石越駅
宮城県登米市にある東日本旅客鉄道の駅
石越駅(いしこしえき)は、宮城県登米市石越町南郷字西門沖にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である[1]。
石越駅 | |
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駅舎(2023年6月) | |
いしこし Ishikoshi | |
◄新田 (7.3 km) | |
所在地 |
宮城県登米市石越町南郷字西門沖5-7 北緯38度46分7.77秒 東経141度9分32.34秒 / 北緯38.7688250度 東経141.1589833度座標: 北緯38度46分7.77秒 東経141度9分32.34秒 / 北緯38.7688250度 東経141.1589833度 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■東北本線 |
キロ程 | 423.5 km(東京起点) |
電報略号 | コシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
262人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)4月16日[1] |
備考 | 無人駅[2](自動券売機 有) |
石越駅 | |
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くりはら田園鉄道石越駅(2004年8月) | |
いしこし Ishikoshi | |
(1.6 km) 荒町► | |
宮城県登米市石越町南郷字西門沖5-7 | |
所属事業者 | くりはら田園鉄道 |
所属路線 | くりはら田園鉄道線 |
キロ程 | 0.0 km(石越起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1921年(大正10年)12月20日 |
廃止年月日 | 2007年(平成19年)4月1日 |
歴史
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●1890年︵明治23年︶4月16日‥日本鉄道︵後の東北本線︶の駅として開業[1][3]。
●1921年︵大正10年︶12月20日‥栗原軌道︵後のくりはら田園鉄道︶が開業。
●1947年︵昭和22年︶8月6日‥お召し列車が石越駅発 - 藤根駅着で運行︵昭和天皇の戦後巡幸︶[4]。
●1954年︵昭和29年︶12月10日‥国鉄バス石越線が開業する。
●1984年︵昭和59年︶2月16日‥国鉄バス石越線が休止となる。
●1985年︵昭和60年︶3月14日‥荷物扱いを廃止[3]。
●1986年︵昭和61年︶10月21日‥貨物の取り扱いを廃止[3]。
●1987年︵昭和62年︶4月1日‥国鉄分割民営化により、国鉄の駅は東日本旅客鉄道︵JR東日本︶の駅となる[3]。
●2001年︵平成13年︶4月1日‥くりはら田園鉄道石越駅が無人化。
●2007年︵平成19年︶4月1日‥くりはら田園鉄道線が廃止となる。
●2009年︵平成21年︶4月1日‥助役を含む社員配置︵小牛田駅所属石越在勤︶を廃止しJR東日本東北総合サービスへ業務委託する。
●2011年︵平成23年︶7月31日‥新駅舎の使用を開始[5]。
●2024年︵令和6年︶
●3月15日‥みどりの窓口の営業を終了[6]。
●3月16日‥終日無人化[要出典]。
JRの旧駅舎(2007年2月)
駅構造
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JR東日本
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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。
駅舎は南北に走る線路の西側にあり、出入口はこの1か所のみである。無人駅[2]︵小牛田駅管理︶で、自動券売機が設置されている。また、改札内の単式ホーム上に水洗トイレが設置されている。前述の通り2011年に駅舎の建て替えが行われており、旧駅舎内ではキオスクが営業していた。かつては駅の北西部に留置線があり、栗原電鉄線から直通する貨車などが留置されていた[1]。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■東北本線 | 下り | 一ノ関方面[7] |
2・3 | 上り | 小牛田・仙台方面[7] |
- 2番線は当駅始発列車と、昼の上り一部列車が使用する。
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駅舎内(2023年5月)
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ホーム(2023年6月)
くりはら田園鉄道
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単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。駅舎は木造一階建てで、JR東日本の駅とは小さな駅前広場を挟んで北西に位置していた。末期には無人駅となっていて、定期券などの発売が近くの理髪店カナザワに委託されていた。改札内には汲み取りトイレが設置されていた。
くりはら田園鉄道の廃止時には、留置線は撤去されていて東北本線とつながっていなかったが、かつて両路線は駅前広場の北側にあった留置線を通じて連絡しており、栗原電鉄と国鉄との間で貨車の授受が行われていた。栗原電鉄の最盛期には、仙台から栗原電鉄線へ直通する気動車列車が運行されたこともあった。
-
左がくりはら田園鉄道の駅、右が東日本旅客鉄道の駅(2005年9月)
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JRの駅構内を跨線橋から望む。奥は青森方面(2006年8月)
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くりはら田園鉄道線のホーム(2007年1月)
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くりはら田園鉄道線の列車。右手奥にJR線のホームが写る(2004年9月)
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くりはら田園鉄道石越駅跡に立つ石碑(2012年9月)
利用状況
編集JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は262人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 607 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 549 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 556 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 536 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 556 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 454 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 483 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 428 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 399 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 393 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 388 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 342 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 345 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 338 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 301 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 312 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 316 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 311 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 306 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 302 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)217 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)239 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)262 | [利用客数 1] |
