三菱ウェルファーマ
三菱ウェルファーマ株式会社(みつびしウェルファーマ、英文・Mitsubishi Pharma Corporation)は、かつて存在した日本の製薬会社。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
非上場(以下は過去のデータ) |
略称 | MP、MPC、三菱ウェル、三菱ファーマ、三菱ウェルファーマ |
本社所在地 |
日本 〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町二丁目6番9号 |
設立 | 2001年(平成13年)10月1日 |
業種 | 医薬品 |
事業内容 | 医薬品、化成品事業 |
代表者 | 代表取締役 取締役社長 小峰健嗣 |
資本金 | 305億6,000万円 |
売上高 |
連結:2,275億1,700万円 単独:1,841億7,300万円 (2007年3月期) |
総資産 |
連結:3,233億6,400万円 単独:2,950億1,000万円 (2007年3月期) |
従業員数 |
連結:5,907人 単独:3,488人 (2007年9月30日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社三菱ケミカルホールディングス 100% |
主要子会社 |
(株)エーピーアイコーポレーション 52.6% (株)ウェルファイドサービス 100% 吉富薬品(株) 57.4% |
関係する人物 | 飯田晋一郎(初代社長) |
特記事項:2007年10月1日付で解散 |
会社設立当初は三菱グループ及び三菱化学(現・三菱ケミカル)グループと、タケダグループに属していたが、2005年(平成17年)10月3日、株式移転により株式会社三菱ケミカルホールディングス(現・三菱ケミカルグループ)の100%完全子会社となった。
概要
編集沿革
編集「三菱東京製薬#沿革」および「ウェルファイド#沿革」も参照
●2000年︵平成12年︶11月1日 - 三菱東京製薬とウェルファイドが合併交渉を開始[1]。
●2001年︵平成13年︶
●10月1日 - 三菱東京製薬とウェルファイドが合併し、三菱ウェルファーマ株式会社を設立。
●存続会社は旧・ウェルファイド。登記上本店・本社は大阪府大阪市中央区平野町二丁目に置かれた。また、旧・三菱東京製薬本社ビル社屋は同社の東京オフィス︵東京本社︶となった。
●旧・三菱東京製薬のイギリス現地法人である﹁MTPヨーロッパ社﹂の社名を﹁三菱ファーマヨーロッパ社﹂に変更・改組。アメリカにも現地法人﹁三菱ファーマアメリカ社﹂を設立。
●12月1日 - 中国上海事務所を開設。
●12月17日 - ﹁スペリア錠200mg﹂、﹁クリアナール錠200mg﹂を発売。
●2002年︵平成14年︶
●3月11日 - 東京本社内に﹁医療薬学歴史文庫﹂を開設。
●3月31日 - 中標津製造所を閉鎖。
●7月 - 抗うつ剤﹁パキシル錠﹂について、当社連結関連会社の吉富薬品がグラクソ・スミスクライン株式会社との共同プロモーションを開始。
●9月 - 注射用ニューキノロン系抗菌製剤﹁パズクロス注300mg﹂、﹁パズクロス注500mg﹂を発売。
●10月1日 -
●生物製剤部門を分社化して、株式会社ベネシスを設立。血液製剤事業を同社に移管・承継する。
●吉富ファインケミカルと、三菱化学の機能化学品カンパニー 医薬原体事業及びファインケミカル事業の一部を統合し、﹁株式会社エーピーアイ コーポレーション﹂を設立。
●10月8日 - ﹁コレバインミニ83%﹂を発売。
●2003年︵平成15年︶
●3月31日 - 兵庫県神崎郡福崎町にあった研究拠点・福崎安全性研究所を閉鎖。
●6月1日 - ドイツに海外関連会社・三菱ファーマドイツ社を設立。
●7月15日 - 米・アルファ・テラピゥティク・コーポレーションの血漿分画事業を、スペインに本社を置く現地法人・プロビタス・ファーマ S.A.へ譲渡。
●10月1日 - 自社原薬事業をエーピーアイ コーポレーションへ移管。
