「おしゃれ泥棒」の版間の差分
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シャルル・ボネは美術品収集家として知られているが、実はすご腕の[[贋作]]画家で、自分で制作した偽の美術作品を競売にかけていた。一人娘のニコルは、父親がいつか捕まるのではないかと気が気でない。何度も贋作作りをやめるよう説得するが、シャルルは一向に筆を折る気配は無い。シャルルのコレクションに疑問を抱いた[[美術商]]のソルネは、美術鑑定のエキスパートである探偵のデルモットに調査を依頼する。デルモットはある夜シャルルの家に潜入するが、ニコルにあっさりと見つかってしまう。とっさにデルモットは自分は泥棒だと嘘をつき、彼の素性を信じこんだニコルは、父が美術館に出展した贋作の﹁チェリーニのヴィーナス像﹂を盗み出すことを依頼する。美術館側が、ヴィーナス像を科学鑑定にかけると言い出したからだ。ニコルに一目ぼれしてしまったデルモットは、ヴィーナス像を盗み出すために知恵を絞りだすが…。
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シャルル・ボネは美術品収集家として知られているが、実はすご腕の[[贋作]]画家で、自分で制作した偽の美術作品を競売にかけていた。一人娘のニコルは、父親がいつか捕まるのではないかと気が気でない。何度も贋作作りをやめるよう説得するが、シャルルは一向に筆を折る気配は無い。シャルルのコレクションに疑問を抱いた[[美術商]]のソルネは、美術鑑定のエキスパートである探偵のデルモットに調査を依頼する。デルモットはある夜シャルルの家に潜入するが、ニコルにあっさりと見つかってしまう。とっさにデルモットは自分は泥棒だと嘘をつき、彼の素性を信じこんだニコルは、父が美術館に出展した贋作の﹁チェリーニのヴィーナス像﹂を盗み出すことを依頼する。美術館側が、ヴィーナス像を科学鑑定にかけると言い出したからだ。ニコルに一目ぼれしてしまったデルモットは、ヴィーナス像を盗み出すために知恵を絞りだすが…。
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== 登場人物 == |
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* ニコル・ボネ - [[オードリー・ヘプバーン]]: 美術品収集家ボネの娘。父親が贋作画家であることがバレないかと常にヒヤヒヤしている。 |
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* サイモン・デルモット - [[ピーター・オトゥール]]: 美術専門の探偵。ボネ親子の屋敷に忍び込んだ際、ニコルに見つかり、とっさに泥棒を装う。 |
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* デイヴィス・リーランド - [[イーライ・ウォラック]]: アメリカ人の金持ちで美術品収集家。ヴィーナス像を買い取るためにニコルに近づく。 |
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* シャルル・ボネ - [[ヒュー・グリフィス]]: ニコルの父。能天気な性格の贋作画家。 |
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* ベルナール・ド・ソルネ - [[シャルル・ボワイエ]]: 美術商。ボネのコレクションに疑いを抱いている。 |
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⚫ | *撮影中の原題は"How To Steal A Million Dollars And Live Happily Ever After(100万ドルを盗んで幸せに暮らす方法)"という長い名前だったが、アメリカ公開前に後ろの部分がなくなった。邦題は最初の段階から『おしゃれ泥棒』に決まっている<ref>近代映画社『スクリーン』1966年5月号(3月発売)など、1965年〜66年の撮影時の各号</ref>。 |
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⚫ | *ヘプバーンとオトゥールは気が合い、撮影中はオトゥールがヘプバーンを笑わせて何度も撮り直しになった<ref name=":10">{{Cite book|title=『オードリーの愛と真実』|date=1993年12月25日初版発行|year=|publisher=日本文芸社|author=イアン・ウッドワード}}</ref>。ワイラー監督は「あの二人が一緒にいると、笑いガスを吸ったみたいになる。問題はほとんどのシーンで彼らが一緒だということだ」と述べている<ref name=":4">{{Cite book|title=『オードリー・ヘップバーン』下巻|date=1998年5月4日|year=|publisher=集英社|author=バリー・パリス}}</ref><ref name=":10" />。 |
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⚫ | *アメリカの富豪役のデイヴィス・リーランドには初め[[ジョージ・C・スコット]]が配役されていたが、撮影に遅刻したためクビになった<ref name=":10" />。 |