駅周辺
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駅付近は農村地帯となっているが、民家が点在する。駅裏側には米穀を扱う会社の営業所兼工場がある。駅前から西へ宮城県道・岩手県道184号線︵宮城県道4号線の支線[8]︶が延び、1つ目の信号付き交差点で宮城県道4号線の本線と合流する。西へ進むと工場や商店があるが、その途中に栗原市との市境がある。反対方向は南へ迂回し、駅南側にある石越跨線橋で東北本線を越えて東︵登米市中田町[注釈1]方面︶へ向かう。東側にはチャチャワールドいしこしがあるが、同施設は駅からやや離れた所にある。
- 石越郵便局
- 佐沼警察署石越駅前駐在所
- 石越病院 - 1962年(昭和37年)4月に開設した、精神科の病院[10]。
- 東北イノアック若柳工場
- スエオカ・ハーベスト東北支店・東北工場
- 宮城県道4号中田栗駒線
- 宮城県道・岩手県道184号石越白崖線 - 宮城県道4号線の支線[8]。
バス路線
編集登米市民バスと栗駒山紅葉号の停留所は駅前から30 mほど進んだ右側のミヤコーバス所有地にあり、同社のバスが発着・折返し待機を行っている。以前は石越車庫として業務を行っていたが、現在は車庫は取り壊され、平日用待合室と乗務員休憩所のみとなっている。栗原市民バスの停留所は駅前ロータリー北側に設置している。いずれの停留所も名称は「石越駅前」である。
- 栗原市民バス
- くりはら田園線:細倉荒町 ※グリーン観光バス運行委託
- 若柳線:栗原中央病院 ※ミヤコーバス築館営業所運行委託
- 登米市民バス(ミヤコーバス佐沼営業所運行委託)
- 東西循環線(西回り循環線)・石越線:佐沼営業所
- 石越線:登米総合産業高校前 / 迫桜高校前
- ミヤコーバス
- 栗駒山紅葉号:いわかがみ平(栗駒山登山口)
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- くりはら田園鉄道
- くりはら田園鉄道線
- 石越駅 - 荒町駅
脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ 石ノ森章太郎ふるさと記念館の所在地。当駅は同施設の最寄り駅でもある[9]。
出典
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(一)^ abcdefg﹃週刊JR全駅・全車両基地﹄23号 盛岡駅・平泉駅・山寺駅ほか74駅、朝日新聞出版︿週刊朝日百科﹀、2013年1月20日、21頁。
(二)^ ab“駅の情報︵石越駅︶‥JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月16日閲覧。
(三)^ abcd石野哲︵編︶﹃停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ﹄︵初版︶JTB、1998年10月1日、408頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
(四)^ 原武史﹃昭和天皇御召列車全記録﹄新潮社、2016年9月30日、95頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
(五)^ ﹃東北本線﹁石越駅﹂新駅舎使用開始および新駅舎完成セレモニー開催について﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶東日本旅客鉄道仙台支社、2011年7月29日。オリジナルの2014年4月23日時点におけるアーカイブ。2020年12月11日閲覧。
(六)^ “駅の情報︵石越駅︶‥JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月22日閲覧。
(七)^ ab“JR東日本‥駅構内図・バリアフリー情報︵石越駅︶”. 東日本旅客鉄道. 2024年2月22日閲覧。
(八)^ ab“道路の区域変更︵平成31年宮城県告示第310号︶” (PDF). 宮城県広報. 宮城県. pp. 13-14 (2019年3月29日). 2021年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
(九)^ “利用案内”. 石ノ森章太郎ふるさと記念館. 2023年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月29日閲覧。 “︵﹃アクセス情報﹄の﹁JR東北新幹線をご利用の場合﹂を参照︶”
(十)^ “石越病院”. 医療法人財団姉歯松風会. 2023年9月29日閲覧。
利用状況
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(一)^ ab“各駅の乗車人員︵2022年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
(二)^ “各駅の乗車人員︵2000年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(三)^ “各駅の乗車人員︵2001年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(四)^ “各駅の乗車人員︵2002年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(五)^ “各駅の乗車人員︵2003年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(六)^ “各駅の乗車人員︵2004年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(七)^ “各駅の乗車人員︵2005年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(八)^ “各駅の乗車人員︵2006年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(九)^ “各駅の乗車人員︵2007年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(十)^ “各駅の乗車人員︵2008年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(11)^ “各駅の乗車人員︵2009年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(12)^ “各駅の乗車人員︵2010年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(13)^ “各駅の乗車人員︵2011年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(14)^ “各駅の乗車人員︵2012年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(15)^ “各駅の乗車人員︵2013年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(16)^ “各駅の乗車人員︵2014年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(17)^ “各駅の乗車人員︵2015年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(18)^ “各駅の乗車人員︵2016年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(19)^ “各駅の乗車人員︵2017年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
(20)^ “各駅の乗車人員︵2018年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月10日閲覧。
(21)^ “各駅の乗車人員︵2019年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
(22)^ “各駅の乗車人員︵2020年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
(23)^ “各駅の乗車人員︵2021年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(石越駅):JR東日本