●10月17日 - 米国における血漿分画事業をバクスター・ヘルスケア・コーポレーションへ譲渡。
●11月1日 - 健康食品事業をイワキ株式会社︵現・アステナホールディングス︶へ譲渡。
●11月13日 - 食品用天然抗菌剤﹁ホップレックス﹂を発売。
●12月25日 - 福岡証券取引所への上場廃止。
●2004年︵平成16年︶
●3月1日 - 一般用医薬品事業を佐藤製薬株式会社へ譲渡。
●4月1日 - ビタミンB2事業を第一ファインケミカル株式会社︵現・協和ファーマケミカル︶へ譲渡。
●7月1日 - 北京事務所と中国上海事務所を統合。
●7月28日 - ﹁セレニカR錠200mg﹂を発売。
●2005年︵平成17年︶
●3月23日 - 内痔核硬化療法剤﹁ジオン注﹂を発売。
●3月31日 - 埼玉県入間市にあった研究拠点・東京研究所を閉鎖。
●4月1日 -
●足利工場と吉富工場を統合し、製剤関連会社としてMPテクノファーマ株式会社を設立。
●包装物流関連会社としてMPロジスティクス株式会社を設立。
●7月 - 選択的抗トロンビン剤﹁アルガトロバン﹂を、ドイツにおいて初の自社販売開始。
●9月27日 - 東京証券取引所及び大阪証券取引所第1部への上場廃止。株式移転により非上場会社となる。
●10月3日 - 三菱化学︵現・三菱ケミカル︶と共同持株会社・株式会社三菱ケミカルホールディングス︵現・三菱ケミカルグループ︶を設立し、その完全子会社となる。
●2006年︵平成18年︶
●1月1日 - 海外関連会社である廣州緑十字薬業有限公司の社名を﹁三菱製薬︵広州︶有限公司﹂に変更。
●2月20日 - 大阪支店及び営業所を現在地へ移転。
●8月 - 米国投資会社﹁MPヘルスケア ベンチャーマネジメント インク﹂を会社設立。
●10月 - 海外関連会社﹁三菱製薬研発︵北京︶有限公司﹂を会社設立。
●2007年︵平成19年︶
●2月2日 - 田辺製薬を存続会社とした企業合併契約書に調印。
●2月19日 - 脳梗塞に関する一般向けウェブサイト﹁NO!梗塞.net﹂を開設。
●7月31日 - サノフィ・アベンティス︵現・サノフィ︶の睡眠障害改善剤﹁アモバン錠7.5﹂及び﹁アモバン錠10﹂の日本における販売提携について、12月31日で終了することを発表。
●10月1日 - 田辺製薬を存続会社として合併。田辺三菱製薬株式会社が発足。
事業所一覧
編集
2007年︵平成19年︶9月30日時点
●本社 - 大阪府大阪市中央区平野町二丁目6番9号 - 閉鎖済、後に解体。
●本社別館 - 大阪府大阪市中央区淡路町二丁目5番6号 - 閉鎖済、後に解体。
営業部・支店
●東京オフィス︵東京本社︶- 東京都中央区日本橋本町二丁目2番6号 - 閉鎖済、後に解体。
●北海道支店
●東北支店
●東北支店営業第一部
●東北支店営業第二部
●東京第一支店
●東京第一支店営業第一部
●東京第一支店営業第二部
●東京第一支店営業第三部
●東京第二支店
●東京第二支店営業第一部
●東京第二支店営業第二部
●関信越支店
●関信越支店営業第一部
●関信越支店営業第二部
●横浜支店
●名古屋支店
●名古屋支店営業第一部
●名古屋支店営業第二部
●大阪支店
●大阪支店営業第一部
●大阪支店営業第二部
●京都支店
●大阪支店兵庫営業部
●中国支店
●四国支店
●九州支店
●九州支店営業第一部
●九州支店営業第二部
●九州支店営業第三部
研究所・製剤研究所・工場
●かずさ研究所 - 閉鎖済。
●横浜研究所 - 現・田辺三菱製薬株式会社 横浜事業所
●大阪研究所 - 閉鎖済、後に解体。
●製薬技術センター - 閉鎖済。
●鹿島工場 - 現・沢井製薬株式会社 鹿島工場
営業所
●札幌第一営業所
●札幌第二営業所
●札幌第三営業所
●札幌第四営業所
●旭川営業所
●函館営業所
●釧路営業所
●宮城第一営業所
●宮城第二営業所
●青森営業所
●岩手営業所
●秋田営業所
●山形営業所
●福島第一営業所
●福島第二営業所
●中央営業所
●病院第一営業所
●病院第二営業所
●病院第三営業所