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⚫ | *その代役で出演した[[イーライ・ウォラック]]はヘプバーンにキスするシーンがあったが、ヘプバーンの背が高かったので、ヘプバーンは「私が靴を脱ぐわ」と言って、そのシーンでは靴を脱いで演技したという<ref name=":4" />。 |
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⚫ | *[[シャルル・ボワイエ]]は息子が自殺したばかりで陽気なシーンを撮影しなければならなかった<ref name=":4" />。オトゥールは「われわれはみな涙を浮かべていた。完璧な演技だった」と話している<ref name=":4" />。 |
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⚫ | *[[20世紀スタジオ|20世紀フォックス]]は、ニューヨークの画廊で、この映画のために作られた贋作40点の展覧会を開いて映画の宣伝をした<ref name=":4" />。 |
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⚫ | *この映画に出てくるヘプバーンの父役の[[ヒュー・グリフィス]]はヘプバーンの初期作品『[[素晴らしき遺産]]』に出演しており、パラビデオ役のマルセル・ダリオは『[[モンテカルロへ行こう]]』『[[モンテカルロ・ベイビー]]』でヘプバーンのマネージャー役と『[[麗しのサブリナ]]』で男爵役を、警備主任役の[[ジャック・マラン]]は『[[シャレード (1963年の映画)|シャレード]]』でグランピエール警部役を、警備員のムスターシュは『[[いつも2人で]]』でヘプバーンの着替えを見て草むらに突っ込む運転手役をそれぞれ演じている<ref name=":14">{{Cite book|title=『スクリーンの妖精 オードリー・ヘップバーン』|date=1997年6月13日初版発行|year=|publisher=シンコー・ミュージック|author=ジェリー・バーミリー}}</ref>。 |
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*この作品の音楽は[[ヘンリー・マンシーニ]]が作曲するはずで、ヘプバーンも強く希望していたが、都合がつかなかった<ref name=":18">{{Cite book|title=﹃カタログ オードリー・ヘプバーン﹄|date=1977年1月25日|year=|publisher=雄鶏社}}</ref>。そのためマンシーニは当時弟子だった[[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]︵のちに﹃[[ジョーズ]]﹄﹃[[スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望|スター・ウォーズ]]﹄﹃[[E.T.]]﹄などを作曲︶を推薦、出世作となった<ref name=":18">{{Cite book|title=﹃カタログ オードリー・ヘプバーン﹄|date=1977年1月25日|year=|publisher=雄鶏社}}</ref>。この作品ではジョニー・ウィリアムズ名義でクレジットされている<ref name=":14" />。
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== キャスト == |
== キャスト == |
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| ベルナード・ソルネ || [[シャルル・ボワイエ]] || [[和田文夫]] |
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⚫ | *撮影中の原題は"How To Steal A Million Dollars And Live Happily Ever After(100万ドルを盗んで幸せに暮らす方法)"という長い名前だったが、アメリカ公開前に後ろの部分がなくなった。邦題は最初の段階から『おしゃれ泥棒』に決まっている<ref>近代映画社『スクリーン』1966年5月号(3月発売)など、1965年〜66年の撮影時の各号</ref>。 |
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⚫ | *ヘプバーンとオトゥールは気が合い、撮影中はオトゥールがヘプバーンを笑わせて何度も撮り直しになった<ref name=":10">{{Cite book|title=『オードリーの愛と真実』|date=1993年12月25日初版発行|year=|publisher=日本文芸社|author=イアン・ウッドワード}}</ref>。ワイラー監督は「あの二人が一緒にいると、笑いガスを吸ったみたいになる。問題はほとんどのシーンで彼らが一緒だということだ」と述べている<ref name=":4">{{Cite book|title=『オードリー・ヘップバーン』下巻|date=1998年5月4日|year=|publisher=集英社|author=バリー・パリス}}</ref><ref name=":10" />。 |
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⚫ | *アメリカの富豪役のデイヴィス・リーランドには初め[[ジョージ・C・スコット]]が配役されていたが、撮影に遅刻したためクビになった<ref name=":10" />。 |
