MILLIONET (ミリオネット)』は、コナミアミューズメントが発売しているメダルゲーム機統合システムである。2009年2月12日より稼動開始。

概要

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KONAMIIPsecVPN使e-amusement1

システム構成機器

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スタンダードユニット

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稼働に最低限必要な本体で、これがなければ後説のユニットは稼動しない。店舗内の対応ゲーム機をまとめて店舗間およびe-AMUSEMENTネットワークとの接続を行うVPNルーターと、e-amusement passを読み取るカードリーダー(スロット式、後にタッチ式に変更)を備える。上部にワイド液晶、中央部にタッチパネル液晶とe-amusement passリーダー(その隣にオプションエリア)、上部ワイド液晶直下とマシン下部にステレオスピーカー、そして周囲をフルカラーLEDなどで囲んでいる。ネットワーク端子2系統(店内ハブ接続用・外部VPN接続用)に加えて外部出力端子(映像・音声各1系統)が装備されており、音声を店内のスピーカー回線に繋いだり、市販の民生、若しくは業務用液晶ディスプレイ・ブラウン管モニター(含むTV)などと接続してプログレッシブユニットの代わりとする事が出来る。

携帯電話対応のメダルゲームが一定数出揃ったことから、2011年7月頃から従来のスロット式リーダーを置き換える電子マネー対応携帯電話(おサイフケータイ)対応のタッチ式e-amusement passリーダーが登場、同年8月9日に「スピンフィーバー 夢幻のオーケストラ」への対応と共に公式発表された。 プレイヤー情報の登録および変更・ミリオンランカーの精算は、リーダーがタッチ式の場合はe-amusement passカードまたは携帯電話をリーダーに置き(ただし操作中はPASSを外してはいけない)、スロット式の場合はカードをスロットに差し込む[1]

プログレッシブユニット(ディスプレイ・ミラーボール回転機能付)

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オプション機器としてスタンダードユニットに接続して使用する。画面は一定角度に回転することができる。マシン下部は骨組みとなっており、『FEATURE WORLDシリーズ』や『タワープッシャーシリーズ』といった小型のビデオ系メダルゲームを設置出来る。その上にスピーカー、更に上にワイド液晶・LED・ミラーボール等が付いた回転広告塔のようなものである。

高さ4.3メートル(最小設定3.9メートル)という大きさと価格(税別500万円)が壁となって、導入店舗は少なく、スタンダードユニットの外部出力で代用するケースが多い。勿論プログレッシブユニット単体で稼動させることは出来ない。

MILLION KEEPER(ミリオンキーパー)

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e-amusement pass

e-amusement passPASSPASS1e-amusement pass使



STARHORSE3

MILLION ADAPTER(ミリオンアダプター)

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標準でミリオネットに対応しているのは、当然コナミ製のメダルゲームの一部に限られているが、この機器を取り付けることで、コナミ製の非対応機種はもちろん、他社のメダルゲームもミリオネットに対応させることが可能となる。e-amusement passリーダーと小型タッチパネルディスプレイで構成されており、後者を使って暗証番号の入力や、上述したミリオンキーパーの機能を使用したりする。2011年12月に稼動を開始した。また、同型でメダル貸出機に取り付けるタイプも存在しており、こちらはあらかじめ上述のミリオンキーパーの認証を終えたe-amusement passを認証したままメダルを借りることで、借りた枚数分を直接預入枚数に加えることができる。

SUPER MILLION BINGO CARD STATION(スーパーミリオンビンゴ カードステーション)

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2019年3月ごろよりミリオンビンゴの方式が新しくなった時に一緒に登場した筐体。e-amusement passリーダー付き。スタンダードユニットのミリオンビンゴ中は使うことができない。このマシンは、毎日16:00、20:00に開催されるミリオンビンゴや店舗限定ビンゴのカードをメダルを使っていつでも発行することができ、また当選したときに専用のリーダーにビンゴカードのQRコードを読み取らせるとメダルを払い出す機能も備わっている。(画面内の「PAYOUT」ボタンを押すことで可能。)またリーダーを使用し、ミリオネットのバンクからメダルを引き下ろすこともできる。ビンゴカードの情報をe-amusement passの会員に記録させ、ビンゴが終わった後でも結果を見られる機能も備わっている。配当も確かめることが可能。