●城北第一営業所
●城北第二営業所
●城南第一営業所
●城南第二営業所
●城西営業所
●国立第一営業所
●国立第二営業所
●三鷹第一営業所
●三鷹第二営業所
●さいたま第一営業所
●さいたま第二営業所
●川越第一営業所
●川越第二営業所
●千葉第一営業所
●千葉第二営業所
●千葉第三営業所
●船橋営業所
●松戸営業所
●群馬第一営業所
●群馬第二営業所
●水戸営業所
●つくば第一営業所
●つくば第二営業所
●栃木第一営業所
●栃木第二営業所
●山梨営業所
●新潟第一営業所
●新潟第二営業所
●長岡営業所
●長野営業所
●松本営業所
●横浜第一営業所
●横浜第二営業所
●横浜第三営業所
●厚木第一営業所
●厚木第二営業所
●名古屋第一営業所
●名古屋第二営業所
●岡崎第一営業所
●岡崎第二営業所
●尾張営業所
●岐阜第一営業所
●岐阜第二営業所
●三重第一営業所
●三重第二営業所
●静岡営業所
●沼津営業所
●浜松営業所
●富山営業所
●石川営業所
●福井営業所
●大阪第一営業所
●大阪第二営業所
●大阪第三営業所
●大阪第四営業所
●北摂第一営業所
●北摂第二営業所
●堺第一営業所
●堺第二営業所
●京都第一営業所
●京都第二営業所
●滋賀営業所
●奈良第一営業所
●奈良第二営業所
●和歌山営業所
●神戸第一営業所
●神戸第二営業所
●姫路第一営業所
●姫路第二営業所
●西宮営業所
●広島第一営業所
●広島第二営業所
●福山営業所
●山陰営業所
●岡山第一営業所
●岡山第二営業所
●山口第一営業所
●山口第二営業所
●香川営業所
●徳島営業所
●愛媛第一営業所
●愛媛第二営業所
●高知営業所
●福岡第一営業所
●福岡第二営業所
●北九州第一営業所
●北九州第二営業所
●久留米営業所
●佐賀営業所
●長崎営業所
●熊本第一営業所
●熊本第二営業所
●大分営業所
●宮崎営業所
●鹿児島第一営業所
●鹿児島第二営業所
●沖縄営業所
関連会社
国内
●MPテクノファーマ株式会社 - 現・田辺三菱製薬工場株式会社
●株式会社ベネシス - 現・一般社団法人日本血液製剤機構及び田辺三菱製薬株式会社
●吉富薬品株式会社
●株式会社バイファ - 廃止済
●MPロジスティクス株式会社
●不二興産株式会社
●株式会社エーピーアイコーポレーション
●株式会社ウェルファイドサービス - 現・田辺三菱製薬プロビジョン株式会社
海外
●ウェルファイド コリア社
●三菱製薬︵広州︶有限公司 - 廃止済
●三菱製薬研発︵北京︶有限公司 - 現・田辺三菱製薬研発︵北京︶有限公司
●三菱ファーマアメリカ社
●三菱ファーマヨーロッパ社
●三菱ファーマドイツ社
●MPヘルスケア ベンチャー マネジメント インク
主要製品
編集
旧・東京田辺製薬から引き継いだ一般用医薬品︵外用消炎鎮痛剤﹁サロメチール﹂などの大衆薬︶販売事業については、2004年︵平成16年︶3月1日に佐藤製薬株式会社へ事業譲渡・撤退した。
医療用医薬品
旧・ミドリ十字の製品は販売中止のものがあるが、血液製剤の殆どはすべて子会社の﹁株式会社ベネシス﹂に製造承認権が移管されている[2]。主力製品であった血液製剤の製造上の不備から端を発した﹁薬害エイズ事件﹂やフィブリノゲン問題︵C型肝炎感染︶は、1990年代に大きな社会問題となったが、両方の事件・問題は被害者との間で和解が順次成立している。
- アンプラーグ - 5-HT(セロトニン)拮抗による閉塞性動脈硬化症(ASO)治療薬
- ウルソ - ウルソデオキシコール酸配合、肝・胆・消化機能改善剤
- オメプラゾン - 世界初のプロトンポンプ阻害薬
- コレバイン(コレスチミド)(レジン、英: Bile acid sequestrants (resins) ) - スタチン・フィブラート系薬剤と異なる作用機序の高コレステロール血症治療薬
- ラジカット - 世界で唯一のフリーラジカルスカベンジャー脳保護剤
- クリアナール - 気道分泌細胞正常化剤
- ジオン注
政治との関わり
編集- 2003年から2006年まで「民主党」に政治献金をおこなっていた。