二ヶ領用水

川崎市の用水路

二ヶ領用水(にかりょうようすい)は、多摩川などを水源とし、神奈川県川崎市多摩区(上河原堰・宿河原堰)から川崎市幸区までを流れる、全長約32km(宿河原の支流を含む)の神奈川県下で最も古い人工用水路である。

二ヶ領用水・二ヶ領本川
二ヶ領用水・二ヶ領本川 2006年3月29日
宿河原用水沿いの桜
(神奈川県川崎市多摩区宿河原)
水系 多摩川
延長 (*)18.46 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 -- km²
水源 多摩川
(上河原堰、宿河原堰)
旧三沢川、山下川、
五反田川
水源の標高 -- m
河口・合流先 新平瀬川ほか
流域 神奈川県川崎市
(*:河川として扱われている
上河原・宿河原線および
本川、川崎堀の合計)
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2020年令和2年)3月10日に国の登録記念物に登録された[1]

概要

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関ヶ原の戦いの3年前にあたる1597年慶長2年)に測量が始まり、14年の歳月をかけて完成。二ヶ領用水の名は、江戸時代の川崎領と稲毛領にまたがって流れていたことに由来する。農業用水として多摩川から水を引いて造られ、かつては近隣の農業を支えた二ヶ領用水だが、時が流れて現在の沿川は宅地化が進んでおり、工業用水などに用いられるとともに、近隣住民の憩いの場としても親しまれている。

地理

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5.9km4.6km2

宿宿宿宿 - 

使使#

宿

2

支流

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分水

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西47.415 : 38.471 : 2.702 : 1.675



西西姿







沿NTT
 






辿1990辿姿

江川

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西

西沿使

使

200m 2.4km 

[2]


渋川

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42.4km沿250

使



沿19912004144,000m³

200081,000m³

流域の自治体

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神奈川県
川崎市多摩区高津区中原区幸区


取水口・分水樋

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橋梁

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川崎市を縦断する二ヶ領用水は多くの鉄道や主要道、商店街と交差するが、それらを併記する。また、川幅が小さく街中を流れているため、近年新たに建設された橋や簡易的な橋もあり、中には橋の名前がついていないものも存在するが、上記の交差がなく名前のない橋は省略する。

(本川・宿河原用水が合流)
  • 新明橋(しんめいばし)

(JR南武線)

平瀬川へ合流)
久地円筒分水

(ここから川崎堀)

東急田園都市線

  • 新雁追橋(しんがんおいばし)
  • (橋) - 溝口駅前商店街
  • 二子南橋(ふたごみなみばし)
  • 平成橋(へいせいばし)
  • 二子新生橋(ふたごしんせいはし)
  • 二子塚橋(ふたごつかばし)
  • 錦橋(にしきばし)
  • 境橋(さかいばし)
  • (橋) - 第三京浜道路
  • 竹橋

(八ッ目土)

  • 大ヶ谷戸橋(おおがやとばし) - 都市計画道路宮内新横浜線
  • 上家内橋
  • 家内橋(かないばし)
  • 薬師橋(やくしばし)
  • 白田橋
  • 神地橋(ごうじばし) - 中原街道
  • 松尾橋(まつおばし)
  • 山王橋(さんのうばし)
  • 今井上橋(いまいかみばし) - 南武沿線道路
  • (鉄道橋)二ヶ領用水橋梁 - JR南武線
  • 今井仲橋(いまいなかはし)

渋川分流)

(中原平和公園、川崎市平和館神奈川県立住吉高等学校

  • 和合橋(わごうばし)
  • 昭和橋(しょうわばし)

東海道新幹線

川崎堀橋梁と平間配水場の間で二手に分かれるとともに地下に吸い込まれ、以降は暗渠化されている。また旧流路跡に小さな遊水路が設けられており、断続的に塚越中学校方面へ続く。 なお、旧流路跡と府中街道との交点付近には、かつての橋の欄干が残り、すぐ側の踏切名「川崎堀踏切」にも名を残している。尻手駅 - 新鶴見信号場間の貨物線(通称尻手短絡線)の旧流路跡にも「二ヶ領踏切」がある。

歴史

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2006525

15972159018

1611163723

16296宿宿宿

17249

1821476

18714187710188720

189326西

1898314

19272

19338

19361121

193813

193914

194116

194520195429

194924宿

1974494

1974499116宿

198863宿63

199911宿

200517[3]

2010221120400JFC

2010宿

20112331400

201224[4]

20202310[1]

使鹿使

名称の由来

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本用水が流れる地域は江戸時代稲毛領・川崎領と呼ばれており、これら二ヶ領を灌漑する用水であることから「二ヶ領用水」と呼ばれるようになった。さらに小泉次大夫により整備された多摩川左岸の六郷用水を合わせて「四ヶ領用水」「次大夫堀」と呼ばれることもあった。

名所・旧跡

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沿沿

宿

195833宿沿400宿沿沿JR宿



姿[2]



沿250

生物

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二ヶ領用水で生まれ育つカルガモの子達(2005年6月6日)
 
二ヶ領用水で皆すくすく育ったカルガモの大家族(2005年7月20日)

魚類はおもにコイの姿が見られるが、コサギなどが頻繁に訪れていることから、彼等の捕食対象となる小魚類も相応に住んでいると推察される。鳥類では、スズメドバトハクセキレイおよびカルガモの姿が一年中観察され、沿川に植えられた木や畑などと相まって、野鳥の生活を支えている。

親水・自然学習施設

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 - 宿宿NPO#

 - 宿沿

 - #JR

脚注

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  1. ^ a b 二ヶ領用水が国登録記念物(遺跡関係)に登録されました!(川崎市)
  2. ^ a b 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年、144頁。 
  3. ^ 二ヶ領用水(宿河原線)”. 2022年6月9日閲覧。
  4. ^ 土木学会 平成24年度度選奨土木遺産 二ヶ領用水”. www.jsce.or.jp. 2022年6月8日閲覧。

参考文献

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 19305ISBN 4-336-00622-9

198762



 400 1999326ISBN 4-87645-255-5 

 400 2011722  

関連項目

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#



 - 

manzo - 20091125

外部リンク

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