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⚫ | *その代役で出演した[[イーライ・ウォラック]]はヘプバーンにキスするシーンがあったが、ヘプバーンの背が高かったので、ヘプバーンは「私が靴を脱ぐわ」と言って、そのシーンでは靴を脱いで演技したという<ref name=":4" />。 |
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⚫ | *[[シャルル・ボワイエ]]は息子が自殺したばかりで陽気なシーンを撮影しなければならなかった<ref name=":4" />。オトゥールは「われわれはみな涙を浮かべていた。完璧な演技だった」と話している<ref name=":4" />。 |
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⚫ | *[[20世紀スタジオ|20世紀フォックス]]は、ニューヨークの画廊で、この映画のために作られた贋作40点の展覧会を開いて映画の宣伝をした<ref name=":4" />。 |
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⚫ | *この映画に出てくるヘプバーンの父役の[[ヒュー・グリフィス]]はヘプバーンの初期作品『[[素晴らしき遺産]]』に出演しており、パラビデオ役のマルセル・ダリオは『[[モンテカルロへ行こう]]』『[[モンテカルロ・ベイビー]]』でヘプバーンのマネージャー役と『[[麗しのサブリナ]]』で男爵役を、警備主任役の[[ジャック・マラン]]は『[[シャレード (1963年の映画)|シャレード]]』でグランピエール警部役を、警備員のムスターシュは『[[いつも2人で]]』でヘプバーンの着替えを見て草むらに突っ込む運転手役をそれぞれ演じている<ref name=":14">{{Cite book|title=『スクリーンの妖精 オードリー・ヘップバーン』|date=1997年6月13日初版発行|year=|publisher=シンコー・ミュージック|author=ジェリー・バーミリー}}</ref>。 |
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*この作品の音楽は[[ヘンリー・マンシーニ]]が作曲するはずで、ヘプバーンも強く希望していたが、都合がつかなかった<ref name=":18">{{Cite book|title=﹃カタログ オードリー・ヘプバーン﹄|date=1977年1月25日|year=|publisher=雄鶏社}}</ref>。そのためマンシーニは当時弟子だった[[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]︵のちに﹃[[ジョーズ]]﹄﹃[[スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望|スター・ウォーズ]]﹄﹃[[E.T.]]﹄などを作曲︶を推薦、出世作となった<ref name=":18">{{Cite book|title=﹃カタログ オードリー・ヘプバーン﹄|date=1977年1月25日|year=|publisher=雄鶏社}}</ref>。この作品ではジョニー・ウィリアムズ名義でクレジットされている<ref name=":14" />。
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== 賞歴 == |
== 賞歴 == |
2022年6月22日 (水) 20:44時点における版
おしゃれ泥棒 | |
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How to Steal a Million | |
監督 | ウィリアム・ワイラー |
脚本 | ハリー・カーニッツ |
製作 | フレッド・コールマー |
出演者 |
オードリー・ヘプバーン ピーター・オトゥール |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
撮影 | チャールズ・ラング |
編集 | ロバート・スウィンク |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
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上映時間 | 123分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $6,000,000(見積値)[1] |
配給収入 |
3億29万円[2] ![]() |
あらすじ
シャルル・ボネは美術品収集家として知られているが、実はすご腕の贋作画家で、自分で制作した偽の美術作品を競売にかけていた。一人娘のニコルは、父親がいつか捕まるのではないかと気が気でない。何度も贋作作りをやめるよう説得するが、シャルルは一向に筆を折る気配は無い。シャルルのコレクションに疑問を抱いた美術商のソルネは、美術鑑定のエキスパートである探偵のデルモットに調査を依頼する。デルモットはある夜シャルルの家に潜入するが、ニコルにあっさりと見つかってしまう。とっさにデルモットは自分は泥棒だと嘘をつき、彼の素性を信じこんだニコルは、父が美術館に出展した贋作の﹁チェリーニのヴィーナス像﹂を盗み出すことを依頼する。美術館側が、ヴィーナス像を科学鑑定にかけると言い出したからだ。ニコルに一目ぼれしてしまったデルモットは、ヴィーナス像を盗み出すために知恵を絞りだすが…。キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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フジテレビ版 | ||