通常表示

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各ユニットのワイド液晶画面には当選時に進呈されるプログレッシブ数値(基本1000.0以上)と接続されているマシンのグラフィック、接続機種の簡易紹介、店内の接続台数(ステーション数)、ジャックポットイベントとミリオンランカーの紹介、当選履歴(最大10回分程)や店内ランキングがローテーションで流れている。また、全国接続設定で稼動している場合は上述に加え当日の当選履歴(日時・枚数と当選店舗)及び地図を交えた接続店舗紹介が流れる。但し店内接続台数は表示されず及び接続店舗数の表示のみとなっている。なお、プログレッシブ数値が一定数を超えるとそれ毎に「ミリオンジャックポットが○○枚を超えました!」と女性の声でアナウンスされる。

※店内接続台数及びプログレッシブ数値アナウンスは2009年9月頃に行われたアップデートで実装されたもの。

ミリオンジャックポット

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ミリオンジャックポット

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1000.00.1

使'JPJPJP 'JP

1000MILLIONETSE

JACKPOT7BET!AJACKPOT!KO!CPJACKPOT  331GRAND CROSS3MILLION JACKPOTGI-HORSEPARKGXGI-Turf TVMARBLE FEVER

E-12 SUPER



200911

20105

e-amusement passe-amusement pass

JACKPOT8~12

4610



4

56

79

GI

31

7Road to JACKPOTON

34TRUSTLEGENDBRAVEGRAND CROSS PREMIUMGRAND CROSS CHRONICLE

ミニ・ジャックポット

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発動日時が店舗側で自由に設定出来る・当選時の枚数が店舗が設定した数値(初期設定値200枚~)に固定される点以外は、通常のミリオンジャックポットと同じ。なおインフォメーションテロップ及びメインユニットで、指定した時刻などに開催予告を表示させ、このときにWIN数を表示するかしないかを決める事も可能である。

抽選中はクラシック音楽のアレンジが流れるのもミリオンジャックポットと同じだが、使用楽曲が一部異なっている。最初が「ウィリアム・テル序曲」、最後が「カルメン前奏曲」なのは同じだが、前者は使用箇所が、後者は細部のアレンジが異なっている。

  • ウィリアム・テル序曲:ジョアキーノ・ロッシーニ(抽選1・2回目)
  • トルコ行進曲モーツァルト(抽選3・4回目)
  • 剣士の入場フチーク(抽選5・6回目)
  • カルメン前奏曲:ジョルジュ・ビゼー(抽選7回目以降・9回目からは音程が上昇する)

スーパー・ミリオンジャックポット

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201610112(20171130)



SUPERBIGREGULARJACKPOTSUPER19999999999.0(BIGBIGUP)(BIG)REGULAR(REGULARBIGSUPERREGULARSUPER)REGULARBIG(BIGSUPER)BIGBIGSUPER(BIGSUPER)BIGSUPER(BIGSUPER)
初期プログレッシブ数値及び配当比率 枚数
初期値 2000枚
SUPER 100%
BIG 50%
REGULAR 25%


セカンドチャンス

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ジャックポットに当選しなかった場合は、抽選終了後にセカンドチャンスが発生する。揃ったシンボル数(最大6文字)に応じて抽選が行われてメダルを獲得できるチャンスがある。獲得枚数は1シンボル毎に0枚・10枚・20枚・30枚・50枚・100枚の中でどれか。100枚以上獲得することもあれば、全て0枚の「NO BONUS」もありうる。なお、店舗によりセカンドチャンスの最低当選枚数を設定することが出来る(~300枚まで)。

プッシャー台はステーション払い出し、クレジット対応機種はクレジット補填でメダルを獲得することができる。

ミリオンジャックポットレース

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GI-GranDesire(GI-GranDesire Sは対象外)をミリオネットに接続している店舗でのみ発生するイベント。一位になる馬を予想し、それが的中することでミリオンジャックポットが獲得できる。複数当選者がいた場合は山分けとなる。告知時点でミリオンジャックポット参加権を有していた機種が参加対象となる。参加権利があるにもかかわらず何らかの理由で馬を選ばなかった、または選べなかった(エターナルナイツでスピードバトルをプレイ中だった時など)はランダムに決定される。開催告知及び参加数確定はレースの数分前に行われ、他の機種は同時に馬の予想を行うことになるが、GI-GranDesireに限り、他のレースの馬予想との兼ね合いから、他のレースと同様に、開始直前になって馬予想を行うことになる。ミリオンジャックポットと同様オッズはプログレッシブ方式を採用しているが、ミリオンジャックポットとは別に累積される。このイベントは一部機種ではレース終了まで通常ゲームが遊べなくなるほか(ただしミリオンJPイベントと違い参加権利がない機種は引き続き通常ゲームをプレイ可能)、初期のミリオネット対応機種では参加することができないので注意が必要。

こちらもミニ・ジャックポットと同じく、店舗側で発動日時・及び当選枚数を指定して開催することも可能。こちらはミリオンジャックポットのときと違い、特に名前の区別はついていない。

