007FS使2007

    1990!83BGM使

    TDK[3]

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 作曲当時、演奏会に於ける普通の習慣となっていた楽章間の拍手をメンデルスゾーン自身が嫌い、全曲をひとつの作品として聴かせるための工作だった、との指摘も存在する[2]

    出典

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    (一)^  (KKC-5788). KING e-SHOP.  (2017930). 202382 

    (二)^ ab. . 2018891. . p. 15. 202382 ()

    (三)^ "". X. 15 February 2005. 30 :. NHK. 20052172017121

    外部リンク

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