大波止停留場
長崎県長崎市にある長崎電気軌道の路面電車停留場
大波止停留場 | |
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手前が新地中華街方面、奥が長崎駅前方面ホーム | |
おおはと Ohato | |
◄28 五島町 (0.3 km) (0.3 km) 出島 30► | |
所在地 |
長崎県長崎市江戸町2番1号先 北緯32度44分43.81秒 東経129度52分19.35秒 / 北緯32.7455028度 東経129.8720417度 |
駅番号 | 29 |
所属事業者 | 長崎電気軌道 |
所属路線 | 本線(■1号系統・□2号系統) |
キロ程 |
5.5km(住吉起点) 赤迫から5.8 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
2,500人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1915年(大正4年)11月16日 |
長崎港の最寄りの停留場である。みなと祭りや精霊流し、長崎くんちの開催時は多くの利用者があるため、当停留場を始発として赤迫方面へ臨時列車が運行される。
歴史
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大波止停留場は1915年︵大正4年︶に開業した[1][2]。長崎電軌の第1期線︵築町 - 病院下間︶開通と同日のことである[2][3]。停留場の位置と名前は開業以来一度も変更されておらず、これは長崎電軌の路線開業より存在する停留場では唯一[4][5]。ただ当停留場が長崎県庁舎の最寄りであることから、戦前には乗務員によって﹁大波止県庁前﹂と呼称されることもあった[5]。
年表
編集構造
編集利用状況
編集長崎電軌の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。
バス路線
編集周辺
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周辺は長崎県の行政における中心地。大波止の交差点は市内でも有数の交差点である[5]。かつては長崎県庁舎の最寄り停留場であったが[1]、庁舎は2018年︵平成30年︶に移転した。
名前の通り長崎港の波止場も近く、五島列島や伊王島など近くの離島行きの船便がフェリーターミナルから発着する[1][5]。1969年︵昭和44年︶までは港内で運航される連絡船も発着していて、大波止は連絡船と電車の乗り継ぎ停留場であった[5]。フェリーターミナルは1996年︵平成8年︶に付近の埋め立てに伴い移転したため、当停留場からは少し距離がある[10]。その埋め立て地にはショッピングセンター﹁ゆめタウン夢彩都﹂が開業している[10]。
隣の停留場
編集脚注
編集- ^ a b c d 田栗 & 宮川 2000, p. 57.
- ^ a b c 今尾 2009, p. 57.
- ^ 100年史, p. 129.
- ^ 岡田将平 (2016年1月27日). “路面電車の電停 西浜町なぜ二つ?”. 朝日新聞(地方版・長崎) (朝日新聞西部本社): p. 30
- ^ a b c d e 田栗 2005, p. 32.
- ^ a b c 100年史, p. 130.
- ^ 川島 2013, p. 48.
- ^ 川島 2007, p. 119.
- ^ 100年史, p. 124.
- ^ a b 田栗 & 宮川 2000, p. 59.
- ^ ホテルベルビュー長崎出島
- ^ “アパホテル長崎出島 12月27日プレオープン コンフォートホテルを取得”. ノアドット株式会社. (2022年10月27日)
- ^ “閉店に関するお知らせ” (PDF). 2022年6月13日閲覧。
参考文献
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●今尾恵介︵監修︶﹃日本鉄道旅行地図帳﹄12九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。
●川島令三﹃全国鉄道事情大研究﹄ 九州篇2、草思社、2007年。ISBN 978-4-7942-1562-8。
●川島令三﹃四国・九州ライン 全線・全駅・全配線﹄ 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社︿︻図説︼ 日本の鉄道﹀、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6。
●田栗優一﹃長崎﹁電車﹂が走る街今昔﹄JTBパブリッシング︿JTBキャンブックス﹀、2005年。ISBN 4-533-05987-2。
●田栗優一、宮川浩一﹃長崎のチンチン電車﹄葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4。
●長崎電気軌道株式会社﹃長崎電気軌道100年史﹄2016年。