当選時の払い出し

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ジャックポット当選時の扱いは、ゲーム機の種別によって異なる。

プッシャータイプの場合はアテンダント(店員)を呼ぶことにより直接メダルが進呈される。但しスーパーミリオンジャックポットのSUPER・BIGボーナス獲得時など枚数によっては、店舗のメダルカウンターにて当選枚数をそのまま預ける(預け機の残高に増加して貰う)手続きを行うよう案内される。セカンドチャンスでの払い出しは、各ステーションの払い出し装置からプッシャーテーブルへ払い出される。

以下の機種(主にビデオ系)は、ジャックポット・セカンドチャンス共にクレジットに当選枚数が直接加算されるため、店員を呼ぶ必要はない。ただし枚数によっては払い出し時のメダル不足・クレジット上限オーバーなどのエラーが出ることもあり、その場合はプッシャータイプ同様店員を呼んで、残りクレジット数分のメダルを直接受け取るか預け入れ手続きを行う。いわゆる複数クレジット設定(1メダルを2クレジット等)が行われている場合、ジャックポット当選時のクレジットに入る当選枚数が実際の当選枚数より少なくなるので、ジャックポットの際は実際の枚数に合わせるために店員から残り枚数分のメダルを直接受け取るか預け入れ手続きをする必要がある。セカンドチャンスでの払いだし枚数はクレジットに入った分を持って当選枚数とする店舗が多い。

ミリオンアダプターの場合は、ジャックポット・セカンドチャンス共にミリオンアダプターに保存され、すぐに払い出されることはない。ミリオンキーパーの機能を使用してそのまま預けたり、クレジット機の場合は転送することも可能である。

店舗によっては巨大小切手風プレートを持って記念撮影を行うところもあった模様。例えば、ラウンドワンでは各店舗でスーパーミリオンジャックポットのSUPERボーナスを獲得したプレイヤーの記念撮影写真が店内の一角に掲示されていた。さらにフルカウント(99999枚)のSUPERボーナスを獲得したプレイヤーは、同社公式サイト内に掲載され栄誉を讃えられていた[2]

ラウンドワンでのミリオンジャックポット

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2017年11月30日(木)にラウンドワン店舗のミリオンジャックポットの開催は終了された。なお、現在はミリオンビンゴでの遊戯は可能となっている。

ミリオンビンゴ

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現在はラウンドワン店舗のみの稼働となっている

 ミリオンビンゴは全国のプレイヤーが購入したビンゴカードを対象に全国抽選されるビンゴゲームである。mini(1等当選時の配当は1,000枚超),BIG(1等当選時の配当は20,000枚超),Premium(各等級のビンゴ配当はかなり控えめで、1等当選でも、ほぼ配当は1,000枚超程度だが、ビンゴ終了までにX字型の2ラインビンゴが成立で、100,000枚超の高額ボーナス。但し、ボーナスは成立確率が低く、ボーナス配当のキャリーオーバー有。)の3種類である。また店頭開催ビンゴとして最大500枚のビンゴも実行できる。ただし、仮に参加人数が少なすぎる場合は開催されずにbet枚数が返却されたり、全ての等が当たらなかった場合は番号を引く回数が延長されたり、次回に配当が持ち越されることがある。

カード購入方法

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53e-pass使 使e-pass

mini110BIG1100 Premium1200

対応機種

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ミリオンビンゴユニット

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 2019年3月より、ミリオンビンゴの専用ユニットがKONAMIより発売された。  このユニットでは今までミリオンビンゴをbetする際に、対応ゲーム機に「メダルを入れる」、または「メダルをバンクから転送する」で、そのゲーム機でベットすることが出来たが、このユニットを使えば「お金でメダルをクレジットに入れてカードを購入する」の選択肢が増えた。また、メダルも一枚ずつ入れるのではなく一気に投入することができるようになった。

 このユニットでビンゴを購入すると、e-passを使用しなくてもいつでもbetすることが可能であるが、スターはe-passを使用しないと使う事が出来ない。

 このユニットでビンゴを購入するとカードが実際に印刷され、今まではゲーム機でしかカードを見ることが出来なかったが、印刷された実物のカードでビンゴ表示で画面を占領されることも無く手元で見ることができるようになった。(ただし、ビンゴカードを発行した後はゲーム機でカードを見ることができなくなる。)

獲得したメダルはミリオンビンゴユニットにてQRコードをスキャンしユニット内のクレジットに加算させることもできる。払い出しはe-passを使った転送、ホッパーからのメダルを払い出し、店員でのアテンダントペイの3種類。

