滝部駅
山口県下関市豊北町にある西日本旅客鉄道の駅
滝部駅(たきべえき)は、山口県下関市豊北町大字滝部字森友にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。事務管コードは▲800709[2]。
滝部駅 | |
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![]() 駅舎(2008年8月) | |
たきべ Takibe | |
◄特牛 (4.0 km) (4.8 km) 長門二見► | |
![]() | |
山口県下関市豊北町大字滝部字森友452 北緯34度17分2.56秒 東経130度56分48.02秒 / 北緯34.2840444度 東経130.9466722度座標: 北緯34度17分2.56秒 東経130度56分48.02秒 / 北緯34.2840444度 東経130.9466722度 | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陰本線 |
キロ程 | 635.1 km(京都起点) |
電報略号 | キヘ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
146人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)8月16日[1] |
備考 | 簡易委託駅 |
長門市駅 - 幡生駅間における、数少ない有人駅の1つで、朝晩には両方向へ折返し列車が設定される。以前は特急「いそかぜ」も停車していた。
歴史
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大正期に山陰本線最後の連結区間として、この地域の鉄道敷設が行われた。当初、本線は日本海沿いに敷設される予定であったが、地域の要望や予算等により、当駅と特牛駅の2駅が内陸にあるような線形となった︵鉄道と政治を参照︶。
国鉄時代には、夜中3時台に当駅始発で出発する下関行普通列車があった。この列車は全国で最も早い時刻の始発列車であった[3]︵※夜行列車除く︶。
年表
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●1925年︵大正14年︶8月16日‥鉄道省小串線︵現・山陰本線︶小串駅 - 当駅間延伸時に終着駅として開設[1]。客貨取扱開始[1]。
●1928年︵昭和3年︶9月9日‥小串線当駅 - 阿川駅間延伸、途中駅となる。
●1933年︵昭和8年︶2月24日‥小串線が山陰本線に編入、同線所属となる。
●1972年︵昭和47年︶3月1日‥貨物取扱廃止[1]。
●1985年︵昭和60年︶3月14日‥荷物扱い廃止[1]。
●1987年︵昭和62年︶4月1日‥国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる[1]。
●1991年︵平成3年︶4月1日‥業務委託駅化︵中国交通事業株式会社︵現・JR西日本広島メンテック︶受託︶。
●2004年︵平成16年︶10月‥窓口営業時間変更、平日のみ営業となる。
●2008年︵平成20年︶
●3月31日‥ジェイアール西日本広島メンテック︵現・JR西日本広島メンテック︶による業務委託終了。
●4月1日‥簡易委託駅化︵NPO法人﹁環境みらい下関 豊北支部受託︶[4][5]。窓口営業時間を短縮すると共に、休業日を土休日から月曜に変更。
●2023年︵令和5年︶
●7月1日‥大雨の影響で長門粟野駅 - 阿川駅間の粟野川橋梁が傾斜する[6]等の被害を受けたため、当駅を含む長門市駅 - 小串駅間で不通となる[7]。
●7月4日‥不通区間で代行バスが運行開始[8]。
●2024年︵令和6年︶
●6月22日‥滝部駅 - 小串駅間で運転再開[9]。
駅構造
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相対式ホーム2面2線を有する地上駅。以前は単式・島式ホーム複合型2面3線を有し、列車交換可能であったが、駅舎から一番遠い1線︵3番線︶の分岐器・信号機が撤去され、線路が本線から切り離された。そのため、当駅で系統分断される列車同士の乗継にはホームの移動を伴うようになった。駅舎は元々単式であった1番ホーム側にあり、両ホームは小串寄りにある無蓋跨線橋で連絡している。ホーム上に待合室がある。以前は夜間滞泊も行われていたが、当該列車運転区間が小串駅までに短縮され、消滅した。
長門鉄道部が管理する[10]簡易委託駅︵NPO法人﹁環境みらい下関 豊北支部﹂受託︶[4]。月・木・土を除いて窓口営業を行っている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・2 | ■山陰本線 | 上り | 長門市・東萩方面 |
下り | 小串・下関方面 |
●原則として長門市方面は1番のりば、下関方面は2番のりばを使用する。但し、当駅始発下関方面は1番のりば、長門市方面は2番のりばを使用する。
ホーム(2017年1月、跨線橋より)
利用状況
編集近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。2022年の年間利用客数は5万3425人である[11]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 400 |
2000 | 393 |
2001 | 368 |
2002 | 351 |
2003 | 328 |
2004 | 310 |
2005 | 280 |
2006 | 304 |
2007 | 311 |
2008 | 304 |
2009 | 290 |
2010 | 266 |
2011 | 250 |
2012 | 239 |
2013 | 208 |
2014 | 185 |
2015 | 165 |
2016 | 166 |
2017 | 164 |
2018 | 182 |
2019 | 212 |
2020 | 202 |
2021 | 198 |
2022 | 146 |
駅周辺
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下関市豊北町︵旧豊北町域︶の中心部に近く、当駅に並行する県道39号線を北東に約600m進んだ所に下関市役所豊北総合支所があり、その周辺に商店・施設等がある。前述した経緯により、海岸からは遠く離れた内陸部に位置している。なお、角島は隣の特牛駅が最寄駅となるが、当駅からもバスで行くことが可能。
- 下関市豊北特産品センター
- たきべ診療所
- 滝部郵便局
- 下関市役所豊北総合支所
- 山口県立下関北高等学校
- 下関市立豊北中学校
- 下関市立滝部小学校
- 豊北総合運動公園
- 滝部温泉
- 下関市立豊北歴史民俗資料館
- 滝部八幡宮:烈婦登波の碑がある。
- 西楽寺:小早川秀包の墓所がある。
- サンマート滝部店
- 山口県道39号粟野二見線:当駅周辺で山陰本線と並行する。
- 山口県道272号滝部停車場線:駅前と山口県道39号線を結ぶ約70mの道路。
バス路線
編集隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
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(一)^ abcdef石野哲︵編︶﹃停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ﹄︵初版︶JTB、1998年10月1日、317頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
(二)^ 日本国有鉄道旅客局︵1984︶﹃鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行﹄。
(三)^ かつて京都 - 下関間に運転されていた長距離夜行普通列車が廃止される際、末端区間で特に早朝の行商客需要が高かった滝部 - 下関間を存続する形で運転されたのがこの列車であった。
(四)^ ab“みんなでつくる滝部駅”. NPO法人 環境みらい下関. 2017年5月20日閲覧。
(五)^ “特定非営利活動法人環境みらい下関”. 山口県NPO法人データベース. 2017年5月20日閲覧。
(六)^ “JR山陰本線 鉄橋の橋脚傾き一部区間で運休”. NHK NEWS WEB. 日本放送協会. 2023年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
(七)^ “長期運転見合わせについて”. 西日本旅客鉄道株式会社. 2024年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
(八)^ “山陰線 長門市駅~小串駅間運転取りやめに伴う代行バスの時刻等のお知らせについて”. 西日本旅客鉄道株式会社. 2023年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
(九)^ “山陰線の部分運転再開日および運行ダイヤ等について”. JR西日本. 2024年6月29日閲覧。
(十)^ データで見るJR西日本2021 - 西日本旅客鉄道 p.94
(11)^ 山口県統計年鑑 - 山口県
関連項目
編集外部リンク
編集- 滝部駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道