ニコル・ボネ | オードリー・ヘプバーン | 池田昌子 |
サイモン・デルモット | ピーター・オトゥール | 中村正 |
デイヴィス・リーランド | イーライ・ウォラック | 穂積隆信 |
シャルル・ボネ | ヒュー・グリフィス | 久松保夫 |
ベルナード・ソルネ | シャルル・ボワイエ | 和田文夫 |
グラモン館長 | フェルナン・グラヴェ | |
セニョール・パラビデオ | マルセル・ダリオ | |
警備長 | ジャック・マラン | |
警備員 | ムスターシュ | |
不明 その他 |
糸博 上田敏也 石森達幸 | |
演出 | 田島荘三 | |
翻訳 | ||
調整 | 杉原日出弥 | |
制作 | トランスグローバル | |
解説 | ||
初回放送 | 1975年4月4日 『ゴールデン洋画劇場』 |
スタッフ
●製作‥フレッド・コールマー ●監督‥ウィリアム・ワイラー ●第二監督&編集‥ロバート・スウィンク ●脚本‥ハリー・カーニッツ ●原作‥ジョージ・ブラッドショー ●撮影‥チャールズ・ラング ●美術‥アレクサンドル・トローネル ●音楽‥ジョン・ウィリアムズ︵ジョニー・ウィリアムズ名義︶ ●メイクアップ‥アルベルト・デ・ロッシ&フレデリック・ウィリアムソン ●ヘアスタイル‥アレクサンドル ●オードリー・ヘプバーンの衣装‥ユベール・ド・ジバンシィ ●オードリー・ヘプバーンの宝石‥カルティエエピソード
●撮影中の原題は"How To Steal A Million Dollars And Live Happily Ever After︵100万ドルを盗んで幸せに暮らす方法︶"という長い名前だったが、アメリカ公開前に後ろの部分がなくなった。邦題は最初の段階から﹃おしゃれ泥棒﹄に決まっている[3]。 ●ヘプバーンとオトゥールは気が合い、撮影中はオトゥールがヘプバーンを笑わせて何度も撮り直しになった[4]。ワイラー監督は﹁あの二人が一緒にいると、笑いガスを吸ったみたいになる。問題はほとんどのシーンで彼らが一緒だということだ﹂と述べている[5][4]。 ●アメリカの富豪役のデイヴィス・リーランドには初めジョージ・C・スコットが配役されていたが、撮影に遅刻したためクビになった[4]。 ●その代役で出演したイーライ・ウォラックはヘプバーンにキスするシーンがあったが、ヘプバーンの背が高かったので、ヘプバーンは﹁私が靴を脱ぐわ﹂と言って、そのシーンでは靴を脱いで演技したという[5]。 ●シャルル・ボワイエは息子が自殺したばかりで陽気なシーンを撮影しなければならなかった[5]。オトゥールは﹁われわれはみな涙を浮かべていた。完璧な演技だった﹂と話している[5]。 ●撮影中、マスクをした一団が撮影所の守衛を縛り上げて給料を盗むという事件が起こった[5]。 ●20世紀フォックスは、ニューヨークの画廊で、この映画のために作られた贋作40点の展覧会を開いて映画の宣伝をした[5]。 ●この映画に出てくるヘプバーンの父役のヒュー・グリフィスはヘプバーンの初期作品﹃素晴らしき遺産﹄に出演しており、パラビデオ役のマルセル・ダリオは﹃モンテカルロへ行こう﹄﹃モンテカルロ・ベイビー﹄でヘプバーンのマネージャー役と﹃麗しのサブリナ﹄で男爵役を、警備主任役のジャック・マランは﹃シャレード﹄でグランピエール警部役を、警備員のムスターシュは﹃いつも2人で﹄でヘプバーンの着替えを見て草むらに突っ込む運転手役をそれぞれ演じている[6]。 ●この作品の音楽はヘンリー・マンシーニが作曲するはずで、ヘプバーンも強く希望していたが、都合がつかなかった[7]。そのためマンシーニは当時弟子だったジョン・ウィリアムズ︵のちに﹃ジョーズ﹄﹃スター・ウォーズ﹄﹃E.T.﹄などを作曲︶を推薦、出世作となった[7]。この作品ではジョニー・ウィリアムズ名義でクレジットされている[6]。賞歴
●全米脚本家組合賞︵コメディ部門︶ ノミネート ●﹁スクリーン﹂1967年5月号読者人気投票 第2位 ●﹁映画の友﹂1967年5月号読者人気投票 第3位脚注
- ^ “How to Steal a Million (1966) - Box office / business” (英語). IMDb. 2011年5月18日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)241頁
- ^ 近代映画社『スクリーン』1966年5月号(3月発売)など、1965年〜66年の撮影時の各号
- ^ a b c イアン・ウッドワード (1993年12月25日初版発行). 『オードリーの愛と真実』. 日本文芸社
- ^ a b c d e f バリー・パリス (1998年5月4日). 『オードリー・ヘップバーン』下巻. 集英社
- ^ a b ジェリー・バーミリー (1997年6月13日初版発行). 『スクリーンの妖精 オードリー・ヘップバーン』. シンコー・ミュージック
- ^ a b 『カタログ オードリー・ヘプバーン』. 雄鶏社. (1977年1月25日)
関連項目
外部リンク
- おしゃれ泥棒 - allcinema
- おしゃれ泥棒 - KINENOTE
- How to Steal a Million - オールムービー(英語)
- How to Steal a Million - IMDb(英語)