店舗の設定によってはこのマシンを経由してビンゴシートを大量に発行して店頭ビンゴを有料・無料で行うことも可能であり、この場合も5等まで出なかった場合は次の店頭ビンゴで配当が増加する。また、後のアップデートで店頭開催ビンゴで当選しなくても参加賞として10枚貰えるようになった。

ユニットを使用する際の注意

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ユニットを使用してビンゴカードを購入する場合、このビンゴカードの払い出しは閉店までとなっており(2019/3/9時点)、明日で払い出しを行う事は出来ない状態である。(店舗設定、もしくはバージョンUPで改善するかは未確認)

文字キャラクター

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JACKPOT1

J

A

C

K

P

O

T



使JACKPOT

ミリオンランカー

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使



e-AMUSEMENT PASSe-AMUSEMENT PASS使使12

e-AMUSEMENT PASS使



GRAND CROSS PREMIUMGUESTSPINFEVER 2 



300300011300100022nd STAGE



2

1st STAGE

BEGINNER5EXPERT20BRONZE RANKERLEVEL12nd STAGE

2nd STAGE

3

322321BRONZE RANKERLEVEL11st STAGE

BRONZE RANKERSILVER RANKERGOLD RANKERPLATINUM RANKERLEVEL13MEDAL MASTER
各ランクに必要なスターマーク数
(昇降格ボーダー・3週間合計)
ランク  昇降格ボーダー
ブロンズランカー1 0
ブロンズランカー2 5
ブロンズランカー3 10
シルバーランカー1 15
シルバーランカー2 20
シルバーランカー3 25
ゴールドランカー1 30
ゴールドランカー2 40
ゴールドランカー3 55
プラチナランカー1 70
プラチナランカー2 85
プラチナランカー3 100
メダルマスター 120





2nd STAGENEW





:

:

:JACKPOT

:

:JACKPOT

1112 2

スタースロット

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2009年11月頃より配信された機能で、店舗によってOFFにすることも出来る。2nd STAGEに進出しているプレイヤーが、スターマークを1個獲得する毎に1回スロットを回すことが出来、揃った出目によりポイントを獲得する(外れても必ず1ポイント獲得)。そして店舗が設定したポイントに達すると、店側から何らかの特典を得ることが出来る(基本はメダル)。

来店ポイント

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いわゆる来店スタンプをミリオネット上で出来るようにしたもので、稼動させるかはスタースロット同様店舗の自由。ミリオネットにカードを認証させると1日に1個スタンプが押される。設定数に達するとスタースロット同様店側から何らかの特典を得ることが出来る。

MILLIONET対応ゲーム機

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GRAND CROSSPREMIUMCHRONICLEDREAM SPHERE|LEGEND|GOLD(DREAM SPHERELEGENDGOLD)

2TRUST



 2017e-am 2 1100

FEATUREWORLD

FEATURE premium

InfinityRings 2009827 

GI-HORSEPARKGXGX STDJUDGMENTJUDGMENT STD

GI-Turf TV 201097 

GI-GranDesireS2013315 

GI-VICTORY ROAD

GI-WorldClassic (RISING)

FORTUNE TRINITY (23)23

 

 

 

 MEDAL Happy Daily Life 2011224 2017e-am

VenusFountain 2012210 

Shadow Princess

MARBLE FEVER

 







(with SPINFEVER)

 


備考

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232123

331

34

GI-HORSEPARKGI-Turf TVBGM

FORTUNE TRINITYJACKPOTJACKPOT2FORTUNE TRINITY3FORTUNE TRINITY FORTUNE TRINITY 

他社の製品

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2

 使


710019999.99

8














 
416

2500


--





  

  


その他・今後の展望

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  • たまに、エルドラクラウンなどの全国バトルの結果がセンター画面に表示されることがある。
  • 今後リリースされるe-AMUSEMENT対応メダルゲーム機は、ほぼ全てミリオネットに対応する予定である。
  • KONAMIアミューズメントの社章が変更された頃からMILIONJACKPOTの抽選は簡略化されたデザインになっている
  • AOUアミューズメントエキスポ2010では、擬似的に全国接続を再現して「スーパーミリオンジャックポット」を発生させた。

脚注

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  1. ^ タッチ式リーダーの搭載で携帯電話でもミリオンランカーへの参加が可能になったが、携帯電話に対応していないゲーム機もまだ多く、最大限に楽しむためには依然としてカードタイプが有利である。
  2. ^ スーパーミリオンJP ザ・レジェンドルーム(ラウンドワン) ※但し、該当ページはラウンドワンの公式サイトより既に削除済みの為、現在は閲覧することが出来ない。

関連項目

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外部リンク

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