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「オテロ (ヴェルディ)」の版間の差分

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2022年10月29日 (土) 15:02時点における版

音楽・音声外部リンク
オテロ(全曲)
Verdi: Otello(プレイリスト) - Believe SAS提供のYouTubeアートトラック
マリオ・デル・モナコ(オテロ)、レナータ・テバルディ(デズデーモナ)、アルド・プロッティ(イヤーゴ)、ネッロ・ロマナート(Nello Romanato、カッシオ)、トム・クラウゼ(モンターノ)、アナ・ラケル・サトレ英語版(エミーリア)他
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン国立歌劇場合唱団

 (Otello) 41887

作曲の経緯


18711874

1879318797稿

185718815稿18861218

舞台構成

編成

主な登場人物

  • オテロ - ムーア人で、ヴェネツィア領キプロスの総督(テノール
  • イヤーゴ - オテロの旗手(バリトン
  • カッシオ - オテロの副官(テノール)
  • ロデリーゴ - ヴェネツィアの貴族(テノール)
  • ロドヴィーコ - ヴェネツィアからの使者(バス
  • モンターノ - キプロスの前総督(バス)
  • デズデーモナ - オテロの妻(ソプラノ
  • エミーリア - イヤーゴの妻で、デズデーモナの女中(メゾソプラノ
  • 合唱

楽器編成

あらすじ

時は15世紀末、場所はキプロス島の港町。

第1幕



第2幕

庭園に面する城の一室。副官の座を失ったカッシオに、ヤーゴは「デズデモーナに取成しを頼め」と提案する。オテロが登場。ヤーゴは、庭園でカッシオとデズデモーナが歓談している様子を、さも二人が不貞を働いているかのようにオテロに信じ込ませる。室内に入ってきたデズデモーナはカッシオの赦免を夫に願うが、心中疑念をもつオテロは耳を貸さない。デズデモーナが落としたハンカチは女中エミーリアが拾ったものの、その夫ヤーゴが脅迫の末手中に入れる。ヤーゴとオテロ二人だけが舞台に残り、オテロは「不倫の証拠を見せろ」と迫る。ヤーゴは、「カッシオが夢の中でデズデモーナを求めていた」と作り話をし、また、デズデモーナが愛用していたハンカチ(それはオテロからの彼女への贈り物だった)を、カッシオが持っているのを見た、と吹き込む。激怒したオテロは復讐を誓う。

第3幕




使

第4幕

デズデーモナの寝室。デズデモーナは床に就く用意をしている。ここ数日の夫の言動から不吉な予感を覚える彼女は「もし死んだら婚礼の衣装で身を包んでほしい」と、女中エミーリアに依頼する。オテロが寝室に現れ、カッシオとの姦通を詰責する。デズデモーナは抗弁も空しくオテロに絞殺される。エミーリアが「カッシオがロデリーゴを殺した」と急を告げに戻ってくるが、デズデモーナが殺されているのを発見、驚いて人々を呼ぶ。エミーリアは「夫ヤーゴが私からハンカチを奪った」と証言、ロデリーゴが死ぬ前に陰謀の全てを白状した、との事実も明らかになる。形勢不利とみたヤーゴは遁走する。いまや全てを悟ったオテロは短刀で自刃し、妻の遺体に最後の接吻を求めつつ息絶えて、幕。

備考


1882Jago11816

188725姿

220
音楽・音声外部リンク
『オテロ』序曲
(通常の上演では使用されない)
Verdi: Otello, Preludio
リッカルド・シャイー指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の演奏、Universal Music提供のYouTubeアートトラック。





1887使[1]

19531030 - 113

映画

オテロ
Otello
監督 フランコ・ゼフィレッリ
脚本 フランコ・ゼフィレッリ
原作 ウィリアム・シェイクスピア
ジュゼッペ・ヴェルディ
製作 メナヘム・ゴーラン
製作総指揮 ヨーラム・グローバス
ジョン・トンプソン
出演者 プラシド・ドミンゴ
音楽 ジュゼッペ・ヴェルディ
撮影 エンニオ・グァルニエリ
編集 ピーター・テイラー
製作会社 キャノン・フィルムズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1986年9月12日
イタリアの旗 1986年10月21日
日本の旗 1988年9月3日
上映時間 122分
製作国 イタリアの旗 イタリア
オランダの旗 オランダ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 イタリア語
テンプレートを表示

1987年フランコ・ゼフィレッリ監督、プラシド・ドミンゴ主演で映画化された(Otello)。

第58回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 外国語映画賞受賞(1987年)[2]

キャスト
  • オテロ:プラシド・ドミンゴ
  • デズデーモナ:カティア・リッチャレッリ
  • イヤーゴ:フスティーノ・ディアス
  • エミーリア:ペトラ・マラコヴァ
  • カッシオ:ウルバノ・バルベリーニ
  • ロドヴィーコ:マッシモ・フォッシ
  • モンターノ:エドウィン・フランシス
  • ロデリーゴ:セルジオ・ニコライ

脚注

参考文献

  • Julian Budden, "The Operas of Verdi (Volume 3)", Cassell, (ISBN 0-3043-1060-3)
  • Marcello Conati & Mario Medici (Ed.), William Weaver (Tr.), "The Verdi-Boito Correspondence", University of Chicago Press (ISBN 0-2268-5304-7)
  • 永竹由幸「ヴェルディのオペラ――全作品の魅力を探る」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1046-1)
  • 福尾芳昭「二百年の師弟――ヴェルディとシェイクスピア」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1561-7)

外部リンク