高速貨物列車
高速貨物列車(こうそくかもつれっしゃ)とは、日本貨物鉄道(JR貨物)が運行する貨物列車のうち、最高運転速度85 km/h以上の列車種別をいう。
概要
編集
高速貨物列車は、列車の最高速度によってA・B・Cの3種に分類されており、その詳細は下記の通りである。
高速貨物列車A
最高速度110 km/hまたは100 km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車︵通称は﹁スーパーライナー﹂︶。コキ100系やコキ200形、コキ50000形の高速仕様車︵250000番台・350000番台︶のみで組成される。
列車ダイヤ設定上の優先度は、旅客列車の特急に相当する扱いとなる。
M250系貨物電車﹁スーパーレールカーゴ﹂によって運行される列車は、2005年3月改正の貨物時刻表においては特に記載がなかったが、2006年3月改正の貨物時刻表においては、運転上の種別と同じく、特貨電に設定されていた。2016年現在は他と同じく高速と設定されている。
高速貨物列車B
高速貨物列車B︵2012年2月10日︶
最高速度95 km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車。コキ50000形の基本番台を中心に、高速貨物列車Aで運用される貨車や、コキ5500形の高速仕様車︵45500番台︶でも組成される。そのほか、タキ1000形のみで組成された石油輸送列車、チキ5500形・チキ5450形・チキ5400形のみで組成されたレール輸送列車及び東邦亜鉛所有の私有貨車トキ25000形・タキ1200形で組成された鉱石列車も、この種別に分類される。
高速貨物列車C
最高速度85 km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車。主にコキ5500形が使用されていたが、コキ5500形の老朽化により大半の車両が廃車されたため、上記の高速貨物列車で運用される貨車が混用される。