攻城戦

敵の砦、城、城壁都市を奪取するための戦闘
籠城から転送)

: siege
コンスタンティノープルの陥落

概要

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21

15-1616





[]

目的

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時間を稼ぐ
援軍の到来や敵方の兵糧不足など、時間を経過させれば勝機が整う見込みがある場合には時間を稼ぐことが出来る。
野戦での勝利が難しい
兵力不足・準備不足で野戦での勝利が見込めない場合も、籠城戦ならば兵力や準備が整えやすく、戦況を有利に持ち込みやすくなる。

作戦

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退

[1]







(一)

(二)使

(三)調

(四)

(五)

攻城戦の手法

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包囲

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使

[2]

1885400


開城交渉

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調

退

強攻

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城の破壊

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城兵の損傷

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内応

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利で誘ったり、真偽を問わず「当てにしている援軍は来ない」の情報を流すなどして内部での対立を発生させ、それを利用して敵兵に内応させる。 仮に内応に至らなくとも、敵兵の戦意を低下させる効果が狙える。

奇襲

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城が防御準備をしていない段階で素早く攻撃し城内に入り込む。特に中世欧州の城や城壁都市は平時に多くの人の出入りがあるため奇襲は有効だった。

奇策、撹乱

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抜け道や内応者を使って少数の兵が城内に入り、撹乱したり城門を開く。ギリシャ神話に登場するトロイアの木馬など。

防城側(防城戦)の手法

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攻城兵の損傷

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尿
尿[1]




挑発・戦意高揚・攻城側への戦意喪失

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奇襲・奇策・撹乱

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抜け道を通り城外へと少数精鋭で出兵し、攻城側の背後や側面を衝く、あるいは逃亡して城から遠くへと引き付けて撹乱するなど陽動し、城内本隊と呼応して攻城側の退路を絶ち挟撃する。

救援軍

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攻城側を撃破するか撤退させられる有力な味方の救援軍を呼ぶ。

中世欧州における攻城戦

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[2][3]

中世欧州の攻城兵器

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  • 雲梯 - 攻城塔:はしごだけでは城壁の上から弓兵に射抜かれるので、覆いを備えた攻城塔となった
  • 破城槌:矢からの防御に覆いとなる屋根(とおそらくは壁も)が備わるが、城壁上から降り注がれた熱湯、煮え油、溶解金属などからの防護能力には限界があった
  • 投石機(カタパルトやオナガー、トレビュシェット):石だけでなく火を放つ可燃物や動物の死体、守備側兵士の死体、他の不衛生な物なども投げ入れた
  • バリスタ
  • テストゥド(Testudo)[注 3]:頑丈な屋根と片側の壁面、車輪を備えた長屋状の移動式小屋である。これらを多数作り城壁近くへ移動させて廊下、ギャラリー(Gallery)を形成する。兵士を城壁から放たれる矢や落下物から保護しながら城壁直下まで接近させ、地盤を掘るなどの破壊作業のための安全な環境を作る。堀を埋める材料を運んだりする事にも使われる

近代戦

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攻城戦や狭義の「兵糧攻め」ではないが、近代戦においては、第二次世界大戦中の拉孟・騰越包囲戦バルジの戦いでのバストーニュ包囲戦、インパール作戦でのコヒマ包囲戦がそれに近い。例に挙げた内、攻囲側が勝利したのはハルトゥーム包囲戦と拉孟・騰越包囲戦である。コヒマ包囲戦の日本陸軍はイギリス軍の空輸作戦の前に屈し、やがてインパール作戦の破滅的な瓦解へと繋がった。レバノン内戦では、「キャンプ戦争」と呼ばれるシリア軍によるPLO系パレスチナ難民に対する包囲戦が行われた。これはシリア軍が難民キャンプを包囲して水・食料の供給を遮断した上に、難民達が使用する井戸周辺に狙撃ポイントを設定(井戸を使用する人間を無差別に狙撃)したため、難民側に多数の犠牲者が発生した。

消耗品(食料・燃料)について

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日本において、凱旋と出陣時に、勝ち栗、打ちアワビ、昆布を(敵に打ち勝ち、よろこぶ)にかけて儀式と共に食べられた。


駿







[4]



調







調







調

主な攻城戦

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世界

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日本

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脚注

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注釈

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  1. ^ 百年戦争時のイングランド軍が取った戦法が例である。
  2. ^ 17世紀オスマン帝国によるウィーン包囲では、都市生活者の排便による悪臭が酷かったという。
  3. ^ テストゥド、Testudoはラテン語で「亀」を意味し、移動式の小屋である。ローマ軍の歩兵の防御隊形の名前でもある。

出典

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  1. ^ 「楠木正成」『新版 日本架空伝承人名事典』平凡社、2012年。ISBN 9784582126440 
  2. ^ マーチン・ファン・クレフェルト著 佐藤佐三郎訳 『補給戦』 中公文庫 2006年5月25日初版発行 ISBN 4122046904
  3. ^ Hoskin 2006, p. 105.
  4. ^ 古代軍隊吃甚麼:幾乎没有肉 常殺人做肉干

参考文献

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  • Bell, J. B. 1966. Besieged: Seven cities under siege. Philadelphia: Chilton Books.
  • Duffy, C. 1975. Fire and stone: The science of fortress warfare, 1660-1860. Newton Abbot, England: Dvid and Charles.
  • Duffy, C. 1979. Siege warfare. 2 vols London: Routledge and Kegan Paul.
  • Fall, B. B. 1966. Hell in a very small place: The siege of Dien Bien Phu. Philadelphia: Lippincott.
  • Pepper, S. 1986. Firearms and fortifications: Military architecture and siege warfare in sixteenth century Siena. Chicago: Univ. of Chicago Press.
  • Hoskin, John, Carol Howland (2006). Vietnam. New Holland Publishers. p. 105. ISBN 978-1-84537-551-5. https://books.google.com/books?id=ZHn_8ihziN8C&pg=PA105 

関連項目

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